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九工大 情報工学府 専門科目(物理情報工学) 2026年度 院試 過去問 解答例・解説(全5問)

全5問の分野は電磁気学・回路2問、力学1問です。剛体の回転運動、静電場、二次形式などが出ています。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

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第1問 — 力学

採点上の注意

転がり問題では、摩擦力は仕事をしないがトルクは与える、という点を分けて考える。エネルギー保存だけで速さは出せるが、加速度や摩擦力を問われたときは並進と回転の運動方程式が必要である。

典型ミス

円板の慣性モーメントを Ma2Ma^2 としてしまうと、加速度もエネルギー比もリングの値になる。質量分布が中心に近いほど I/(Ma2)I/(Ma^2) が小さく、転がりやすい。

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第2問 — 電磁気学

向きの確認

波は +y+y 方向に進む。磁場が xx 方向、電場が zz 方向なら、E×B\mathbf{E}\times\mathbf{B} は +y+y 方向で、進行方向と一致する。符号で迷ったときはこの外積で検算するとよい。

典型ミス

式 c2∇×B=∂E/∂tc^2\nabla\times\mathbf{B}=\partial\mathbf{E}/\partial t の c2c^2 を落とすと、電場振幅と磁場振幅の比が崩れる。最後に必ず E0=cB0E_0=cB_0 となるか確認する。

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第3問 — 電気回路

検算

ff の式では、C3C4R3R4C_3C_4R_3R_4 の次元は s2\mathrm{s}^2 になる。したがって平方根の逆数は角周波数の次元を持ち、さらに 2π2\pi で割れば周波数になる。

典型ミス

F行列では、直列素子と並列素子の掛ける順番を逆にすると A,DA,D が入れ替わる。入力側から見て、まず直列 LL、次に並列 R,CR,C の順に掛ける。

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第4問 — 情報科学I

ポインタの見方

ダミーヘッドを使うリストでは、表示対象の先頭は head->next\texttt{head->next} である。削除後にダミーヘッド自体を表示関数へ渡すと、空白ラベルまで出力対象に含まれる。

差分の添字

長さ nn の位置配列から作れる速度差分は n−1n-1 個である。さらに速度配列に同じ処理を適用すると n−2n-2 個の加速度が得られる。配列サイズとループ上限を一緒に確認するのが安全である。

解答

問1:リスト削除

ダミーヘッドを持つ単方向リストとして読む。先頭要素を削除するときは、ダミーヘッドの次を一つ先へ進めればよい。末尾要素を削除するときは、末尾の一つ前まで再帰的に進み、その節点の次を空にする。

空欄入る式1head->next = head->next->next2delLL(head->next)3head->next = NULL4head5&aa06head->next \begin{array}{c|l} \text{空欄} & \text{入る式}\\ \hline 1 & \texttt{head->next = head->next->next}\\ 2 & \texttt{delLL(head->next)}\\ 3 & \texttt{head->next = NULL}\\ 4 & \texttt{head}\\ 5 & \texttt{\&aa0}\\ 6 & \texttt{head->next} \end{array}

問2:差分計算

位置の配列から速度を作る関数は、隣り合う値の差を取る。 v[i]=x[i+1]−x[i]. v[i]=x[i+1]-x[i]. さらに同じ関数を速度配列に適用すると、加速度が得られる。位置から直接加速度を作る関数では、いったん速度用の作業配列を確保し、二回差分を取る。

空欄入る式7i=0;i<n-1;i++8x[i+1]-x[i]9(int*)malloc(sizeof(int)*(n-1))10drv1(n,x,vdum)11drv1(n-1,vdum,a)12i=1;i<9;i++13i=1;i<8;i++14i=2;i<9;i++ \begin{array}{c|l} \text{空欄} & \text{入る式}\\ \hline 7 & \texttt{i=0;i<n-1;i++}\\ 8 & \texttt{x[i+1]-x[i]}\\ 9 & \texttt{(int*)malloc(sizeof(int)*(n-1))}\\ 10 & \texttt{drv1(n,x,vdum)}\\ 11 & \texttt{drv1(n-1,vdum,a)}\\ 12 & \texttt{i=1;i<9;i++}\\ 13 & \texttt{i=1;i<8;i++}\\ 14 & \texttt{i=2;i<9;i++} \end{array}

最終答

問1の空欄は順に head->next = head->next->next\texttt{head->next = head->next->next}、delLL(head->next)\texttt{delLL(head->next)}、head->next = NULL\texttt{head->next = NULL}、head\texttt{head}、&aa0\texttt{\&aa0}、head->next\texttt{head->next}。問2の空欄は順に i=0;i<n-1;i++\texttt{i=0;i<n-1;i++}、x[i+1]-x[i]\texttt{x[i+1]-x[i]}、(int*)malloc(sizeof(int)*(n-1))\texttt{(int*)malloc(sizeof(int)*(n-1))}、drv1(n,x,vdum)\texttt{drv1(n,x,vdum)}、drv1(n-1,vdum,a)\texttt{drv1(n-1,vdum,a)}、i=1;i<9;i++\texttt{i=1;i<9;i++}、i=1;i<8;i++\texttt{i=1;i<8;i++}、i=2;i<9;i++\texttt{i=2;i<9;i++}。

第5問 — 現代物理学

採点上の注意

「電子があるから金属比熱が大きい」と書くと逆である。常温の金属比熱では自由電子の寄与は小さく、主な寄与は格子振動である。

典型ミス

二原子分子の振動自由度を常温で足してしまうと、比熱を過大評価する。常温常圧の代表値では、振動はおおむね凍結しているとして扱う。

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年度別の解答例(2年度)

  • 2026年度(このページ・全5問)

    力学 / 電磁気学 / 電気回路

  • 2025年度(全5問)

    力学 / 電磁気学 / 電気回路

2026年度の出題内容

全5問

この5問の分野は電磁気学・回路2問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問力学—採点上の注意あり
第2問電磁気学・回路電磁気学向きの確認あり
第3問電磁気学・回路電気回路—あり
第4問—情報科学Iポインタの見方 / 差分の添字あり
第5問—現代物理学採点上の注意あり

2026年度の解説には典型ミス4件・採点上の注意2件・検算1件が付いています。

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前年度(2025年度)との違い

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