院試hub

九州工業大学 院試 過去問 解答例

九工大 情報工学府 共通科目(数学) 2025年度 院試 過去問 解答例・解説(全2問)

全2問。線形代数1問・微分積分・解析1問。テーマタグは5件(固有値・固有ベクトル・線形空間・基底・正定値行列)。

最終更新:

このページで公開
解説2問/全2問(786字)
解答PDFに収録
途中式と最終答(最終答つき2問)
問題本文
非収録

九工大 共通科目(数学) 2025年度 院試 過去問の出題内容(全2問)

この2問の分野は線形代数1問・微分積分・解析1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
1線形代数像と核の関係 / 連立方程式の解構造あり
2微分積分・解析解析テイラー展開の見方 / 必要条件と十分条件の違いあり

2025年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度

この年度は2問に5テーマが出ています。

1 — 線形代数

像と核の関係

像の基底は「元の行列の列ベクトル」から選ぶ点に注意する。行基本変形後のピボット列そのものを基底として書くのではなく,ピボットの位置に対応する元の列を取る。核は簡約形から自由変数を置けばそのまま得られる。

連立方程式の解構造

Ax=yAx=y が解をもつ条件は yImAy\in\operatorname{Im}A である。解が1つ見つかれば,一般解は 特殊解+kerA \text{特殊解}+\ker A になる。この構造を書けると,任意定数を含む一般解の意味が明確になる。

漸化式と固有値

行列 SS の固有ベクトル分解は,漸化式の解を指数型の和に分ける操作と同じである。初期ベクトルが1本の固有ベクトルそのものなら計算は特に短く,混合している場合は3つの固有モードの係数を初期条件から決めればよい。

線形代数の途中式・最終答をPDFで見る

2 — 解析

テイラー展開の見方

多変数のテイラー展開では,1次項は勾配と変位ベクトルの内積,2次項はヘッセ行列による二次形式である。この形で覚えておくと,極値判定への接続が自然になる。

必要条件と十分条件の違い

fx=fy=0f_x=f_y=0 は極値の候補を出すだけであり,極値であることまでは保証しない。2次形式が正定値なら近傍で関数値が必ず増えるため極小になる。負定値なら極大,不定値なら鞍点である。

具体例の検算

β>α\beta>\alpha なので,同じ半径なら yy 軸方向の重みが大きい。最大点が (±1,0)(\pm1,0) ではなく (0,±1)(0,\pm1) になることは,この重みの大小からも確認できる。さらに f0f\ge0f(0,0)=0f(0,0)=0 なので,原点が最小であることもすぐに検算できる。

解析の途中式・最終答をPDFで見る

九工大 共通科目(数学) 院試 過去問の収録2年度