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早稲田大学 基幹理工学研究科 数学応用数理専攻 専門科目 2026年度 院試 過去問 解答例・解説(全12問)

全12問の分野は微分積分・解析3問、代数2問、確率・統計1問です。固有値・固有ベクトル、線形空間・基底、留数定理などが出ています。2025年度と共通するテーマは固有値・固有ベクトル、線形空間・基底です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

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第1問 — 微分積分

(3) は被積分関数そのものを絶対値評価すると失敗する。設問(2)で現れた微分を利用し、振動部分を全微分と絶対収束する項に分けるのが要点である。

解答

  1. 有界性より、ある定数 M>0M>0 が存在して ∣ψ(x)∣≤M|\psi(x)|\le M (x≥1)(x\ge 1) とできる。したがって ∣ψ(x)xα∣≤Mxα \left|\frac{\psi(x)}{x^\alpha}\right|\le \frac{M}{x^\alpha} であり、α>1\alpha>1 だから右辺の広義積分は収束する。比較判定法により、与えられた積分は絶対収束する。
  2. 積の微分法と連鎖律から F′(x)=−1x2cos⁡(x4)−4x2sin⁡(x4)(x>0). F'(x) =-\frac{1}{x^2}\cos(x^4)-4x^2\sin(x^4) \qquad (x>0).
  3. 上の等式を x2sin⁡(x4)=−14F′(x)−14x2cos⁡(x4) x^2\sin(x^4) =-\frac14 F'(x)-\frac{1}{4x^2}\cos(x^4) と変形する。R>1R>1 に対して ∫1Rx2sin⁡(x4) dx=−14{F(R)−F(1)}−14∫1Rcos⁡(x4)x2 dx. \int_1^R x^2\sin(x^4)\,dx =-\frac14\{F(R)-F(1)\} -\frac14\int_1^R \frac{\cos(x^4)}{x^2}\,dx. ここで F(R)→0F(R)\to 0 であり、最後の積分は ∣cos⁡(x4)∣/x2≤1/x2|\cos(x^4)|/x^2\le 1/x^2 から絶対収束する。よって極限 R→∞R\to\infty が存在し、広義積分は収束する。

最終答

(1) 絶対収束する。(2) F′(x)=−x−2cos⁡(x4)−4x2sin⁡(x4)F'(x)=-x^{-2}\cos(x^4)-4x^2\sin(x^4)。(3) 与えられた広義積分は収束する。

第2問 — 線形代数

上三角 Toeplitz 型の行列は、シフト行列 SS の多項式として扱うと分類が短くなる。最初に非零になる係数が b,c,db,c,d のどれかによって冪零部分のジョルダン型が決まる。

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第3問 — 基礎数学 3A・3B

3A は距離空間の閉包の定義をそのまま使う問題である。3B は原点を避ける小円弧の寄与が半分の留数寄与として現れる点が重要で、実軸上の偶奇性を使うと目的の実積分に落ちる。

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第4問 — 代数

ポイントは「既約多項式=最小多項式」と「制限写像の核」である。最後の等式は、絶対 Galois 群から有限 Galois 拡大の自己同型群への制限写像を作ると自然に得られる。

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第5問 — 代数

円錐内の格子点モノイドは、円錐の傾きが有理か無理かで性質が変わる。有理なら端の方向を持つ有限個の生成元で足り、無理なら境界傾きに近づく格子点を有限個の傾きで捉えられない。

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第6問 — 解析

この関数列は Rademacher 関数列である。L2L^2 弱収束は Bessel 不等式から直ちに従い、L∞L^\infty の汎弱収束は L1L^1 関数を二進階段関数で近似して示す。

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第7問 — 解析

線形の場合は二階方程式に落とす。非線形の場合は厳密解を求めるのではなく、エネルギー型関数 LL の微分を上から評価して有限時間爆発を除く。

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第8問 — 幾何

微分形式の零点は、接空間に制限したときに消えるかどうかで判定する。後半は λ=2ιRΩ\lambda=2\iota_R\Omega と見ると計算が大幅に短くなり、S3S^3 上で接触形式になることが分かる。

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第9問 — 幾何

商空間の計算では、直接図形を描いて分解するより、対の長完全列を使う方が安全である。特に AA が三つの連結成分を持つため、H1H_1 にも Z2\mathbb{Z}^2 が現れる。

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第10問 — 確率・統計

順序統計量で条件づけると「何個の 11 があるか」が分かる。あとは、ss 個の 11 が nn 個の位置に一様に置かれるという対称性だけで期待値を計算できる。

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第11問 — 応用数理

元の行列の対角成分に直接 Gershgorin を使っても中心が 1,2,31,2,3 にならない。まず AA を固有ベクトルで対角化し、その基底で摂動を評価するのが自然である。

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第12問 — 応用数理

空き箱の個数は指示関数の和で扱う。期待値は線形性だけで十分だが、分散では二つの箱が同時に空になる確率を使って共分散を評価する。

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年度別の解答例(5年度)

2026年度の出題内容

全12問

この12問の分野は微分積分・解析3問・代数2問・確率・統計1問・線形代数1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問微分積分・解析微分積分—あり
第2問線形代数——あり
第3問—基礎数学 3A・3B—あり
第4問代数——あり
第5問代数——あり
第6問微分積分・解析解析—あり
第7問微分積分・解析解析—あり
第8問—幾何—あり
第9問—幾何—あり
第10問確率・統計——あり
第11問—応用数理—あり
第12問—応用数理—あり

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4テーマ

前年度(2025年度)との違い

大問数
2025年度 12問 → 2026年度 12問
2026年度で新しく出たテーマ
留数定理・ジョルダン標準形
2025年度の解答例

早稲田大学の公式過去問

公開年度範囲
2024〜2027年度(現行一覧。大学は過去3年分の公開と案内)
公式の解答例
一部の年度・科目のみ公開
院試hubの最終確認
2026-09-26
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