九州大学 院試 過去問 解答例
九大 システム情報科学府 情報理工学専攻 専門科目(情報系4分野) 2026年度 院試 解答例・解説
九州大学 システム情報科学府 情報理工学専攻 専門科目(情報系4分野) 2026年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針・部分点の置き所を解説。全4問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針・部分点の置き所を無料で公開しています。
完全な途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 情報理論
定常分布では対称性を先に使う
この問題では、図の形をそのまま連立方程式にするより、1列目と2列目の式が一致することに気づくと短い。特に の後半では を最初に置くことで、エントロピーレートの計算が一行になる。
ハフマン符号は一例でよい
同じ確率の語があるため、ハフマン符号は一意ではない。必要なのは、短い符号語が高確率語に割り当てられ、平均符号長が一致していることを示すことである。
第2問 — オートマトンと言語
操作1は多重集合化
操作1を何度でも使えると、文字列の順序情報は消え、各文字の出現回数だけが残る。この観察で の問題は一気に数え上げ問題になる。
巡回シフトは「切る位置」を探す
では、元の文字列をどこで切るかを探す。 の証明は、式変形だけでなく「回転の始点をどこに置くか」を答案に書くことが重要である。
第3問 — アルゴリズム
道の数の証明は最後の1辺で分解する
隣接行列の累乗を道の数と読む問題では、「最後の中継点 」で和を取る形に落とすと証明が自然になる。連結性の判定では長さを まで見れば十分である点を書き落とさない。
クイックソートの添字は1始まり
問題文の配列は1始まりで書かれている。実装経験から0始まりで答えると、PARTITION の返り値と再帰範囲がずれるので注意する。
第4問 — 計算機アーキテクチャ
NAND段は積和形に直す
NANDだけの回路は、そのまま追うよりド・モルガンで積和形へ直す方が速い。今回の後段は と読める。
FIFOとLRUの差
FIFOは古く入ったブロックを追い出すため、途中で再利用されたブロックも順番が来れば捨てる。LRUは直近利用を反映するので、このアクセス列では後半の再利用を拾える。