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九工大 知的システム工学 院試 過去問対策|ロボット・制御・機械4力から2問を選ぶ
九州工業大学大学院 情報工学府 知的システム工学の2025・2026年度専門科目12大問の解答制作メモから、ロボット工学、古典制御、現代制御、機械力学、流体力学、材料力学の選択戦略、参考書の戻り方、答案で落ちる条件を整理します。
最終更新: 2026-05-25
公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。
九工大の知的システム工学は、名前だけ見るとロボットやAIの試験に見えます。でも過去問を解くと、すぐに印象が変わります。ロボット工学系の横に、古典制御、現代制御、機械力学、流体力学、材料力学が並びます。つまり、興味で選ぶ試験ではなく、答案にできる2問を冷静に拾う試験です。
この記事では、InshiHubで解答化した九州工業大学大学院 情報工学府 知的システム工学の2025年度・2026年度、専門科目12大問をもとに、どの科目を先に固めるか、どの問題で撤退するか、参考書をどの章へ戻すかを整理します。公式問題本文、公式図表、公式解答例、出題意図本文は転載しません。ここで扱うのは、解答制作時に見えた「最初に置く式」と「点が消える条件」です。
公式情報で確認する入口
2026年5月25日時点で、九州工業大学の大学院情報工学府 過去の入試問題ページでは、2024年度実施分から入試問題、解答例、出題意図が公開されています。知的システム工学では、2025年度実施分と2024年度実施分に「11_ロボット工学系科目群」「12_古典制御」「13_現代制御」「14_機械力学」「15_流体力学」「16_材料力学」が並びます。
飯塚キャンパスの令和9年度一般選抜における試験科目の詳細では、知的システム工学は上記6区分から2問選択と案内されています。出願日程、選抜方法、TOEIC等の扱いは博士前期課程 入学試験案内と募集要項で再確認してください。
この記事で見た材料
| 材料 | 確認範囲 | 記事での使い方 |
|---|---|---|
| ローカル解答TeX | answers/kyushu-institute-of-technology/graduate-school-of-computer-science-and-systems-engineering配下の2025・2026年度 intelligent-systems-engineering、各6問、計12ファイル。 | 各科目で最初に置く式、表、行列、釣合い、エネルギー、撤退条件を抽出する。 |
| 公式PDF保存メモ | 2026年度扱いはR7年度実施分、2025年度扱いはR6年度実施分として、11〜16の問題、解答例、出題意図PDFを保存。SHA、pdfinfo、抽出テキスト、ページ画像を記録。 | 公式PDFを先に解き、解答パックで答案の構造を照合する流れを前提にする。 |
| 生成PDF QA | 2026年度・2025年度ともに14ページの解答PDFを生成し、問題本文非掲載、全問見出し、代表ページ画像を確認。 | 6科目の広い範囲を、受験生が選択判断できる単位へ圧縮する。 |
2025・2026年度12大問の地図
この専攻では、全科目を同じ深さで仕上げるのは現実的ではありません。2年分を並べると、制御を軸にするか、機械力学・材料力学を軸にするか、ロボット工学系を拾えるかで戦い方が分かれます。
| 科目 | 2026年度で見た主題 | 2025年度で見た主題 | 対策上の意味 |
|---|---|---|---|
| ロボット工学系 | 組込み開発環境、ミドルウェア、マルチタスク、プリエンプション、バス、プルアップ、PWM、IPv4/IPv6、TCP/UDP。 | 交差検定、再現率・適合率、正規分布型識別境界、k近傍法、人物認証での評価指標選択。 | 年度で顔が変わる。用語だけでなく、評価指標や通信の説明を短く書ける人向け。 |
| 古典制御 | 安定判別、正弦定常応答、伝達関数、単位ステップ応答、ゲイン余裕、Routh条件。 | 極、定常値、ステップ応答の概形、ボード線図、ゲイン余裕、位相余裕、補償器選択。 | 最有力の選択候補。極、周波数応答、余裕を表にできるなら得点源にしやすい。 |
| 現代制御 | 可制御性・可観測性のランク判定、伝達関数、状態フィードバック、閉ループ極配置、初期値応答。 | 可制御性・可観測性、2次系の伝達関数、状態フィードバック、重根の時間応答。 | 行列計算に慣れていれば安定。符号規約とランク判定を崩すと一気に落ちる。 |
| 機械力学 | 路面入力、固有角振動数、共振速度、相対変位、基礎励振、振幅比、低周波近似。 | ばね・ダンパ系の自由振動、減衰固有円振動数、基礎変位入力、除振設計。 | 基礎励振を毎年の核として見る。相対変位の符号を最初に決めれば拾いやすい。 |
| 流体力学 | 傾斜管マノメータ、急拡大損失、Borda-Carnot、噴流の分流、移動平板。 | ベルヌーイ、連続の式、マノメータ、噴流と移動平板、放物形速度分布、壁面せん断応力。 | 式を覚えるより、保存則をどの断面に使うかが勝負。図を自分で描ける人向け。 |
| 材料力学 | カスティリアーノ、不静定トラス、仮想反力、片持ちはり、せん断力、曲げモーメント、自由端たわみ。 | トラスの軸力、ひずみエネルギー、カスティリアーノ、片持ちはり、曲げ応力最大位置。 | かなり選びやすい候補。部材長、座標、仮想反力を落とさなければ安定する。 |
最初の10分で2問を決める
6科目から2問を選ぶ試験では、得意科目を信じ切るより「今日の問題で表が作れるか」を見ます。最初の10分は、解く時間ではなく選ぶ時間です。
| 選択候補 | 選んでよい条件 | 最初に書くこと | 撤退条件 |
|---|---|---|---|
| 古典制御 | 極、定常値、周波数応答、Routh条件を見て手が動く。 | 分母の根、G(0)、G(jω)、ゲイン/位相交差周波数。 | ボード線図の読みや符号で迷い、余裕の説明を書けない。 |
| 現代制御 | 可制御性・可観測性行列と極配置の係数比較ができる。 | [B, AB, A^2B, ...]、[C; CA; ...]、閉ループ特性多項式。 | u=Kx と u=-Kx の符号を確認できない。 |
| 材料力学 | カスティリアーノとはりの境界条件を手順で書ける。 | 仮想反力、軸力、部材長、ひずみエネルギー、座標原点。 | 部材長の三角関数や固定端/自由端の座標で止まる。 |
| 機械力学・流体・ロボット | 問題文を見て、相対変位、検査体積、評価指標の表が作れる。 | 相対座標、ベルヌーイ/運動量式、混同行列、PWM周期、TCP/UDPの差。 | 公式名だけ思い出し、符号・断面・単位を置けない。 |
制御を軸にする対策
古典制御は極と周波数応答を同時に見る
古典制御は、2025年度も2026年度も得点源にしやすい科目です。極が左半平面にあるか、定常値がいくつか、複素極なら減衰振動するか、G(jω)を入れて振幅と位相をどう読むか。ここをひと続きにします。
参考書は「2次系の応答」「周波数応答」「ボード線図」「安定余裕」「Routh-Hurwitz」の章へ戻ります。答案では、速さを支配極、振動を複素極、定常値をG(0)で説明してください。曲線の概形だけを描く答案は弱いです。
現代制御は行列を作った時点で半分決まる
現代制御は、可制御性・可観測性行列を作ってランクを見る問題が中心です。4次元ならランク4、3次元ならランク3が基準です。零行、重複列、比例関係を見れば、全部を重く計算しなくても判定できます。
状態フィードバックでは、閉ループ行列が A + BKなのか A - BKなのかを最初に確認します。教科書の符号をそのまま持ち込むと、係数比較が丸ごと逆になります。
機械系を軸にする対策
機械力学は相対変位の符号を決める
2025・2026年度の機械力学は、自由振動、基礎励振、共振、除振が核です。質量変位、台の変位、相対変位をどれにするかを最初に決めます。相対変位z=x-yを使うなら、右辺に台の加速度がどう入るかを符号つきで書きます。
参考書は「1自由度振動」「減衰自由振動」「強制振動」「基礎励振」「振動絶縁」の章を戻します。固有振動数を下げるにはばね定数を小さくする、共振条件は外力の角振動数と固有角振動数を一致させる、という設計の言葉まで書けると強いです。
材料力学は仮想反力を消す前にエネルギーを書く
材料力学は、2年とも不静定トラスと片持ちはりが中心です。仮想反力を置き、軸力を反力と荷重で表し、部材長を入れてひずみエネルギーを作り、カスティリアーノで変位ゼロ条件を置きます。力の釣合いだけで無理に解こうとすると詰まります。
はりでは、自由端を原点にするのか固定端を原点にするのかを最初に書きます。座標の取り方が変われば、曲げモーメント式と境界条件が変わります。公式をそのまま貼るより、座標を宣言した答案の方が安全です。
流体力学は断面と検査体積を先に描く
流体力学は、ベルヌーイ、連続の式、マノメータ、急拡大損失、噴流、管内せん断応力が出ています。式を覚えているだけでは足りません。どの断面にベルヌーイを使うか、速度をどちらへそろえるか、噴流では相対速度で流量が変わるかを先に決めます。
ロボット工学系の扱い
ロボット工学系は、年度によって組込み・通信寄りにも、パターン認識寄りにもなります。2026年度では組込み開発環境、バス、PWM、TCP/UDPが出て、2025年度では交差検定、再現率・適合率、識別境界、k近傍法が出ています。ここを本命にするなら、単語暗記ではなく、計算と運用判断まで準備してください。
参考書は「組込みシステム」「コンピュータアーキテクチャの入出力」「TCP/IP入門」「パターン認識」「機械学習評価指標」の該当章を使います。人物認証のように、再現率と適合率のどちらを重く見るかを、現実の損失まで含めて説明できる状態にしてください。
参考書の戻り方
| 分野 | 戻る章 | 過去問での使い方 |
|---|---|---|
| 制御 | 2次系、ボード線図、安定余裕、Routh条件、可制御性、可観測性、極配置 | 古典制御と現代制御をセットで選択候補にする。符号、ランク、係数比較を答案に残す。 |
| 機械力学・材料 | 自由振動、基礎励振、除振、カスティリアーノ、トラス、片持ちはり | 相対変位、仮想反力、部材長、座標原点を最初に宣言する。 |
| 流体 | ベルヌーイ、連続の式、マノメータ、運動量、管内流、せん断応力 | 断面、速度、圧力差、相対速度を図にしてから式を置く。 |
| ロボット/認識/組込み | 評価指標、k近傍法、識別境界、組込みOS、PWM、TCP/UDP | 用語説明だけで終わらせず、混同行列、PWM周期、通信方式の違いを数値と用途で説明する。 |
4週間の演習計画
- 1週目:古典制御と現代制御を固める。極、定常値、ボード線図、Routh条件、可制御/可観測、極配置を毎日1セット解く。
- 2週目:機械力学と材料力学を戻す。基礎励振、除振、不静定トラス、片持ちはりを、座標と符号を宣言して解く。
- 3週目:流体力学とロボット工学系を選択候補にするか判定する。断面図、検査体積、評価指標、PWM、TCP/UDPの説明を練習する。
- 4週目:2025年度と2026年度を本番形式で解く。最初の10分で2問を選び、選ばなかった4問の撤退理由もメモする。
自己採点チェックリスト
- 6問を見た後、2問を選んだ理由を説明できるか。
- 古典制御で、極、定常値、ゲイン余裕、位相余裕を混ぜていないか。
- 現代制御で、可制御性行列と可観測性行列のランクを明示したか。
- 状態フィードバックの符号を問題の定義に合わせたか。
- 機械力学で、相対変位と台の加速度の符号を確認したか。
- 材料力学で、仮想反力を含むひずみエネルギーを書いたか。
- 流体力学で、ベルヌーイと運動量式を使う断面を決めたか。
- ロボット工学系で、再現率・適合率・PWM・TCP/UDPを用途まで説明したか。
後回しにしてよいこと
最初からロボットの最先端論文、深層学習、詳細なロボット運動学の全範囲へ広げる必要はありません。筆記でまず必要なのは、制御、振動、材料、流体、組込み/認識の基礎を答案に落とす力です。研究室選びでは興味を語る必要がありますが、筆記の最初の壁は、式を置く場所と符号です。
公式問題からInshiHub解答への使い方
まず公式過去問ページから11〜16のPDFを開き、6問すべてを10分で眺めます。選ぶ2問を決めたら、途中式を残して解き、選ばなかった問題も「どこで撤退したか」を記録してください。その後で、InshiHubの解答パックを使い、最終値ではなく、極、行列、相対変位、検査体積、仮想反力、評価指標の置き方を照合します。
対応する解答パックは九州工業大学 情報工学府 知的システム工学 専門科目 解答・解説PDFです。公式解答例と合わせて、自分の答案が採点者に読める形になっているかを確認してください。
九工大 院試 の他専攻ガイド
九州工業大学 情報工学府は専攻別に専門科目が分かれます。知的システム工学で身につけた「制御・システム方程式の宣言」は、知能情報工学のアルゴリズム、情報・通信工学の信号、生命化学情報工学のモデル化でも同じ骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、九工大 院試 全体の科目選択判断ができます。
この大学・研究科の解答パック
上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。
対応する解答パックを見る九州工業大学 九工大 知的システム工学 院試 — 出題範囲・倍率・日程・面接・研究計画書
筆記対策と並行して、九州工業大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。
よくある質問
- この記事は九工大情報工学府の募集要項まとめですか。
- いいえ。InshiHubで作成した九州工業大学大学院 情報工学府 知的システム工学の2025・2026年度専門科目、計12大問の解答TeX、source notes、公式過去問導線をもとに、過去問を解いた後の選択戦略と答案修正を整理した記事です。
- 知的システム工学はどの科目から選ぶ試験ですか。
- 2026年5月25日時点の公式試験範囲ページでは、知的システム工学はロボット工学系科目群、古典制御、現代制御、機械力学、流体力学、材料力学から2問選択と案内されています。最新の制度は必ず公式募集要項で確認してください。
- 最初に固めるべき2問はどれですか。
- 制御に抵抗がなければ古典制御と現代制御を軸にし、機械系が強ければ機械力学・材料力学・流体力学から2つを作るのが現実的です。ロボット工学系は組込み・パターン認識・通信まで混ざるため、用語と計算が両方できる人向けです。
- ロボット系だけ勉強すれば足りますか。
- 足りません。公式範囲上も複数科目から2問選択で、過去問でも制御、振動、流体、材料が毎年並びます。ロボット工学系を本命にしても、古典制御か機械力学のどちらかを逃げ道として作ってください。
- 参考書は何を使うべきですか。
- ロボット/パターン認識、古典制御、現代制御、機械力学、流体力学、材料力学の教科書を章単位で使います。全部を深掘りするより、選択候補3科目を決め、極・ボード線図・可制御性・基礎励振・ベルヌーイ・カスティリアーノを優先してください。
- InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
- 公式PDFを先に解き、解答パックでは最終値だけでなく、評価指標の定義、極と定常値、周波数応答、可制御/可観測行列、基礎励振の符号、流量・運動量、ひずみエネルギーの置き方を照合してください。