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九工大物理情報工学の院試対策|試験時間・科目・過去問
九工大情報工学府の物理情報工学を、2027年一般第1次の60分・100点の形式と2025・2026年度の過去問から解説。力学、電磁気学、電気回路、情報科学I、現代物理学の5問から2問を選びます。運動方程式、Maxwell方程式、交流回路、Cのコード、量子・統計の基礎を使う問題から、自分が最後まで説明できる2分野を準備します。
最終更新: 2026/10/16
九工大情報工学府の専門科目「物理情報工学」は、2027年4月入学の一般第1次選抜では60分・100点です。力学、電磁気学、電気回路、情報科学I、現代物理学の5問から2問を選びます。 運動方程式、Maxwell方程式、交流回路、Cのコード、量子・統計の基礎を使う問題から、自分が最後まで説明できる2分野を準備します。
以下では、2025・2026年度の過去問を使って、解く順番と復習する内容を説明します。 大学の公式ページでは「2024・2025年度実施分」に当たります。入学年度と実施年度を区別して問題を開いてください。
2027年一般第1次の試験時間と解答する問題
力学、電磁気学、電気回路、情報科学I、現代物理学の5問から2問を選びます。時間と配点は、募集要項の冊子15〜17ページで確認できます。 この科目に加えて、共通数学と共通情報基礎も受け、筆記は合計300点です。面接100点・英語100点もあります。
第1次募集は既に終了しています。第2次は専門学力の問題や口頭試問に替わる場合があるため、同じ60分の試験とは限りません。第2次の実施予定と試験方式、英語の換算点を確認してください。
公式問題・解答例・出題意図を確認する
大学の過去問ページには、2024年度実施分から問題・解答例・出題意図があります。 自分で解いた後、公式解答例と照合します。答えが一致しない場合は、途中式・表・コードのどこから異なるかを確かめてください。 本文で扱う2年分だけで次の出題範囲を限定せず、公式の試験範囲も確認します。
2025・2026年度10大問の地図
2年分を見ると、物理情報工学は「広く浅い暗記」では取り切れません。力学は運動方程式、電磁気学はMaxwell方程式、電気回路は複素数、情報科学IはCの参照先、現代物理学は量子・統計の意味説明が軸です。
| 科目 | 2026年度で見た主題 | 2025年度で見た主題 | 対策上の意味 |
|---|---|---|---|
| 力学 | 転がり運動、慣性モーメント、斜面方向加速度、並進/回転エネルギー比。 | 単振動、減衰振動、強制振動、定常振幅、減衰がある場合の共鳴条件。 | かなり有力な選択候補。座標、運動方程式、エネルギー検算を崩さないこと。 |
| 電磁気学 | Maxwell方程式、電荷保存則、与えられた磁場から電場を求める処理、電磁波の分散関係。 | クーロン力、ローレンツ力、電磁波、curlの向き、波長計算。 | 式は標準的だが、向きで落ちる。外積、curl、単位換算を毎回検算する。 |
| 電気回路 | 交流ブリッジ、平衡条件、二端子対回路のF行列、低域通過フィルタ。 | 直流RL過渡応答、交流回路の合成アドミタンス、同位相条件、共振近似。 | 電気系の得点源。直列/並列を取り違えない人には安定する。 |
| 情報科学I | 単方向リストの削除、差分計算、配列確保、2回差分の添字。 | right をたどる構造、要素削除、加速度から速度・位置を作る積分処理、ポインタのずらし。 | Cを読める人の保険になる。ただし配列長と参照先の1つのズレで全滅しやすい。 |
| 現代物理学 | 自由電子、フェルミ・ディラック分布、金属の比熱、単原子/二原子分子の自由度。 | 量子調和振動子、規格化、基底エネルギー、独立振動子の分配関数。 | 式暗記だけでは弱い。量子・統計の「なぜその式か」を短く説明できる人向け。 |
60分で解答を仕上げる練習
最初の5分程度で5問の小問を確認し、2問を選びます。各25分程度で解き、最後の5分を式・単位・境界条件の確認に使う練習から始めます。公式の時間配分ではなく練習例です。解き直しでは選ばなかった問題も確認し、分からない定義や計算を復習します。
| 選択候補 | 選んでよい条件 | 最初に書くこと | 撤退条件 |
|---|---|---|---|
| 力学 | 剛体の慣性モーメント、振動方程式、エネルギー検算がすぐ出る。 | 座標の正方向、運動方程式、転がり条件、自然角振動数。 | 円板とリングの慣性モーメント、減衰共鳴条件で迷う。 |
| 電磁気学 | Maxwell方程式を成分で計算し、電場・磁場・進行方向を外積で確認できる。 | curl の非零成分、E x B の向き、単位換算。 | 符号と方向を感覚で決めてしまい、検算の手段がない。 |
| 電気回路 | 直列/並列を見分け、複素インピーダンスかアドミタンスで整理できる。 | Z、Y、平衡条件、F行列の掛ける順番。 | 直列枝を勝手に並列のアドミタンスへ分けてしまう。 |
| 情報科学I | Cのポインタ、リスト、配列長、ループ範囲を紙に追跡できる。 | 参照先の図、削除前後のリンク、配列サイズ、ループ上限。 | head と head->next、a と a-1 の違いを説明できない。 |
| 現代物理学 | 量子調和振動子、Fermi統計、等分配則を式と言葉の両方で説明できる。 | Hamiltonian、規格化条件、分布関数、自由度の数。 | 用語だけ覚えていて、分配関数や比熱の理由を書けない。 |
力学の対策
2026年度の力学は剛体の転がり、2025年度は振動です。どちらも「まず運動方程式」です。転がりなら並進と回転を分け、摩擦力が並進には逆向きに、回転にはトルクとして入ることを書く。振動なら、自然角振動数、減衰係数、外力の角振動数を区別します。
参考書は「剛体の慣性モーメント」「転がり運動」「単振動」「減衰振動」「強制振動」の章へ戻ります。特に、円板の慣性モーメントをリングと混同するミス、減衰ありの変位振幅最大を単純に自然角振動数へ置くミスは、答案全体を崩します。
電磁気学の対策
電磁気学は、2025年度も2026年度も電磁波が中心です。Maxwell方程式の形を覚えるだけでなく、与えられた場のどの成分がどの座標に依存するかを見て、curlの非零成分を計算します。最後に、電場、磁場、進行方向が右手系になっているかを確認します。
参考書は「Maxwell方程式」「電磁波」「Poyntingベクトルの向き」「Lorentz力」「単位換算」の章を使います。MHzをHzへ直す、磁場振幅と電場振幅の比を確認する、という地味な検算が本番では効きます。
電気回路の対策
電気回路は、物理情報工学の中ではかなり安定した選択候補です。2025年度は直流RL回路と交流回路、2026年度は交流ブリッジと二端子対回路でした。どちらも、回路を見た瞬間に直列か並列かを決め、Zで扱うか Y で扱うかを宣言します。
参考書は「過渡応答」「交流回路」「共振」「ブリッジ回路」「二端子対回路」「フィルタ」の章へ戻ります。F行列では掛ける順番を答案に残してください。順番を逆にすると、行列要素の意味が変わります。
情報科学Iの対策
情報科学Iは、Cのコード読解です。2025年度は rightをたどる構造と数値積分、2026年度は単方向リストの削除と差分計算でした。ここで必要なのは、アルゴリズム名の暗記ではありません。ポインタがどの節点を指しているか、配列が何個確保されるか、ループが何回走るかを紙に書く力です。
参考書は「Cのポインタ」「構造体」「連結リスト」「再帰」「配列とmalloc」「差分と累積和」の章を使います。head自体を渡すのか、head->nextを渡すのかを毎回言葉にしてください。ここが曖昧だと、空欄補充が連鎖的に外れます。
現代物理学の対策
現代物理学は、2025年度が量子調和振動子、2026年度が自由電子と比熱でした。どちらも、式の名前だけでは足りません。量子調和振動子では、時間を含まない方程式、規格化、基底エネルギー、分配関数を一続きにします。比熱では、どの自由度が常温で効いているかを説明します。
参考書は「Schrodinger方程式」「調和振動子」「Gaussian積分」「分配関数」「Fermi-Dirac分布」「等分配則」「固体比熱」の章へ戻ります。電子があるから金属比熱が大きい、と書くのは逆です。常温では格子振動が主役で、電子の寄与はフェルミ面近傍に限られる、と短く書けるようにしてください。
参考書の戻り方
| 分野 | 戻る章 | 過去問での使い方 |
|---|---|---|
| 力学 | 剛体、慣性モーメント、転がり、単振動、減衰振動、強制振動 | 座標と運動方程式を先に書き、エネルギー比や共鳴条件を検算する。 |
| 電磁気 | Maxwell方程式、curl、電磁波、Lorentz力、単位換算 | 場の向きを成分で計算し、E x B と波の進行方向で符号を確認する。 |
| 電気回路 | RL過渡応答、交流回路、ブリッジ、二端子対回路、フィルタ | 直列/並列を決めてから、Z と Y を混ぜない。 |
| 情報科学I | Cポインタ、構造体、連結リスト、malloc、配列、差分/累積和 | 参照先、配列サイズ、ループ範囲を図にしてから空欄へ入れる。 |
| 現代物理 | 調和振動子、規格化、分配関数、Fermi統計、比熱、等分配則 | 式の名前ではなく、なぜその自由度・分布・級数になるかを一文で添える。 |
4週間の演習計画
- 1週目:力学と電磁気学を固める。転がり、振動、Maxwell方程式、電磁波を毎日1題ずつ、式の向きまで書く。
- 2週目:電気回路を得点源にする。RL過渡応答、交流アドミタンス、ブリッジ、F行列、低域/高域通過の判定を戻す。
- 3週目:情報科学Iと現代物理学を選択候補にするか判定する。Cのポインタ図、配列長、調和振動子、Fermi分布、比熱を短時間で説明する。
- 4週目:2025年度と2026年度を本番形式で解く。最初の5分程度で2問を選び、60分以内に解答と確認を終える。選ばなかった3問の撤退理由も残す。
過去問2年分で範囲を限定しない
上の分析は2025・2026年度の出題例です。次の試験に出ない分野を示すものではありません。公式の試験範囲と、そこに対応する授業のシラバスを照合し、未習の分野を把握してください。 志望教員への連絡や面接準備も必要なので、筆記の勉強が終わるまで先送りしないでください。
公式解答との照合で分からない箇所を補う
まず公式過去問ページから17〜21のPDFを開き、5問の小問を確認します。選ぶ2問を決めたら、途中式と図を残して解き、選ばなかった問題も「どこで撤退したか」を記録してください。公式解答例と照合し、途中の説明が必要な場合は院試hubの解答・解説PDFで、最終値ではなく、運動方程式、curl、複素数、ポインタ、分配関数の置き方を照合します。
対応する解答パックは九州工業大学 情報工学府 物理情報工学 専門科目 解答・解説PDFです。公式解答例と合わせて、自分の答案が「どの式から始まったか」まで読める状態にしてください。
共通科目と専門科目の対策
情報工学府の情報創成工学専攻では、共通数学・情報基礎と、5区分から選んだ専門科目を受けます。科目全体の構成を確認し、必要なガイドを使ってください。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
専門科目(物理情報工学)の収録解説の分野(2025〜2026年度・10項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した2実施回の一覧です。どの回も解説見出しは5項目です。
| 実施回 | 解説項目数 | 公開範囲 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 5 | 第4問の途中式・最終答 |
| 2025年度 | 5 | 第4問の途中式・最終答 |
九工大 専門科目(物理情報工学)の解答で立てた注意点(11件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
- 2026年度 第4問 情報科学Iポインタの見方 / 差分の添字
- 2026年度 第5問 現代物理学採点上の注意
- 2025年度 第4問 情報科学Iポインタの注意 / 配列長の確認
- 2025年度 第5問 現代物理学採点上の注意
電磁気学・回路3件
- 2026年度 第2問 電磁気学向きの確認
- 2025年度 第2問 電磁気学向きの確認
- 2025年度 第3問 電気回路採点上の注意
力学2件
- 2026年度 第1問採点上の注意
- 2025年度 第1問採点上の注意
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 調和振動子 | 2問 | 2025 | 名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・九州大学 | 16大学 |
| 剛体の回転運動 | 2問 | 2026 | 北海道大学・京都大学・広島大学・筑波大学・九州大学 | 16大学 |
| 分配関数 | 1問 | 2025 | 東京大学・名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学 | 16大学 |
| 静電場 | 1問 | 2026 | 名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学・名古屋工業大学 | 16大学 |
| 固有振動数と振動系 | 1問 | 2025 | 東京大学・名古屋大学・北海道大学・広島大学・筑波大学 | 16大学 |
| 二次形式 | 1問 | 2026 | 京都大学・名古屋大学・東京大学・九州大学・東北大学 | 16大学 |
| RC回路の過渡応答 | 1問 | 2025 | 京都大学・九州大学・東京大学・東京科学大学・早稲田大学 | 12大学 |
| フェルミ・ボース統計 | 1問 | 2026 | 北海道大学・九州大学・筑波大学・東京都立大学・名古屋大学 | 13大学 |
九工大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 情報工学府(博士前期課程)
- 公開されている年度
- 2024〜2025年度(令和6〜7年度)実施分・第1次募集
- 公式の解答例
- 全年度公開
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-16
- ページの内容
- 博士前期課程・一般選抜【学力検査(筆記)】の問題・解答例・出題意図を科目別PDFで公開。共通科目(数学・情報基礎)と専門科目(知能情報工学・情報・通信工学・知的システム工学・物理情報工学・生命化学情報工学)の計24科目を掲載。掲載された2024・2025年度実施分では、第2次募集・外国人留学生特別選抜の筆記試験を実施していないと案内。今後の選抜方式は該当年度の募集要項で確認。
よくある質問
物理情報工学の試験時間と解答する問題は?
2027年4月入学の一般第1次では60分・100点です。力学、電磁気学、電気回路、情報科学I、現代物理学の5問から2問を選びます。第2次は別の問題や口頭試問に替わる場合があるため、同じ形式とは限りません。
最初に固めるべき2問はどれですか。
物理が得意なら力学と電磁気学、電気電子寄りなら電磁気学と電気回路、プログラミングに自信があれば情報科学Iを保険にするのが現実的です。現代物理学は量子・統計・固体の基本式を言葉で説明できる人向けです。
情報科学Iだけを狙えば安全ですか。
安全とは言えません。情報科学IはCのポインタ、リスト、配列長、差分/積分の添字を正確に読む必要があり、コードの1文字の読み違いで崩れます。5問から2問を選ぶので、力学・電磁気学・電気回路・現代物理学からもう1問を解く準備が必要です。
参考書は何を使うべきですか。
力学は振動と剛体、電磁気学はMaxwell方程式と電磁波、電気回路は過渡応答・交流回路・二端子対回路、情報科学IはCのポインタと配列、現代物理は量子調和振動子と統計力学の章へ戻るのが先です。
九州工業大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、九州工業大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 九州工業大学 情報工学府 共通科目(情報基礎)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 共通科目(数学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(情報・通信工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(生命化学情報工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(知的システム工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(知能情報工学)の解答PDF(収録2年分)
九州工業大学の解答PDF一覧で、九州工業大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。