名工大 工学研究科 電気・機械工学系 機械工学プログラム 機械工学プログラム 専門科目 2026年度 院試 過去問 解答例・解説(全3問)
全3問の分野は制御工学1問、熱・統計力学1問、力学1問です。伝達関数、剛体の回転運動、はりの曲げなどが出ています。2025年度と共通するテーマは伝達関数、はりの曲げ、転位です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。
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第1問 — 制御工学B
方針
制御の問題では、力学モデルは力のつり合い、閉ループは特性多項式、ブロック線図は加算点の消去に分けるとよい。いずれも図をそのまま覚える問題ではなく、節点の信号を一つずつ式にする問題である。
検算
だけで生じる復元項は 、粘性とばねが同時に関わる一次項は になる。閉ループの安定条件では、境界 で極が虚軸に触れるため、不等号は厳密に書く。
典型ミス
として積分要素の を落とすミスが多い。また、最後のブロック線図では分子の と分母の の符号を同時に確認する。
解答
- 機械要素の伝達関数 ばねとダンパの接続点に働く力のつり合いをラプラス変換で書く。入力変位を 、出力変位を とおくと、ばね力は変位差に比例し、ダンパ力は相対速度に比例する。内部節点を消去して、問題で与えられた分母分子の係数と比較すると である。
- フィードバック系 単位負帰還形として節点方程式を書くと である。したがって を得る。 補償器のパラメータを代入した閉ループ特性多項式に Hurwitz 条件を適用する。係数が正で、かつ行列式が正になる範囲を整理すると である。 応答が の形で与えられているので、最終値と初期値を比較する。閉ループ伝達関数に単位ステップを入れて係数比較すると となる。
- 等価ブロック線図 図の加算点を順に消去する。前向きに出る項は と の和から、二つの経路が同時に通る部分を符号付きで補正したものになる。帰還ループのループゲインは であるから である。
最終答
係数は 。閉ループ伝達関数は 、安定範囲は 、応答から 、。最後の等価伝達関数は である。
第2問 — 力学・材料力学
方針
剛体は「つり合い、エネルギー、回転運動方程式」の三段階で処理する。円筒管は自重、内圧、曲げ、底部荷重を別々に応力へ変換し、同じ軸方向応力として最後に足し合わせる。
検算
自重だけによる応力 は断面積に依存しない。下部質量と断面積がともに に比例して消えるためである。全伸びが に比例することも、自重を受ける棒の典型的な結果である。
典型ミス
内圧で押される面積は内径面積 、応力を負担する面積は管肉断面 である。曲げ応力では外繊維距離を とする。
第3問 — 熱力学・流体力学
方針
熱力学は開いた系の第一法則をエンタルピーで書くと整理しやすい。流体力学は仮定を使って Navier--Stokes 方程式を常微分方程式まで落とすことが本質である。
検算
圧力勾配がないとき 、 となり、純粋なクエット流に戻る。上壁が静止して のときは放物線分布になり、ポアズイユ流に戻る。
典型ミス
熱損失の符号を逆にするとタービン仕事が過大になる。流量条件では の符号が重要であり、圧力が流れ方向に下がる場合は で流れを助ける。
年度別の解答例(3年度)
2026年度(このページ・全3問)
制御工学B / 力学・材料力学 / 熱力学・流体力学
制御工学 / 力学・材料力学 / 流体力学
制御工学 / 力学・材料力学 / 流体力学