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金沢大 数物科学 数学 院試 過去問対策|3年18問で読む4問選択
金沢大学大学院 数物科学専攻数学コースの2024〜2026年度の筆記18問を分析。4問選択、Jordan標準形・広義積分・複素関数・距離空間の復習と公式解答例の使い方を説明します。2027年4月入学第2次の口述試験とは形式が異なります。
最終更新: 2026/10/16
ここでは2024〜2026年度の数物科学専攻・数学コースの専門筆記を扱います。 6問から4問を選ぶため、まず得意な線形代数の問題を確かめ、解析・複素関数・距離空間から残りを選ぶ練習をします。 Jordan標準形や線形写像は基底と写像の定義、広義積分は収束条件、複素積分は極の位置と弧上評価まで答案に書けるかを確認してください。
2027年4月入学の第2次一般選抜は、数学コースに独立した専門筆記がなく、英語100点・口述400点です。今回の冬入試を受ける人は、金沢大の外部受験案内で事前相談・申出期限を確認し、口述試験の形式に合わせて準備してください。 以下の過去問は専門知識の復習に使えますが、口述で同じ問題が出るという意味ではありません。
3年18問で見えた年度別テーマ
| 年度 | 確認したテーマ | 準備への示唆 |
|---|---|---|
| 2026 | Jordan標準形、交代化写像、指数関数の独立性、極座標と広義積分、上半円積分、二進列の距離。 | 直近診断用。線形代数で基底順序を崩さず、解析・複素・距離空間のどれを本番で選ぶか決める。 |
| 2025 | Jordan標準形、左からの行列積、一様連続性、楕円領域の積分、Laurent展開、閉集合と開写像。 | 標準論点が多いが、基底順序、Jacobian、十分条件と必要条件、開集合の像を取り違えると失点する。 |
| 2024 | 固有空間とJordan形、線形写像と核・像、最大値評価、広義積分、留数計算、ハミング距離。 | 2026・2025で作った型の復習年度。最大値評価とハミング距離のような短問で定義を省かない練習に使う。 |
最初の10分は線形代数、解析、複素の順
| 順序 | 見る問題 | 着手判断 |
|---|---|---|
| 1 | Jordan標準形・線形写像 | 固有空間の次元、冪零指数、核・像、表現行列の基底順序を書けるなら最優先。ここで2問分の土台を作る。 |
| 2 | 広義積分・重積分 | 極座標変換、Jacobian、境界値の発散判定を一行目に置けるなら選ぶ。面積要素を迷うなら後回し。 |
| 3 | 複素関数 | 極の位置、Laurent係数、留数、弧上評価を検算できるなら得点源。単位円内外の判定が曖昧なら保留。 |
| 4 | 距離空間・連続性・評価問題 | 定義から短く書ける場合だけ選ぶ。開写像と連続写像、三角不等式の包含、最大値の存在を省かない。 |
| 5 | 指数関数の独立性など証明型 | 最高指数で割る、最大値に代入するなど一手が見えれば速い。見えない場合は時間を吸われるので撤退する。 |
公式解答例で導出を確かめ、説明できなかった箇所を復習する
大学の公式ページには、2024〜2026年度の数学の問題と解答例があります。2026年度の公式解答例には、最終的な答えに加えて、次の説明が載っています。
- 第4問:積分領域を広げる列を取り、極座標変換で計算し、広義積分の収束条件を求める流れ。
- 第5問:留数による積分値と、半円弧上の積分を0へ近づける評価。
- 第6問:距離の条件を示す方針、関数の連続性と値域に関する不等式。
自分の答案と照合し、式の変形や不等式の理由を口頭でも説明してみてください。 説明できなかった箇所に対応する、Jordan標準形、広義積分、留数、距離空間の章へ戻って復習します。 公式資料だけで理解できる場合、追加の解答PDFは必須ではありません。 さらに詳しい途中式を確認したい場合は、院試Hubの見本と収録内容を比較してください。
90分の復習練習で、4問の選択と答案の骨子を確認する
以下は復習用に設定した時間配分です。実際の試験時間を示すものではありません。
- 最初の10分で6問を読み、線形代数、解析、複素、距離空間の順に「今解く」「保留」「捨てる」を付ける。
- 40分で第一候補2問を答案化する。Jordan鎖、Jacobian、極の内外など、減点されやすい条件を途中に残す。
- 25分で第三候補を解く。計算が重い場合は、定義式、収束条件、留数の選別だけでも部分点になる形にする。
- 10分で第四候補の骨子を書く。距離空間や最大値評価の短問は、定義と結論の間に理由を一文入れる。
- 最後の5分で、境界値、符号、基底順序、等号と包含、必要条件と十分条件をチェックする。
途中式と最終答まで読める解説
数学の収録解説の分野(2021〜2026年度・36項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した6実施回の一覧です。どの回も解説見出しは6項目です。
金沢大 数学の解答で立てた注意点(84件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
微分積分・解析25件
- 2026年度 第3問 指数関数の独立性多項式が有限極限をもつ場合
- 2026年度 第4問 極座標と広義積分境界 r=1 での注意 / 発散側の確認
- 2026年度 第5問 上半円積分半円弧の評価 / 実軸部分とのつなぎ方 / 別解との関係
- 2025年度 第4問 楕円領域の積分途中式の見方
- 2024年度 第4問 広義積分収束判定の本質 / 切り取り方の検算 / 発散側の読み方
- 2023年度 第3問 狭義凸性と零点の一意性仮定が開区間だけである点 / 一意性の要点 / 条件の必要性
- 2026年度 第1問 Jordan標準形Jordan鎖の作り方
- 2026年度 第2問 交代化写像部分空間の確認 / 核と像の読み取り / 係数で見る検算 / 試験で落としやすい点
- 2026年度 第6問 二進列の距離具体値の計算 / 距離の証明 / 連続性の見方 / 端点が出ない理由
- 2025年度 第1問 Jordan 標準形途中式の見方 / 鎖の作り方
- 2025年度 第3問 一様連続性途中式の見方 / 別証の見方
- 2025年度 第5問 ローラン展開途中式の見方
線形代数17件
- 2025年度 第2問 左からの行列積途中式の見方 / 階数の意味
- 2024年度 第2問 線形写像と核・像核の見方 / 像の検算 / 像を列空間として読むときの注意
- 2023年度 第1問 固有空間・広義固有空間とJordan標準形ブロック分割が決まる仕組み
- 2023年度 第2問 交換子で定まる線形写像の表現行列表現行列は基底の順序込みで決まる / 像と核の意味
- 2022年度 第1問 固有空間・広義固有空間とジョルダン標準形広義固有空間をどこで止めるか / 答案に書くべきこと
- 2022年度 第2問 1次分数変換が誘導する多項式空間の線形写像2つの表現行列が一致する理由 / 同型性の示し方
位相・幾何12件
- 2025年度 第6問 閉集合と開写像途中式の見方 / 反例の作り方 / 別解としての距離関数
- 2023年度 第6問 2点集合上の位相と連続写像この問題が試していること / この位相の性質 / (3) の意味
- 2022年度 第6問 自然数上の距離と完備性完備でないことの正体 / 同じ集合でも距離で変わる / 答案に書くべきこと
- 2021年度 第6問 距離関数の取り替えと開集合劣加法性の示し方 / (3) を1行で片づける書き方 / この問題が試していること
数学8件
- 2023年度 第5問 3位の極の留数と実軸上の広義積分実積分による検算 / 弧上の評価の向き / 留数の値の見方
- 2022年度 第5問 等比級数展開とコーシー型積分のべき級数項別積分の根拠 / 係数の意味
- 2021年度 第5問 扇形の積分路とFresnel積分なぜ偏角が π/4 なのか / (3) の評価の型 / 収束の意味
微分方程式2件
- 2022年度 第4問 原点における連続性・偏微分・全微分可能性必要性で y=x を選ぶ理由 / 境界値の扱い
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 線形空間・基底 | 4問 | 2026・2025・2024 | 神戸大学・名古屋大学・東京大学・京都大学・北海道大学 | 21大学 |
| 固有値・固有ベクトル | 3問 | 2026・2025・2024 | 神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学 | 25大学 |
| 留数定理 | 3問 | 2026・2025・2024 | 東京大学・北海道大学・名古屋大学・筑波大学・大阪公立大学 | 18大学 |
| ジョルダン標準形 | 2問 | 2026・2024 | 京都大学・東北大学・東京科学大学・東京都立大学・広島大学 | 14大学 |
| 重積分と極座標 | 1問 | 2024 | 神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・電気通信大学 | 23大学 |
| ローラン展開 | 1問 | 2025 | 京都大学・電気通信大学・東北大学・筑波大学・名古屋工業大学 | 7大学 |
金沢大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 自然科学研究科 数物科学専攻(数学コース)
- 公開されている年度
- 2024〜2026年度(直近3年分)
- 公式の解答例
- 全年度で公開
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-17
- ページの内容
- 博士前期課程一般選抜の問題を過去3年分公開。数学コースは問題と解答例を年度別に掲載。2026年度の解答例は3ページで6大問の結果・略証・方針を含み、一部の証明は定義に基づくよう指示するだけで導出を省いている。特別選抜の問題および4年以上前の問題は非公開で、著作権の関係で一部掲載されていない問題あり。
よくある質問
金沢大 数学コースの過去問は何年度から解くべきですか。
最初は2026年度が向いています。Jordan標準形、行列空間の線形写像、指数関数の独立性、極座標の広義積分、上半円積分、二進列の距離が入り、線形代数・解析・複素関数・距離空間を一度に診断できます。
6問から4問選択では何を優先すべきですか。
まず線形代数2問を読み、Jordan鎖や核・像を答案化できるかを確認します。次に広義積分と複素関数を見て、境界値や極の内外判定を書けるなら着手します。距離空間・関数方程式は定義を一行目に置ける場合だけ選ぶのが安全です。
公式解答例があるなら院試Hubの解答PDFは必要ですか。
まず公式解答例を確認してください。2026年度の解答例には、第4問の極座標変換と収束条件、第5問の弧上評価、第6問の連続性の説明もあります。公式資料だけで理解できれば追加のPDFは必須ではありません。さらに途中式や証明の根拠を確認したい場合に、院試Hubの見本と収録内容を比較してください。
冬入試の数学コースにも6問から4問を選ぶ筆記がありますか。
2027年4月入学の第2次一般選抜では、数物科学の数学コースは英語外部試験100点と口述400点です。この記事は2024〜2026年度に公開された専門数学の筆記を扱っており、今回の第2次の試験形式とは異なります。出願条件と口述の配点は金沢大の外部受験案内で確認できます。
参考書はどの章に戻ればよいですか。
線形代数はJordan標準形・冪零行列・核像、解析は広義積分・極座標変換・一様連続性、複素関数は留数定理・Laurent展開・弧上評価、集合と位相は距離空間・閉集合・連続写像の章へ戻るのが効率的です。
金沢大学の院試対策ガイド
金沢大学の解答PDF一覧で、金沢大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。