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九州工業大学 院試 過去問 解答例

九工大 情報工学府 共通科目(数学) 2026年度 院試 過去問 解答例・解説(全2問)

全2問。線形代数1問・微分積分・解析1問。テーマタグは4件(固有値・固有ベクトル・二次形式・直交対角化)。2025年度と共通のテーマは固有値・固有ベクトル・二次形式。

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解説2問/全2問(827字)
解答PDFに収録
途中式と最終答(最終答つき2問)
問題本文
非収録

九工大 共通科目(数学) 2026年度 院試 過去問の出題内容(全2問)

この2問の分野は線形代数1問・微分積分・解析1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
1線形代数直交対角化の注意 / 二次形式と最大値あり
2微分積分・解析解析方向微分の尺度 / 定数関数の証明あり

2026年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度

この年度は2問に4テーマが出ています。

前年度(2025年度)との違い

大問数
2025年度 2問 → 2026年度 2
両年度に出たテーマ
固有値・固有ベクトル二次形式
2026年度で新しく出たテーマ
直交対角化偏微分可能性と連続性
2025年度のページを見る

1 — 線形代数

方針

この行列は,対角成分と非対角成分がすべて同じ型でそろっている。したがって,成分和の方向 (1,1,1)(1,1,1) と,成分和が 00 である平面に分けるのが最短である。特性多項式を展開してもよいが,この構造を使うと計算量が大きく減る。

直交対角化の注意

固有値 66 の固有空間は2次元なので,固有ベクトルを2本選ぶだけでは足りない。選んだ2本が互いに直交し,さらに長さ 11 になっていることを確認してから直交行列の列に置く。ここを省くと「対角化」はできても「直交行列による対角化」の答案としては弱い。

二次形式と最大値

q(x)=xTAxq(x)=x^TAx の最小・最大は固有値と直結する。今回は最小固有値が 00,最大固有値が 66 であるため,x=1\|x\|=1 上での最大値は 66 になる。平方和表示は非負性と等号条件を直接読めるので,証明として特に書きやすい。

線形代数の途中式・最終答をPDFで見る

2 — 解析

方向微分の尺度

この問題の方向微分は,方向ベクトルを単位ベクトルに正規化していない定義である。そのため,f(a,b)v\nabla f(a,b)\cdot v がそのまま答えになる。単位方向微分と混同して λ2+μ2\sqrt{\lambda^2+\mu^2} で割ると値が変わる。

定数関数の証明

「偏微分係数が両方 00 だから定数」とだけ書くと,領域が連結であることの使いどころが抜ける。連結でない集合では,成分ごとに別々の定数を取ることがあり得る。したがって,曲線や折れ線で任意の2点をつなぎ,その各線分上で値が変わらない,という流れを明記する。

逆正接の加法公式

単に加法公式を引用すると,値域の枝の問題を見落としやすい。ここでは指定された領域の中で差の偏微分が消えることを示し,基準点で値を合わせる方法が堅い。枝のずれがある場合でも,この方法なら定数差を正しく検出できる。

解析の途中式・最終答をPDFで見る

九工大 共通科目(数学) 院試 過去問の収録2年度