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早稲田・機械航空の院試対策|180分の必答問題と選択2問、過去問の使い方

早稲田の機械科学・航空宇宙専攻は180分。数学と力学が必答で、熱力学や流体力学、材料力学、制御工学から2問を選びます。選択問題を解きすぎると全解答が無効になる規定や、選択科目の決め方、口述の準備と過去問の解説の範囲を書きました。

最終更新: 2026/10/24

基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻 専門科目の解答・解説PDF

収録:2022〜2026年度・5回分・解説30項目¥2,880

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早稲田大学の基幹理工3教材・公式過去問を見る

早稲田大学大学院基幹理工学研究科の機械科学・航空宇宙専攻では、180分で4問を解きます。数学と力学の2問は必答で、残り2問は専門4科目から選びます。

準備は共通2科目から。選択科目は過去問を実際に解いてから絞ります。ここで扱うのは2026年9月・2027年4月入学の一般入試の条件です。

必答2問と選択2問、電卓の条件

公式の問題一覧・機械科学航空宇宙専攻によると、共通科目の数学1問と力学1問は両方解きます。選択科目は熱力学、流体力学、材料力学、制御工学のうち2科目で、1問ずつです。

選択問題を2問より多く解答すると、全解答が無効になります。

得意な専門科目を3つ解いて共通数学を省く、という組み合わせもできません。答案を書き始める前に、どれが共通でどれが選択かを確かめてください。

電卓は、2026年9月・2027年4月入学の指定でプログラム機能のないものが認められています。手元の機種は、本体の型番をメーカー公式の機能表や取扱説明書で調べ、受験する年度と専攻の指定に照らして判断します。

たとえばCASIOの関数電卓機能早見表を見ると、fx-375ES Aは計算履歴を呼び出すマルチリプレイや数値積分を備えていますが、プログラム欄は「—」です。fx-72Fのプログラム欄は「○」。

履歴保存や数値積分があるからといって、プログラム機能ありとは言えません。とはいえ、この表で大学が使用を認めるかまで決まるわけでもありません。迷ったら型番と公式の仕様を添えて入試担当に問い合わせ、演習もその機種で行いましょう。途中式と単位は答案に残します。

必答2科目と選択4科目の出題範囲

左2列は公式の出題範囲を縮めたもので、右列は院試Hubが付けた復習の目安です。年度ごとの出題頻度や大学の採点基準は表していません。

科目公式の範囲復習で確かめること
数学・必答微分積分、線形代数、複素関数、ベクトル解析、微分方程式と応用。積分領域と変数変換、固有値と基底、微分方程式の一般解と初期条件を分けて書けるか。
力学・必答静力学、質点・剛体、ダランベールの原理、エネルギーと変分原理、振動・安定性。自由度と座標、拘束を決めてから運動方程式を導く。つり合い点の周りで線形化して振動数まで出せるか。
熱力学・選択第一・第二法則、サイクル、熱力学ポテンシャル、伝熱。系の取り方と熱・仕事の符号。可逆か断熱かを決める前にエネルギー収支を書き始めない。
流体力学・選択流体静力学、ポテンシャル流れ、粘性流れ、圧縮性流れ、流体機械、管内流れ。定常・非圧縮等の仮定を区別し、保存則と境界条件を選べるか。損失がある流れに無損失の式をそのまま使っていないか。
材料力学・選択応力・ひずみ、断面の性質、ねじり、曲げ、組合せ荷重、ひずみエネルギー、座屈。内力を荷重と支持条件から出せるか。
制御工学・選択回路・力学系のモデル、安定性、補償、状態方程式等。物理モデルから状態変数や伝達関数を決め、極や固有値が安定性とどう関係するかを説明する。

選択2科目の決め方と180分の演習

選択科目は、最後まで解けた問題の数と、答案にかかった時間で決めます。科目名の印象で順位を付けないでください。過去問は次の順で使います。

  1. 最初に共通2問を解き、数学と力学の小問で止まった箇所を記録します。公式を知らなかったのか、立式できなかったのか、計算が終わらなかったのかを分けておくと復習が早くなります。
  2. 次に専門4科目を読み、候補を同じ条件で解いて比べます。残すのは正解数より、最後まで説明できた答案と所要時間です。
  3. 1年分の得意なテーマで決めず、同じ科目の別年度でも確かめる。
  4. 仕上げは本番形式です。180分で共通2問と選択2問を書き、最後に問題番号と選択数、計算と単位を見直します。

時間配分は、問題の確認に10分、解答に150分、見直しに20分という練習から始められます。

大学が示した配点や推奨時間ではないので、問題量と自分の所要時間に合わせて動かしてください。

復習例:片持ちはりの先端変位

たわみの公式は覚えたのに、荷重が変わると解けない。材料力学でそうなったら、曲げモーメントを積分して境界条件で定数を決める手順に戻ります。

以下は練習用の例で、早稲田の特定年度の過去問ではありません。

長さLのはりの左端を固定し、右端に下向きの集中荷重Fを加えます。固定端から右向きをx、下向きの変位をv(x)とします。曲げ剛性EIは一定で、微小たわみのEuler–Bernoulliはりとして扱います。Eはヤング率、Iは断面二次モーメントです。

左端を固定した長さLの片持ちはり。右端に下向きの荷重Fを加え、下向きのたわみvを測る。FLx = 0x = Lv(L)
実線は変形前、破線はたわんだ形の模式図。たわみを拡大して描いています。
  1. まず曲げの関係を立てます。この座標と変位の符号では、EI v″(x) = F(L − x)。位置xから見て、右側の荷重Fまでの腕の長さがL − xだからです。
  2. 1回積分すると、EI v′(x) = F(Lx − x²/2) + C1。固定端は回転しないのでv′(0) = 0となり、C1 = 0です。
  3. もう1回積分してEI v(x) = F(Lx²/2 − x³/6) + C2。固定端の変位v(0) = 0からC2 = 0。
  4. v(x) = Fx²(3L − x)/(6EI)にx = Lを代入すると、先端変位はv(L) = FL³/(3EI)になります。

検算は3つで足ります。固定端で変位と傾きが0か。荷重Fを2倍にすると変位も2倍になるか。FL³/(EI)の単位が長さになるか。自由端では曲げモーメントが0なので、この例ではv″(L) = 0も成り立ちます。

支持条件や荷重が変わったときに、この先端変位の公式を当てはめるのは誤りのもとです。内力と境界条件から立て直してください。

口述試験と英語、出願の準備

口述の範囲は、公式には修士論文の計画と、それに関連する専門分野の基礎事項とされています。研究したい問題と今の課題、使いたい実験や計算方法、その方法に要る力学や数学を書き出しておきましょう。

振動を研究したい人なら、モデルの自由度から運動方程式、境界条件、測定で確かめる量までを一続きで話す練習になります。過去の面接質問を再現したものではなく、準備の一例です。

一般入試では、教員への事前連絡が強く推奨されています。TOEIC550点等の英語最低条件も出願資格の一部で、有効期間と、電子送付と書類提出の両方を確かめる必要があります。期限は早稲田理工の英語条件に、連絡と書類は外部受験の準備に書きました。

公式問題と2022〜2026年度の解説

問題は早稲田大学の公式過去問一覧で、基幹理工学研究科、修士課程、機械科学航空宇宙の順に選ぶと出てきます。大学の案内では、公開は原則過去3年分。年度によって公開範囲が違い、出題意図や解答例がある年度は自分の答案と突き合わせられます。

院試Hubの機械科学・航空宇宙の解答解説に入っているのは2022〜2026年度で、2027年度の解説はありません。

問題本文と大学公式の解答例、公式図表は含まないので、公式問題と並べて使ってください。価格と各年度の内容、見本は商品ページにあります。

途中式と最終答まで読める解説

機械科学・航空宇宙専攻 専門科目の収録解説の分野(2022〜2026年度・30項目)

院試hubの収録解説5実施回・30項目の見出しを、分野ごとに数えました。設問を分けた項目や、公開資料の制約を説明する項目も入っているので、公式問題の大問数や完成答案の数とは合いません。いちばん多いのは力学で、15項目(全体の50%)。力学・数学・制御工学・熱・統計力学は5実施回すべてに出ています。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
力学1550%5回連続2026年度
数学517%5回連続2026年度
制御工学517%5回連続2026年度
熱・統計力学517%5回連続2026年度

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した5実施回の一覧です。どの回も解説見出しは6項目です。

早稲田大学 機械科学・航空宇宙専攻 専門科目の解答で立てた注意点(72件)

院試hubの解説で、その設問のためだけに立てた小見出しを集めました。「方針」「検算」のように どの問題にもある見出しは外し、新しい実施回から順に並べています。

力学36件

  • 2026年度 第2問 鉛直ばね連成振動静的つり合いを先に引く / モードの読み方
  • 2026年度 第4問 噴流の等エントロピー膨張と運動量圧力項を二重に数えない / 動く羽根では相対速度を使う
  • 2026年度 第5問 対称荷重はりと3本トラス対称性を最初に使う / トラスの符号
  • 2025年度 第2問 水平ばねで結合された二振り子ばねの伸びは水平差だけが1次 / 同相モード
  • 2025年度 第4問 Riemann不変量と管端流出非定常膨張波と定常ノズルを混同しない / 音速の扱い
  • 2025年度 第5問 半円弧薄肉断面と弾性支持はりせん断中心の考え方 / ばね反力は冗長反力

数学12件

  • 2026年度 第1問 常微分方程式とラプラス変換安定性は微係数の符号で読む / ラプラス変換で落としやすい点
  • 2025年度 第1問 逐次近似と複素積分逐次近似の見せ方 / 極の選び方
  • 2024年度 第1問 行列指数関数と複素対数行列指数の証明 / 対数の多価性
  • 2023年度 第1問固有値計算の確認 / 複素積分の極の選別 / 実積分への接続
  • 2022年度 第1問実基底への変換 / 回転方向の判定 / 留数の符号

熱・統計力学12件

  • 2026年度 第3問 ディーゼルサイクルとブレイトンサイクルどの過程で熱を計算するか / T-S線図の要点
  • 2025年度 第3問 可逆カルノーサイクルとエントロピー符号の整理 / 不可逆性の結論
  • 2024年度 第3問 アトキンソンサイクルとルノアールサイクルアトキンソンの特徴 / 比熱の使い分け
  • 2023年度 第3問 熱力学絞り過程は等エンタルピー / 等エントロピー流れとの違い / 散逸関数の符号
  • 2022年度 第3問 熱力学定容か定圧か / 膨張比の役割 / オットーへの極限

制御工学12件

  • 2026年度 第6問 4次遅れ系の比例制御とPI制御安定限界は位相から先に決める / PI補償の影響
  • 2025年度 第6問 3次遅れ系PI制御の安定余裕位相条件を先に解く / ナイキスト線図の描写
  • 2024年度 第6問 一次遅れ系のPI制御応答標準2次形への整理 / ゲイン線図の特徴
  • 2023年度 第6問閉ループで考える / 比例とPIの低周波差 / 高周波の漸近線
  • 2022年度 第6問タンクは一次遅れ / 2次遅れのボード線図 / 速度フィードバックの役割

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせました。併願先を探すとき、 どの大学と出題が重なるかを数で確かめられます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
固有値・固有ベクトル5問2024・2023・2022神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学28大学
伝達関数5問2026・2025・2024・2023・2022京都大学・九州大学・名古屋大学・東京大学・東北大学13大学
はりの曲げ4問2026・2025・2023・2022東京大学・京都大学・名古屋大学・東北大学・名古屋工業大学13大学
留数定理3問2025・2023・2022東京大学・北海道大学・名古屋大学・筑波大学・大阪公立大学20大学
固有振動数と振動系3問2024・2023・2022東京大学・名古屋大学・北海道大学・広島大学・筑波大学18大学
ラプラス変換2問2026・2022北海道大学・東京大学・東北大学・東京科学大学・名古屋工業大学15大学
熱力学第一・第二法則2問2025・2023北海道大学・筑波大学・九州大学・名古屋大学・東京科学大学11大学
ボード線図2問2026・2022京都大学・九州大学・東京科学大学・北海道大学・東京大学11大学
重積分と極座標1問2022神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・電気通信大学25大学
調和振動子1問2023名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・九州大学18大学

早稲田大学 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公開されている年度
2024〜2027年度(現行一覧。大学は過去3年分の公開と案内)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
2026年9月・2027年4月入学の一般入試はTOEIC L&R550点、TOEFL iBT旧57点/新3.5、IELTS Academic5.5のいずれかが出願資格。出願開始日の2年前以降の成績を使う。国内TOEICは電子送付と認定証PDF印刷の両方を提出。IP・Home Edition・MyBest・IELTS Online・One Skill Retakeは不可。飛び級は別基準。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-10-17
ページの内容
入学センターの現行一覧は2024〜2027年度を掲載し、大学は過去3年分を公開すると案内。著作権処理の都合でマスクされた問題や公開が遅れる問題がある。2026年度の基幹・創造・先進理工学研究科は、修士一般・飛び級入試の専門科目について19専攻の「出題の意図」「解答例(解答のポイント)」を理工学術院サイトで公開。確認した2026年度の基幹理工6専攻のPDFは各1ページの評価観点で、各小問の計算結果・途中式は掲載なし。2027年度ページの解答資料見出しには確認時点でリンクなし。

よくある質問

早稲田の機械科学・航空宇宙の院試は何問解きますか。

4問です。2026年9月・2027年4月入学の問題一覧では、180分で共通の数学と力学の2問が必答になっています。残りの2問は、熱力学、流体力学、材料力学、制御工学から2科目を選んで解きます。選択問題を2問より多く解答すると、全解答が無効です。

材料力学と流体力学を必ず選ばなければなりませんか。

いいえ。必答は共通の数学と力学だけで、材料力学や流体力学は専門4科目のうちの2つです。公開過去問を解いてみて、答案を最後まで書けるか、途中式を説明できるか、時間内に終わるかを比べて決めてください。

機械航空の試験で電卓は使えますか。

使えます。2026年9月・2027年4月入学の機械科学・航空宇宙専攻では、プログラム機能のない電卓が認められています。他専攻も同じ条件とは限りません。

機械航空の口述試験では何を準備しますか。

公式の問題一覧によると、口述試験の対象は修士論文の計画と、関連する専門分野の基礎事項です。研究したい問題と、そのために使うモデルや実験、計算方法を話せるようにしておきます。学部で学んだ基礎とどうつながるかも聞かれる前提で準備しましょう。

早稲田の機械航空の過去問と解説はどこで入手できますか。

問題は早稲田大学の大学院入試問題ページにあります。出題意図や解答例が出ている年度は、それも一緒に読んでください。院試Hubは2022〜2026年度の解答・解説を販売しており、価格と見本、収録内容は商品ページに載せています。問題本文と大学公式の解答例は販売PDFに入っていません。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、早稲田大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

早稲田大学の解答PDF一覧で、早稲田大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

院試対策ガイド一覧(大学別)

基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻 専門科目の解答・解説PDF

収録:2022〜2026年度・5回分・解説30項目¥2,880

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