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室蘭工業大学 工学研究科 化学生物工学の院試過去問|6科目の出題
室蘭工業大学大学院の化学生物工学コース・共創情報学コースA系の専門科目を、2025・2026年度1次・2次の4回48大問から分析。第1日の6科目必答と第2日の3科目選択、毎回出る立体化学や循環の物質収支、無料で読める4大問を案内します。
最終更新: 2026/10/28
工学研究科 専門科目(化学生物工学・共創情報学A系)の解答・解説PDF
収録:2025・2026年度・4回分・解説48項目¥2,580第2日の選択問題はすべて収録しています。問題本文・原図と英語(TOEIC)・面接は対象外です。
解答PDFの商品ページへ室蘭工業大学大学院工学研究科の博士前期課程で、環境創生工学系専攻の化学生物工学コースと、情報電子工学系専攻の共創情報学コースA系は、同じ専門科目の問題を解きます。第1日は物理化学・無機分析化学・有機化学・生物化学・生物工学・プロセス工学の6科目すべてに答え、第2日は同じ6科目から3科目を選びます。 この記事は、2025・2026年度の一般入試1次・2次、計4回・48大問の問題と院試Hubの解答原稿から、科目ごとの出題と第2日の選び方をまとめたものです。
問題と解答例は、大学の博士前期課程入学試験の過去問題ページで、2025・2026年度(令和7・8年度)の1次・2次とも公開されています(2026年10月28日確認。ページの更新日は2026年7月22日)。 院試Hubは各回1大問ずつ、計4大問の解答と解説を年度別ページで無料公開しています。対象は無料解答と解答PDFの表で確認できます。
試験の形式・配点・出題範囲
2026年10月入学・2027年4月入学の学生募集要項(本文14・19・20ページ)による一般入試の時間割です。第1次募集は2026年8月25・26日に実施済みで、第2次募集を行う場合は2027年3月1・2日に試験があります。
| 日・時刻 | 試験 |
|---|---|
| 第1日 9:00〜11:40 | 英語(TOEIC IPテスト、全コース共通) |
| 第1日 13:00〜15:00 | 化学生物システム基礎(6科目それぞれの基礎、必須) |
| 第2日 9:00〜11:00 | 物理化学、無機分析化学、有機化学、生物化学、生物工学、プロセス工学(6科目から3科目選択) |
| 第2日 13:30〜 | 面接試験 |
配点は英語200点、専門科目600点、面接試験200点の計1,000点です。過去4回の問題冊子では、第1日のA-1〜A-6が各50点、第2日のB-1〜B-6が各100点で、第1日300点と第2日300点が専門科目の600点にあたります。第1日は120分で6科目なので1科目平均20分、第2日は120分で3科目なので1科目平均40分です。 英語は第1日午前のTOEIC IPテストで測り、2025年5月以降の公開テストかIPテストのスコアを出願時に提出することもできます(高いほうを採用)。590点以上で200点、220点以上590点未満は「0.5×スコア−95」点、220点未満は15点に換算されます。
第1日の冊子の表紙は6科目すべてへの解答を指示し、科目ごとに答案用紙を1枚使います。第2日は6科目から3科目を選び、B-6のプロセス工学は[A]〜[C]の3題から2題を選ぶ形式でした。2025年度1次は、B-1の[3]もA・Bから1題を選ぶ形式です。なお、2025年度1次の公式PDFでは、第2日の表紙だけ入学時期が2023年度10月・2024年度4月と印刷されていますが、同じ配布の第1日の表紙は2024年度10月・2025年度4月入学の表記です。
募集要項は、出題内容を化学生物工学コースのウェブサイトで確認するよう案内しています。同コースの一般入試試験問題の出題内容のページ(2026年7月23日更新、2026年10月28日確認)に示された範囲をまとめると、次のとおりです。
| 科目 | 第1日(化学生物システム基礎) | 第2日(3科目を選択) |
|---|---|---|
| 物理化学 | 原子の構造と電子配置、元素の性質、熱力学と化学平衡 | 化学熱力学(第一〜第三法則、熱化学、相変化、混合物、化学平衡)、統計熱力学(ボルツマン分布、分配関数)、分子間相互作用、反応速度論(積分形速度式、アレニウスの式、反応機構)、量子化学と化学結合 |
| 無機分析化学 | 単体と化合物、酸・塩基と溶液内の平衡、錯生成、酸化・還元 | 単体と化合物、溶液化学(酸・塩基、酸化・還元)、配位化学、固体化学(結晶構造、触媒)、酸・塩基滴定とキレート滴定、光やX線を使う分析法 |
| 有機化学 | 有機化合物の構造と結合、関連する物性 | アルカンからカルボニル化合物・含窒素化合物までの官能基ごとの反応、命名法、立体化学、構造決定法 |
| 生物化学 | 糖・脂質・核酸・アミノ酸・タンパク質の構造と性質 | 生体分子の構造と機能、代謝(糖・アミノ酸・脂肪酸・光合成)、情報伝達(ホルモン、神経伝達)、細胞膜と細胞内小器官 |
| 生物工学 | 酵素と酵素反応、セントラルドグマ、細胞増殖と細胞周期、生体触媒の固定化 | 微生物培養、環境浄化、発酵、抗生物質、DNA複製と遺伝子発現、遺伝子工学 |
| プロセス工学 | 化学プロセスと工業生産、物質収支 | 物質とエネルギーの収支(連続の式、ベルヌーイの式、粘性による損失)、完全混合流れと押出流れ、反応器の大きさの決定、重力・遠心力による粒子の分離、蒸留と吸収 |
募集人員(2027年4月入学・第1次募集)は、環境創生工学系専攻の3コース(化学生物工学、建築学、土木工学)を合わせて36名です。共創情報学コースは情報電子工学系専攻の38名に含まれ、そのうちA系が化学生物工学系です。2026年10月入学は各専攻若干名です。共創情報学コースの面接では、情報分野への関心や意欲も問われます。
第2次募集は4月入学者だけが対象で、第1次募集の定員充足状況によっては実施されません。実施の有無と募集人員は2026年11月頃に大学のウェブサイトで発表される予定で、2026年10月28日に確認した入学試験実施日程のページには、まだ記載がありません。実施される場合、出願書類の受付は2027年1月18〜22日、合格発表は3月20日です。
2025・2026年度4回の出題テーマ
院試Hubの解答原稿の見出しを、科目ごとに並べました。Aは第1日、Bは第2日の大問です。2025年度1次は2024年8月、2次は2025年2月、2026年度1次は2025年8月、2次は2026年2月の実施です。
| 科目 | 2025年度1次 | 2025年度2次 | 2026年度1次 | 2026年度2次 |
|---|---|---|---|---|
| 物理化学 | A 結合エネルギーと気相平衡/B 気体の混合、分配関数、相図か水素型原子の選択 | A 燃焼とギブズエネルギー/B 束一的性質、反応速度、水素型原子 | A 電子配置と燃焼エンタルピー/B 加熱と融解のエントロピー、反応速度、気液平衡 | A 同位体とヘスの法則/B 一次・二次反応、束一的性質、理想混合 |
| 無機分析化学 | A 炭素材料と中和滴定/B 体心立方格子、pH、X線回折 | A 窒素の化合物、酸塩基、配位子/B 結晶材料と緩衝液 | A 14族元素、酸塩基、EDTA/B ヨウ素滴定、吸光度、酸化チタン | A 硫黄の反応と2段階の酸解離/B 定性分析と酸化物半導体 |
| 有機化学 | A 混成・沸点・立体異性・共鳴/B 官能基変換、エポキシドの開環、環状E2 | A 混成・双極子・立体異性・共鳴/B エポキシドの開環、syn付加、環状E2 | A 混成・沸点・立体異性・共鳴/B Wittig反応、分子内アルドール、エポキシドの開環、環状E2 | A 混成・双極子・立体異性・共鳴/B 交差アルドール、エポキシドの開環、環状E2 |
| 生物化学 | A アミノ酸、核酸、膜脂質/B ATP、膜輸送、受容体 | A ペプチド、相補RNA、膜脂質/B 解糖と発酵、膜、受容体 | A アミノ酸、DNAの融解温度、脂質/B 酵素、解糖系、窒素代謝、細胞小器官 | A アミノ酸の電荷、SDS電気泳動、多糖/B 膜脂質、代謝経路、光合成 |
| 生物工学 | A 酵素、複製・転写・翻訳の記述、細胞周期/B 抗生物質、PCR、環境修復 | A 酵素、遺伝子発現、細胞周期/B DNA複製、滅菌、ベクター | A セントラルドグマ、細胞周期、固定化/B lacオペロンと青白選択、排水処理、醤油の発酵 | A 遺伝子発現、細胞周期/B 組換え体の選択、DNA複製、醤油の発酵 |
| プロセス工学 | A ベンゼン水素化の循環収支/B 管内流れ、連続槽型反応器、単蒸留 | A 硝酸製造の物質収支/B 管摩擦、回分反応器、フラッシュ蒸留 | A 逐次反応とメタンの再循環/B ベルヌーイの式、連続槽型反応器、ガス吸収 | A アンモニア合成の循環収支/B 管内流れ、回分反応器、遠心沈降 |
有機化学:A-3は毎回同じ9項目、B-3は毎回環状E2
A-3は4回とも、指定原子の混成と結合角、結合長の比較、沸点か双極子モーメント、絶対配置、エナンチオマー、ジアステレオマー、メソ体、形式電荷、共鳴式の判定という9項目で構成されていました。4回とも対象の分子が変わっただけなので、9項目をそれぞれ根拠を付けて説明できるようにしておくと、同じ構成の問題にそのまま対応できます。 B-3は、試薬を順に作用させる官能基変換と立体化学です。シクロヘキサン環のE2脱離とエポキシドの開環は、4回とも出ています。
プロセス工学:A-6は物質収支、B-6は[A]流れと[B]反応器が固定
A-6は4回とも化学プロセスの物質収支で、そのうち3回(ベンゼンの水素化、塩化メチルの製造、アンモニア合成)は未反応物の再循環を含みます。B-6の[A]は管内の流れ(連続の式、管摩擦、ベルヌーイの式、レイノルズ数)、[B]は連続槽型反応器か回分反応器の設計で、4回とも同じ分野でした。[C]だけが単蒸留、フラッシュ蒸留、ガス吸収、遠心沈降と毎回変わります。
物理化学と無機分析化学:熱化学と酸塩基が毎回
物理化学のA-1は4回とも熱化学を含み、結合エネルギー、燃焼のギブズエネルギー、液体の水を生成する燃焼エンタルピー、ヘスの法則が出ました。B-1は反応速度が3回、凝固点降下と沸点上昇が2回、気液平衡(ラウールの法則)が2回です。2025年度1次のB-1は分配関数を扱い、統計熱力学も範囲に入っています。 無機分析化学のA-2は、炭素・窒素・14族・硫黄といった元素の化学と、酸塩基(中和滴定、酸解離など)の組合せが4回とも共通で、配位・錯形成も2回出ています。B-2は結晶や材料の知識問題と、pH・緩衝液・滴定・吸光度の計算を組み合わせた構成でした。
生物化学と生物工学:相補鎖の向きと細胞周期が毎回
生物化学のA-4では、相補的なRNA鎖を5′→3′の向きで書く設問が4回とも出ています。生物工学のA-5では、細胞周期が4回とも出ており、2025年度1次は複製・転写・翻訳を40〜70字で説明する記述もありました。B-5は、プラスミドベクターと組換え体の選び方が4回とも含まれ、2026年度は2回とも醤油の発酵に関わる微生物が問われました。
第2日の選び方と失点しやすい箇所
第1日は6科目すべてに答えるので、第2日に選ばない科目も、出題範囲の表の第1日の欄は準備が必要です。第2日の3科目は、出身研究室や講義で扱った分野から決めておき、問題を見てから入れ替えられるよう4科目目も候補にしておくと、出題の当たり外れに左右されにくくなります。 過去4回で設問の型が安定していたのは、有機化学のB-3(官能基変換と環状E2)と、プロセス工学のB-6([A]と[B]が固定)です。
以下は、院試Hubの解答原稿で誤答例として取り上げた箇所です。完全な解答は年度別ページと解答PDFにあり、ここでは最初に決めることと、答えがずれやすい点だけを示します。
プロセス工学:境界をどこに引くかを先に決める
2026年度1次のA-6(無料公開)は、メタンの塩素化で塩化メチルと塩化メチレンができる逐次反応に、メタンの再循環が付いたプロセスです。反応器の入口でメタンと塩素を5:1にする条件は、循環ガスと合流した後の流れについての条件で、新規供給のメタン100と塩素120(kmol/h)の比は5:6です。 塩化メチルは第1の反応でx生成し、第2の反応でy消費されるので、出口量はx−yです。出口の生成物比4:1をx=4yと置くと、第2の反応での消費を落とします。反応器だけの境界と装置全体の境界を描き分けると、再循環量500 kmol/hと新規供給量が別々に求まります。
2026年度2次のA-6では、反応器1回の通過で反応する割合(単通転化率20%)と、装置全体での転化率(100%)が両立します。新規供給の流量を反応器入口と取り違えると、未反応物の循環が消えてしまいます。B-6では、管摩擦係数のファニング型とダルシー型の取り違えで圧力損失が4倍ずれる(2025年度2次)、粘度のmPa·sをPa·sに直さずにレイノルズ数を1000分の1にする(2026年度2次)、転化率80%を残存率と取り違える(2025年度1次・2次)といった誤りが原稿で取り上げられています。
物理化学:反応次数と基準量をそろえる
2026年度2次のB-1(無料公開)は、半減期が同じ20分の一次反応と二次反応を比べます。積分した速度式は次のとおりです。
初濃度8.00×10⁻³ mol dm⁻³が1/4になるまでの時間は、一次反応では半減期2回分の40.0分ですが、二次反応では2回目の半減に40分かかるため60.0分です。一次反応の結果を二次反応に流用しないことが要点です。同じ大問の束一的性質では溶質と溶媒の質量のgとkgを混同しないこと、混合ギブズエネルギーでは全物質量nを落とすと値が半分になることが、原稿で注意している点です。 熱化学では、2025年度1次のA-1が酸素1 mol当たりの反応を基準にしているため、水1 mol当たりの値と取り違えると2倍ずれます。2026年度1次のA-1は、液体の水ができる反応のエンタルピーで、蒸発エンタルピー44.0 kJ/molの符号を逆にすると、凝縮で熱を吸収する経路になってしまいます。
無機分析化学:接触する方向と電子数を確かめる
2025年度1次のB-2(無料公開)の体心立方格子では、原子が接するのは体対角線の方向で、格子定数は0.291 nmになります。辺の長さを原子半径の2倍とすると0.252 nmとなり、体対角線上で原子が重なってしまいます。X線回折では、装置で読む角度2θとブラッグの式のθを分けて扱います。 2026年度1次のB-2のヨウ素滴定では、Cu²⁺はCuIになる1電子の還元で、銅の金属になる2電子の反応と取り違えると、ヨウ素との量の比を誤ります。
有機化学:立体配置は最低順位の向きで判定する
A-3の絶対配置は、最低順位の置換基が奥を向いているときに1→2→3が時計回りならR、手前を向いているときは読みを逆にします。三重結合を3方向の結合と数えてsp²とする、結合を表す線の本数で結合の長さを判断する、といった誤りも原稿で取り上げています。2025年度2次のB-3(無料公開)では、シクロヘキサン環のE2脱離を、いす形配座で臭素と水素がトランス・ジアキシアル(反平行)に並ぶかで判定し、NMRのビニル水素の数で二重結合の位置を確かめます。OsO₄によるsyn付加では、cis-2-ブテンからメソ体、trans-2-ブテンからラセミ体ができます。
生物化学・生物工学:向きと段階を分けて書く
相補RNAの設問では、相補な塩基に置き換えたうえで5′→3′の向きに並べ直します。置き換えるだけで逆順にしないと、端の向きを誤ります。lacオペロン(2026年度1次のB-5)では、ラクトースによる抑制の解除と、グルコースが少ないときの転写の活性化を別々に判断し、LacZ(β-ガラクトシダーゼ)とラクトースの取り込みに関わる透過酵素を区別します。
原題の条件だけでは答えが一つに決まらない小問
院試Hubの解答では、次の5か所を確定答案としていません。
- 2025年度1次B-4[3](2):薬剤一般でアゴニストとアンタゴニストのどちらが主に使われるか。薬剤の範囲や受容体系が指定されていません。
- 2026年度1次B-2[1](2)e:マンガンの生成物。pHとMnの最終的な酸化状態が指定されていません。
- 2026年度2次B-2[1](1):元素Wをマグネシウムに限定できるか。与えられた条件はカドミウムでも満たされます。
- 2026年度2次B-3[1](4):両方の基質がα水素を持つ交差アルドールの単一の主生成物。
- 2026年度2次B-3[4](1):t-BuOKによる環状E2の厳密な主生成物と副生成物。
いずれも、大学の解答例が想定する答えと、条件を満たす別の可能性を区別して説明し、同じ大問のほかの小問は確定答案を収録しています。過去問演習でこれらの小問の答えが解答例と合わなくても、考え方の誤りとは限りません。
科目別の練習と参考書
| 科目 | 過去4回から選んだ練習項目 |
|---|---|
| 物理化学 | ヘスの法則と結合エネルギー、ギブズエネルギーと平衡定数、一次・二次反応の積分形と半減期、束一的性質、ラウールの法則、分配関数、水素型原子の量子数。 |
| 無機分析化学 | 典型元素の単体と化合物、酸塩基の定義(ブレンステッド、ルイス)、pHと緩衝液、錯形成とEDTA、酸化還元滴定、結晶格子と密度、ブラッグの式、吸光度。 |
| 有機化学 | 混成と結合長、R/S表示、エナンチオマー・ジアステレオマー・メソ体、形式電荷と共鳴、エポキシドの開環、いす形配座のE2、アルドール反応、グリニャール反応、NMRによる構造確認。 |
| 生物化学 | アミノ酸の側鎖と電荷、核酸の相補性と向き、膜脂質と膜輸送、解糖系とATP、酵素阻害と両逆数プロット、受容体と情報伝達、光合成。 |
| 生物工学 | 複製・転写・翻訳、細胞周期とチェックポイント、PCR、プラスミドベクターと青白選択、滅菌、微生物による排水処理と発酵、固定化酵素。 |
| プロセス工学 | 循環を含む物質収支(単通転化率と総括転化率)、管摩擦と圧力損失、ベルヌーイの式、連続槽型・回分反応器の設計方程式、単蒸留とフラッシュ蒸留、ガス吸収の総括係数、終末沈降速度。 |
参考書は、第2日に選ぶ科目を中心に1科目1冊を決めます。物理化学は『アトキンス物理化学』(東京化学同人)の熱力学・反応速度・溶液の章、有機化学は『マクマリー有機化学』(東京化学同人)の立体化学・脱離反応・カルボニル化合物の章が、上の表の項目と対応します。プロセス工学は化学工学の教科書で、物質収支、管内流れ、反応工学、蒸留・吸収の章を、過去問の数値で式を立て直す練習に使います。 第1日の6科目は1科目20分が目安なので、生物化学や生物工学の用語・記述は、過去問の設問で問われた語を説明できるかを確かめる形で短時間に復習できます。
無料解答と解答PDF
次の4大問は、年度別ページで解答と解説を無料で読めます。
| 実施回 | 無料で読める大問 |
|---|---|
| 2025年度1次 | B-2 無機分析化学:結晶格子・酸塩基・X線 |
| 2025年度2次 | B-3 有機化学:官能基変換と立体化学 |
| 2026年度1次 | A-6 プロセス工学:逐次反応とメタンの再循環 |
| 2026年度2次 | B-1 物理化学:速度則・束一性・理想混合 |
ほかの44大問は、年度別ページで考え方の要点を読めます。途中式と最終答を含む解答は、販売している化学生物工学・共創情報学A系 専門科目の解答・解説PDFに収録しています。2025・2026年度の1次・2次の4回、第1日A-1〜A-6と第2日B-1〜B-6の48大問・426解答解説単位を、表紙込み216ページの1冊にまとめたもので、価格は2,580円です。第2日の選択問題とB-6の[A]〜[C]、2025年度1次B-1[3]のA・Bもすべて解説しています。問題本文・原図と大学の解答例の文章は収録していません。
公式の問題PDFは、2025年度1次、2025年度2次、2026年度1次、2026年度2次です。大学の解答例で答えを確かめ、反応の機構や収支の立て方を詳しく知りたい大問だけを解説で補う使い方もできます。工学研究科のほかのコースの過去問と解答・解説は、室蘭工業大学大学院工学研究科のページにまとめています。
途中式と最終答まで読める解説
専門科目(化学生物工学・共創情報学A系)の収録解説の分野(2025〜2026年度・48項目)
院試hubの収録解説4実施回・48項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。化学が17項目(全体の35%)で最多。化学・生物・は4実施回すべてに出ています。
| 分野 | 項目数 | 全項目に占める割合 | 直近の連続出題 | 最後に出た回 |
|---|---|---|---|---|
| 化学 | 17 | 35% | 4回連続 | 2026年度 第2次募集 |
| 生物 | 16 | 33% | 4回連続 | 2026年度 第2次募集 |
| 11 | 23% | 4回連続 | 2026年度 第2次募集 | |
| 材料力学・材料 | 2 | 4% | — | 2025年度 第2次募集 |
このほか1項目だけ収録した分野は 物性物理・流体力学 です。
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した4実施回の一覧です。どの回も解説見出しは12項目です。
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 結晶構造 | 4問 | 2026・2025 | 東京大学・北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・九州大学 | 10大学 |
| 固有値・固有ベクトル | 2問 | 2025 | 神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学 | 27大学 |
| 転位 | 2問 | 2026・2025 | 東京大学・北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・名古屋大学 | 8大学 |
| 角運動量 | 2問 | 2025 | 北海道大学・九州大学・京都大学・東北大学・東京都立大学 | 10大学 |
| 分配関数 | 1問 | 2025 | 東京大学・名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学 | 18大学 |
| RC回路の過渡応答 | 1問 | 2025 | 京都大学・九州大学・東京大学・東京科学大学・早稲田大学 | 14大学 |
| バンド理論 | 1問 | 2026 | 北海道大学・東京大学 | 3大学 |
muroran-institute-of-technology 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公開されている年度
- 2025・2026年度 第1次・第2次募集
- 公式の解答例
- 全年度で公開
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-24
- ページの内容
- 4実施回の第1日A-1〜6・第2日B-1〜6、全48大問と同梱解答例を確認。第2日は6科目から3科目、B-6はA・B・Cから2問を選択。2025年度第1次の第2日表紙は同配布の第1日・解答例と入学年月が異なるため、資料の記載を区別する。
よくある質問
室蘭工業大学の化学生物工学コースの院試は、何科目を解きますか。
第1日13時〜15時の化学生物システム基礎で、物理化学・無機分析化学・有機化学・生物化学・生物工学・プロセス工学の6科目(A-1〜A-6)すべてに解答します。第2日9時〜11時は同じ6科目(B-1〜B-6)から3科目を選びます。過去問の配点はA-1〜A-6が各50点、B-1〜B-6が各100点でした。
化学生物工学コースの出題範囲はどこで確認できますか。
募集要項は、出題内容を化学生物工学コースのウェブサイトで確認するよう案内しています。同コースの「一般入試試験問題の出題内容」のページ(2026年7月23日更新)に、第1日と第2日の科目ごとの範囲が載っています。
過去問と解答例は公開されていますか。
大学の博士前期課程入学試験の過去問題ページで、2025・2026年度(令和7・8年度)の1次・2次の問題と解答例がPDFで公開されています(2026年10月28日確認)。院試Hubは各回1大問、計4大問の解答と解説を年度別ページで無料公開しています。
第2日のプロセス工学(B-6)はすべて解く必要がありますか。
過去4回のB-6は[A]〜[C]の3題から2題を選ぶ形式でした。[A]は管内の流れ、[B]は反応器の設計が4回とも出ており、[C]は単蒸留、フラッシュ蒸留、ガス吸収、遠心沈降と回ごとに変わります。
共創情報学コースA系の試験は化学生物工学コースと同じですか。
同じです。過去問の表紙には化学生物工学コースと共創情報学コースA系が併記され、2027年4月入学の募集要項でもA系の第1日・第2日の科目は化学生物工学コースと同じです。共創情報学コースの面接では、情報分野への関心や意欲も問われます。
室蘭工業大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、室蘭工業大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 室蘭工業大学 工学研究科 専門科目の解答PDF(収録1年分)
- 室蘭工業大学 工学研究科 専門科目(化学生物工学・共創情報学A系)の解答PDF(収録1年分)
- 室蘭工業大学 工学研究科 専門科目(機械ロボット工学・共創情報学E系)の解答PDF(収録1年分)
- 室蘭工業大学 工学研究科 専門科目(電気電子工学・共創情報学I系)の解答PDF(収録1年分)
室蘭工業大学の解答PDF一覧で、室蘭工業大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。
室蘭工業大学の他の院試対策ガイド
工学研究科 専門科目(化学生物工学・共創情報学A系)の解答・解説PDF
収録:2025・2026年度・4回分・解説48項目¥2,580第2日の選択問題はすべて収録しています。問題本文・原図と英語(TOEIC)・面接は対象外です。
解答PDFの商品ページへ