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九工大情報基礎の院試対策|2028年からの変更と過去問
九工大情報工学府の情報基礎を、2027年一般第1次の60分・100点の形式と2025・2026年度の過去問から解説。プログラミング、計算機システム、確率・統計から1問を選びます。Cの配列・ポインタ、数値表現と命令列、確率分布と推定・検定の問題を比較します。2028年入学からの変更は下で分けて説明します。
最終更新: 2026/10/16
九工大情報工学府の共通科目「情報基礎」は、2027年4月入学の一般第1次選抜では60分・100点です。プログラミング、計算機システム、確率・統計から1問を選びます。 Cの配列・ポインタ、数値表現と命令列、確率分布と推定・検定の問題を比較します。2028年入学からの変更は下で分けて説明します。
以下では、2025・2026年度の過去問を使って、解く順番と復習する内容を説明します。 大学の公式ページでは「2024・2025年度実施分」に当たります。入学年度と実施年度を区別して問題を開いてください。
2027年一般第1次の試験時間と解答する問題
プログラミング、計算機システム、確率・統計から1問を選びます。時間と配点は、募集要項の冊子15〜17ページで確認できます。 この科目に加えて、共通数学と選択した専門科目も受け、筆記は合計300点です。面接100点・英語100点もあります。
第1次募集は既に終了しています。第2次は専門学力の問題や口頭試問に替わる場合があるため、同じ60分の試験とは限りません。第2次の実施予定と試験方式、英語の換算点を確認してください。
2028年4月入学から、プログラミングと計算機システムの2問を解く
2026年3月13日付の変更予告では、2028年4月・2027年10月入学対象の一般選抜と外国人留学生特別選抜について、情報基礎を変更します。プログラミング1問と計算機システム1問の計2問になり、確率・統計から選ぶ方式はなくなります。共通数学の線形代数1問・解析1問は変わりません。
2028年入学を目指す人は、以下の過去問からプログラミングと計算機システムの両方を解いてください。 確率・統計だけを選ぶ準備は、新形式に対応しません。変更予告には新しい時間・配点の記載がないため、次年度要項で確認します。 以下の60分・1問選択の演習は2027年入学の形式を対象としています。
公式問題・解答例・出題意図を確認する
大学の過去問ページには、2024年度実施分から問題・解答例・出題意図があります。 自分で解いた後、公式解答例と照合します。答えが一致しない場合は、途中式・表・コードのどこから異なるかを確かめてください。 本文で扱う2年分だけで次の出題範囲を限定せず、公式の試験範囲も確認します。
2025・2026年度6問の地図
2年分を見ると、3科目はきれいに役割が分かれます。プログラミングは手続きの不変条件、計算機システムはビット幅と命令列、確率・統計は式の組み立てです。自分の得意不得意は、用語を知っているかではなく、手を動かしたときに表やコードが崩れないかで判定します。
| 年度 | プログラミング | 計算機システム | 確率・統計 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 昇順配列、合計、挿入、二分探索、時間計算量。配列が満杯のときの処理、挿入時のシフト、探索範囲の更新が答案の芯になる。 | 2進数、5ビット2の補数、ID数、浮動小数点の正規化と切り捨て誤差、論理回路、MIPS風命令、分岐即値、総和プログラム。 | 区分的な密度関数、分布関数、期待値、分散、中央値、二項分布、最尤推定、標本比率の標準偏差、必要枚数。 |
| 2025 | 連結リストによるスタック、push/pop、逆ポーランド記法、先頭2節点の交換。ポインタ退避、free後参照、左右オペランドが失点点。 | 2の補数の範囲、最小ビット数、浮動小数点、丸め誤差、多数決回路、MIPS風命令、実効アドレス、ループ回数、一般式。 | 指数分布、期待値、分散、故障確率、ベイズ、独立判定、独立性のカイ二乗検定、期待度数、自由度、棄却判断。 |
60分で解答を仕上げる練習
2027年入学の形式で練習する場合は、最初の5分程度で3問の小問を確認して1問を選び、50分程度で解答し、最後の5分を検算に使います。これは練習用の配分例で、大学指定の配分ではありません。解き直しでは選ばなかった問題も確認し、分からない定義や計算を復習します。
| 候補 | 選んでよいサイン | 最初に書くもの | 撤退条件 |
|---|---|---|---|
| プログラミング | 配列、連結リスト、スタック、二分探索のどれでも、不変条件と境界条件をコードに落とせる。 | 現在の要素数、先頭ポインタ、探索範囲、挿入位置、戻り値の条件。 | 何となくコードは浮かぶが、空/満杯/先頭/末尾/解放後参照の扱いが曖昧。 |
| 計算機システム | 2の補数、浮動小数点、論理回路、命令列を表にして追える。 | ビット幅、表現範囲、正規化、真理値表、レジスタ更新表、ループ不変量。 | 浮動小数点の隠れた1、分岐即値の基準、実効アドレスで1つずつ不安が残る。 |
| 確率・統計 | 積分、条件付き確率、二項分布、推定、検定を、公式名ではなく式で始められる。 | 密度の定義域、分布関数の積分範囲、尤度、期待度数、自由度、棄却条件。 | 答の形は知っているが、積分定数、周辺確率、標準偏差、臨界値の説明が抜ける。 |
プログラミングは不変条件で読む
プログラミングでは、参照先と処理順序を紙に書いて確認します。2025年度のスタックでは、先頭節点の値と次ポインタを保存してから解放する順序、逆ポーランド記法で先に取り出した値が右オペランドになること、先頭2節点の交換でリンクだけを付け替えることが要点でした。
2026年度の昇順配列では、挿入時に末尾から大きい要素を右へずらす、存在判定では二分探索を使う、満杯時に範囲外へ書かないという条件が効きます。答案では、コードだけでなく「なぜその計算量になるか」を添えます。ここを省くと、たまたま動く断片に見えてしまいます。
計算機システムはビット幅と時系列を分ける
計算機システムは、短い小問が連続するため気持ちが急ぎます。しかし、2の補数、浮動小数点、論理回路、命令列は、すべて「表現」と「実行」のどちらを聞いているかで処理が変わります。2の補数なら範囲を先に書く。浮動小数点なら正規化してから指数部と仮数部を決める。論理回路なら真理値表か簡約式へ落とす。
MIPS風の命令列では、レジスタ更新を1行ずつ追います。分岐命令の即値は分岐命令そのものではなく次の命令を基準に数えるため、1ずれが起こりやすい。ループの最後の1回は、分岐が不成立でも命令としては実行されます。答案には「実行回数」と「分岐成立回数」を分けて残してください。
確率・統計は途中式で守る
確率・統計は、最終値だけが合っていても危ない科目です。2025年度の指数分布では、密度の積分が1になること、期待値で無限区間の境界項が消えること、平均からパラメータを決めて故障確率へ進む流れが必要でした。ベイズでは、比で与えられた事前確率をそのまま使えると計算が短くなります。
2026年度の密度関数では、分布関数の積分定数を端点で確認しないと崩れます。二項分布の推定では、総試行回数がスポット100個かける枚数になるため、分散をどこで割るかが採点上の山です。独立性検定では、期待度数、検定統計量、自由度、臨界値、棄却判断を順に書くと答案が追いやすくなります。
2027年入学の形式で練習する4週間の例
- 1週目:2025年度と2026年度の3科目を時間無制限で解き、各科目の「最初に書く型」を作る。コード、ビット表、積分式を省略しない。
- 2週目:プログラミングを解き直す。空/満杯/free/左右オペランド/二分探索境界を自己採点する。
- 3週目:計算機システムと確率統計を交互に解く。小問ごとに止まらず、表現範囲、正規化、期待度数、自由度を機械的に置く。
- 4週目:本番想定で3問を最初に読み、5分程度で1問を選び、60分以内で解答と検算を終える。選ばなかった2問も、なぜ撤退したかを記録する。
2028年入学に向けて旧形式の過去問を使う
まずプログラミングと計算機システムをそれぞれ解き、公式解答例と照合します。配列・リスト・探索をコードにする練習と、数値表現・回路・命令列を追う練習を並行して進めます。 一方が苦手でも、もう一方だけで受験する想定にはしません。次年度の募集要項で時間と配点が出たら、2問を続けて解く練習に切り替えてください。
過去問2年分で範囲を限定しない
上の分析は2025・2026年度の出題例です。次の試験に出ない分野を示すものではありません。公式の試験範囲と、そこに対応する授業のシラバスを照合し、未習の分野を把握してください。 志望教員への連絡や面接準備も必要なので、筆記の勉強が終わるまで先送りしないでください。
共通科目と専門科目の対策
情報工学府の情報創成工学専攻では、共通数学・情報基礎と、5区分から選んだ専門科目を受けます。科目全体の構成を確認し、必要なガイドを使ってください。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
共通科目(情報基礎)の収録解説の分野(2025〜2026年度・6項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した2実施回の一覧です。どの回も解説見出しは3項目です。
| 実施回 | 解説項目数 | 公開範囲 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 3 | 第2問の途中式・最終答 |
| 2025年度 | 3 | 第2問の途中式・最終答 |
九工大 共通科目(情報基礎)の解答で立てた注意点(17件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
情報11件
- 2026年度 第1問 プログラミング挿入位置の決め方 / 採点上の注意
- 2026年度 第2問 計算機システム浮動小数点の落とし穴 / 分岐即値の数え方 / プログラムの意味
- 2025年度 第1問 プログラミングスタックの基本不変条件 / popの安全な書き方 / subtractの順序
- 2025年度 第2問 計算機システム2の補数の範囲 / 論理回路の簡約 / ループ回数の読み違い
確率・統計6件
- 2026年度 第3問密度から分布関数へ / 分散の検算 / 標本比率の標準偏差
- 2025年度 第3問指数分布の積分 / 比で与えられた事前確率 / 独立性検定の手順
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 計算量理論 | 1問 | 2026 | 東京大学・名古屋大学・大阪大学・京都工芸繊維大学・静岡大学 | 9大学 |
九工大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 情報工学府(博士前期課程)
- 公開されている年度
- 2024〜2025年度(令和6〜7年度)実施分・第1次募集
- 公式の解答例
- 全年度公開
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-16
- ページの内容
- 博士前期課程・一般選抜【学力検査(筆記)】の問題・解答例・出題意図を科目別PDFで公開。共通科目(数学・情報基礎)と専門科目(知能情報工学・情報・通信工学・知的システム工学・物理情報工学・生命化学情報工学)の計24科目を掲載。掲載された2024・2025年度実施分では、第2次募集・外国人留学生特別選抜の筆記試験を実施していないと案内。今後の選抜方式は該当年度の募集要項で確認。
よくある質問
2028年から情報基礎の出題は変わりますか。
2028年4月・2027年10月入学を対象に、プログラミングと計算機システムを各1問、計2問解く方式へ変更する予告が出ています。確率・統計を選ぶ方式ではなくなります。変更後の時間と配点は予告に記載がありません。
情報基礎の試験時間と解答する問題は?
2027年4月入学の一般第1次では60分・100点です。プログラミング、計算機システム、確率・統計から1問を選びます。第2次は別の問題や口頭試問に替わる場合があるため、同じ形式とは限りません。
どの科目を選ぶべきですか。
2027年入学の第1次は3分野から1問選択です。プログラミングはポインタや配列操作をコードで書けるか、計算機システムは2の補数・浮動小数点・命令列を追えるか、確率統計は積分・条件付き確率・検定を式の順序で出せるかで判断します。
プログラミングだけで突破できますか。
2027年入学の第1次は1問選択なので、プログラミングを選べます。ただし2028年4月・2027年10月入学からは計算機システムも解く方式への変更予告があります。志望年度に合わせて準備してください。
参考書は何を使うべきですか。
C言語とデータ構造、コンピュータアーキテクチャ、確率統計の本を章単位で使います。コード丸暗記ではなく、配列/連結リスト、2の補数/浮動小数点/MIPS風命令、指数分布/二項分布/独立性検定へ戻るのが実戦的です。
九州工業大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、九州工業大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 九州工業大学 情報工学府 共通科目(数学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(情報・通信工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(物理情報工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(生命化学情報工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(知的システム工学)の解答PDF(収録2年分)
- 九州工業大学 情報工学府 専門科目(知能情報工学)の解答PDF(収録2年分)
九州工業大学の解答PDF一覧で、九州工業大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。