院試hub

立教大学 理学研究科 物理学専攻 物理学 2025年度 夏季(2024年7月実施) 院試 過去問 解答例・解説(全6問)

全6問の分野は電磁気学・回路1問、熱・統計力学1問、微分積分・解析1問です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

最終更新:

第1問 — 力学:ロケットの運動方程式とツィオルコフスキーの式

符号

MM は減少するので dM/dt<0dM/dt<0、α=−dM/dt>0\alpha=-dM/dt>0 である。マイナスを付けて α\alpha を正に定義していることを確認する。

失点しやすい点

Δm=−αΔt\Delta m=-\alpha\Delta t としない。放出された燃料の「質量」は正の量である。

Δt≪1\Delta t\ll1 の意味

この間は α\alpha も噴出速度も一定とみなせ、Δt\Delta t の 22 次以上の項を落とせる。(b)で運動量収支を立てるとき、αΔt⋅ΔV\alpha\Delta t\cdot\Delta V のような 22 次の項を無視する根拠になる。

設問(b) 運動量の変化率

方針

「ロケットの運動量の変化率が噴出した燃料の運動量の変化率と大きさが等しい」という設問の指示は、全運動量保存 ddt(Pロケット+P燃料)=0\dfrac{d}{dt}(P_{\text{ロケット}}+P_{\text{燃料}})=0 を言い換えたものである。燃料の速度は慣性系で測って V−vV-v である点が要点である。

よくある誤り

燃料の速度を −v-v(慣性系で後ろ向きに vv)としてしまう例が多い。vv はロケットに対する相対速度なので、慣性系では V−vV-v になる。

失点しやすい点

P=MVP=MV の微分で M˙V\dot M V の項を落とすと、次の(c)で正しい方程式が出ない。積の微分を丁寧に書く。

設問(c) dV/dtdV/dt

推力の意味

MV˙=αvM\dot V=\alpha v の右辺 αv\alpha v が推力である。単位時間あたりの噴出質量 α\alpha と相対噴出速度 vv の積で決まり、ロケットの現在の速度 VV には依存しない。

よくある誤り

d(MV)dt=αv\dfrac{d(MV)}{dt}=\alpha v としない。正しくは MdVdt=αvM\dfrac{dV}{dt}=\alpha v である。質量が変わる系では「dPdt=\dfrac{dP}{dt}= 外力」が単純には使えない。

失点しやすい点

分母が 00 になる t=M0/αt=M_0/\alpha は燃料が尽きる時刻である。設問文の「考えている時間内には燃料は尽きない」がこの範囲を保証している。

設問(d) V(t)V(t) とグラフ

ツィオルコフスキーの式

燃料を使い切った時刻の質量を MfM_f とすると V−V0=vln⁡(M0/Mf)V-V_0=v\ln(M_0/M_f) となる。到達速度が質量比の対数でしか伸びないため、化学ロケットで大きな ΔV\Delta V を得るのが難しいという事実の根拠になっている。

検算

αt≪M0\alpha t\ll M_0 のとき ln⁡M0M0−αt≃αtM0\ln\dfrac{M_0}{M_0-\alpha t}\simeq\dfrac{\alpha t}{M_0} だから V≃V0+αvM0tV\simeq V_0+\dfrac{\alpha v}{M_0}t で、初期加速度 αv/M0\alpha v/M_0 の等加速度運動に一致する。(c)で t=0t=0 とした値と合う。

グラフで押さえる点

切片が V0V_0 であること、単調増加であること、下に凸であること(加速度が増える)の 33 点を示す。質量が減るぶん同じ推力でも加速度が増えるという物理が現れている。

失点しやすい点

積分の符号を誤って V0−vln⁡(⋯ )V_0-v\ln(\cdots) としない。M0−αt<M0M_0-\alpha t<M_0 なので対数の中身は 11 より大きく、V>V0V>V_0 でなければならない。

力学:ロケットの運動方程式とツィオルコフスキーの式の途中式・最終答をPDFで見る

第2問 — 電磁気学:ビオ・サバールの法則から円電流の磁場まで

方針

dl×R^d\bm{l}\times\hat{\bm{R}} の大きさは dlsin⁡θdl\sin\theta である。sin⁡θ\sin\theta を「観測点までの距離のうち電流に垂直な成分の割合」ℓ/R\ell/R と読むと、以降の積分がすべて同じ形になる。

失点しやすい点

分母は R2R^2 だが sin⁡θ\sin\theta の中にも RR が入るので、まとめると R3=(x02+ℓ2)3/2R^3=(x_0^2+\ell^2)^{3/2} になる。3/23/2 乗を 11 乗や 22 乗にしない。

この形が以降で使い回せる理由

以下の(b)〜(e)はすべて、この dBd\bm{B} を積分区間だけ変えて足し合わせたものである。向きも全区間で +z+z に揃うので、大きさのスカラー積分だけで済む。

設問(b) 無限直線電流

検算

アンペールの法則を半径 ℓ\ell の円周に適用すると B⋅2πℓ=μ0IB\cdot2\pi\ell=\mu_0I から同じ式が 11 行で出る。ビオ・サバールからの積分がこれと一致することが確認になる。

方針

被積分関数を与えられた公式の形 ℓ2/(x2+ℓ2)3/2\ell^2/(x^2+\ell^2)^{3/2} に合わせるため、ℓ\ell を ℓ2/ℓ\ell^2/\ell と分けて外に出す。

失点しやすい点

1−(−1)=21-(-1)=2 を 11 としない。両側無限であることが 22 倍を生む。

設問(c) 有限区間の電流

角度による表現

xx2+ℓ2=cos⁡φ\dfrac{x}{\sqrt{x^2+\ell^2}}=\cos\varphi(φ\varphi は P\mathrm{P} から見た電流の向きと視線のなす角の補角)と読めるので、 ∣B2∣=μ0I4πℓ(cos⁡φb−cos⁡φa)|\bm{B}_2|=\dfrac{\mu_0I}{4\pi\ell}(\cos\varphi_b-\cos\varphi_a) とも書ける。この形にしておくと(d)(e)で角度から直接読める。

検算

a→−∞a\to-\infty、b→∞b\to\infty とすれば(b)に戻る。また a=−ba=-b(P\mathrm{P} の足元を中心とする長さ 2b2b の区間)なら ∣B2∣=μ0I2πℓ⋅bb2+ℓ2|\bm{B}_2|=\dfrac{\mu_0I}{2\pi\ell}\cdot\dfrac{b}{\sqrt{b^2+\ell^2}} となり、無限直線の値に b/b2+ℓ2<1b/\sqrt{b^2+\ell^2}<1 を掛けた形になる。

失点しやすい点

a<ba<b という条件があるので括弧の中は正である。順序を入れ替えると符号が反転する。

設問(d) 正三角形回路の中心磁場

方針

多角形は「有限直線の重ね合わせ」である。必要なのはアポテムと辺の半長の 22 つだけで、(c)の公式に代入すれば辺ごとの寄与が出る。

向きの決め方

右ねじの法則で、回路を反時計回りに見る側に磁場が向く。図の矢印が右辺を頂点に向かって上っているので反時計回りであり、紙面手前が正である。

失点しやすい点

11 辺の長さが 2L2L であって LL ではない。図の LL は辺の半分を指している。アポテムを L/3L/\sqrt3 ではなく 2L/(23)2L/(2\sqrt3) と計算過程を書いておくと取り違えを防げる。

設問(e) 正 nn 角形回路の中心磁場

検算:n=3n=3

tan⁡π3=3\tan\dfrac{\pi}{3}=\sqrt3 より ∣B4∣=33μ0I2πr|\bm{B}_4|=\dfrac{3\sqrt3\mu_0I}{2\pi r}。 正三角形の外接円半径は 11 辺 2L2L に対し r=2L3r=\dfrac{2L}{\sqrt3} だから、代入すると 33μ0I2π⋅32L=9μ0I4πL\dfrac{3\sqrt3\mu_0I}{2\pi}\cdot\dfrac{\sqrt3}{2L}=\dfrac{9\mu_0I}{4\pi L} となり(d)と一致する。

b2+ℓ2=r\sqrt{b^2+\ell^2}=r の意味

辺の端点は円周上にあるので、中心からの距離はちょうど外接円半径 rr である。この幾何が計算を簡単にしている。

失点しやすい点

θ=π/n\theta=\pi/n が「中心に張る角の半分」であることに注意する。全角は 2π/n2\pi/n である。

設問(f) 円電流の中心磁場

検算

半径 rr の円電流が中心に作る磁場の公式 μ0I2r\dfrac{\mu_0I}{2r} に一致する。多角形の辺数を増やす極限で円に到達するという筋道が確認できる。

近似の速さ

ntan⁡πn=π(1+π23n2+⋯ )n\tan\frac{\pi}{n}=\pi\left(1+\frac{\pi^2}{3n^2}+\cdots\right) だから、n=6n=6 でも誤差は約 9%9\%、n=12n=12 で約 2%2\% である。正三角形((d))では ∣B3∣μ0I/(2r)=33π≈1.65\dfrac{|\bm{B}_3|}{\mu_0I/(2r)}=\dfrac{3\sqrt3}{\pi}\approx1.65 で、円より 65%65\% 大きい。

失点しやすい点

与えられた極限公式は nπtan⁡πn→1\dfrac{n}{\pi}\tan\dfrac{\pi}{n}\to1 の形なので、ntan⁡πn→πn\tan\dfrac{\pi}{n}\to\pi と読み替えて使う。π\pi を落とさない。

解答

ビオ・サバールの法則

電流素片 I dlI\,d\bm{l} が距離 R\bm{R} 離れた点に作る磁場は dB=μ0I4πdl×R^R2d\bm{B}=\dfrac{\mu_0I}{4\pi}\dfrac{d\bm{l}\times\hat{\bm{R}}}{R^2} である。

本問への適用

dl=dx x^d\bm{l}=dx\,\hat{\bm{x}}、源の位置は (x0,0,0)(x_0,0,0)、観測点は P=(0,ℓ,0)\mathrm{P}=(0,\ell,0) だから R=(−x0,ℓ,0)\bm{R}=(-x_0,\ell,0)、R=x02+ℓ2R=\sqrt{x_0^2+\ell^2} である。 x^\hat{\bm{x}} と R\bm{R} のなす角を θ\theta とすると sin⁡θ=ℓx02+ℓ2\sin\theta=\dfrac{\ell}{\sqrt{x_0^2+\ell^2}} なので ∣dB∣=μ0I4πdx sin⁡θR2=μ0I ℓ dx4π(x02+ℓ2)3/2. |d\bm{B}|=\frac{\mu_0I}{4\pi}\frac{dx\,\sin\theta}{R^2} =\frac{\mu_0 I\,\ell\,dx}{4\pi\bigl(x_0^2+\ell^2\bigr)^{3/2}} .

向き

dl×R=(dx,0,0)×(−x0,ℓ,0)=(0,0,ℓ dx)d\bm{l}\times\bm{R}=(dx,0,0)\times(-x_0,\ell,0)=(0,0,\ell\,dx) だから、ℓ>0\ell>0 のとき dBd\bm{B} は zz 軸の正の向き(紙面から手前向き)である。

積分

すべての素片の dBd\bm{B} が同じ向き(+z+z)なので、大きさをそのまま足せる。 ∣B1∣=∫−∞∞μ0Iℓ4π(x2+ℓ2)3/2dx=μ0I4πℓ∫−∞∞ℓ2 dx(x2+ℓ2)3/2. |\bm{B}_1|=\int_{-\infty}^{\infty}\frac{\mu_0I\ell}{4\pi(x^2+\ell^2)^{3/2}}dx =\frac{\mu_0I}{4\pi\ell}\int_{-\infty}^{\infty}\frac{\ell^2\,dx}{(x^2+\ell^2)^{3/2}} . 与えられた公式より ∫ℓ2dx(x2+ℓ2)3/2=x(x2+ℓ2)1/2\displaystyle\int\frac{\ell^2dx}{(x^2+\ell^2)^{3/2}}=\frac{x}{(x^2+\ell^2)^{1/2}} であり、x→±∞x\to\pm\infty でこの値は ±1\pm1 に近づく。

結果

∣B1∣=μ0I4πℓ{1−(−1)}=μ0I2πℓ. |\bm{B}_1|=\frac{\mu_0I}{4\pi\ell}\bigl\{1-(-1)\bigr\}=\frac{\mu_0I}{2\pi\ell}.

積分範囲を変えるだけ

(b)と同じ計算で積分区間を [a,b][a,b] にすると ∣B2∣=μ0I4πℓ[xx2+ℓ2]ab=μ0I4πℓ(bb2+ℓ2−aa2+ℓ2). |\bm{B}_2|=\frac{\mu_0I}{4\pi\ell}\left[\frac{x}{\sqrt{x^2+\ell^2}}\right]_{a}^{b} =\frac{\mu_0I}{4\pi\ell}\left(\frac{b}{\sqrt{b^2+\ell^2}}-\frac{a}{\sqrt{a^2+\ell^2}}\right).

幾何

11 辺 2L2L の正三角形の重心から各辺までの距離(アポテム)は 2L23=L3\dfrac{2L}{2\sqrt3}=\dfrac{L}{\sqrt3} である。また各辺は、重心から下ろした垂線の足を中心として ±L\pm L の範囲に広がる。

1辺の寄与

(c)を ℓ=L3\ell=\dfrac{L}{\sqrt3}、a=−La=-L、b=Lb=L として使う。 L2+L23=2L3\sqrt{L^2+\dfrac{L^2}{3}}=\dfrac{2L}{\sqrt3} だから ∣B1辺∣=μ0I4π⋅L3⋅2L2L3=3 μ0I4πL⋅3=3μ0I4πL. |\bm{B}_{\text{1辺}}|=\frac{\mu_0I}{4\pi\cdot\frac{L}{\sqrt3}}\cdot\frac{2L}{\frac{2L}{\sqrt3}} =\frac{\sqrt3\,\mu_0I}{4\pi L}\cdot\sqrt3=\frac{3\mu_0I}{4\pi L}.

3辺の合成

33 辺は重心のまわりに 120∘120^\circ ずつ回転した配置で、電流の向きも回転対称だから、原点での磁場はすべて同じ向き(zz 軸方向)である。よって単純に 33 倍して ∣B3∣=3⋅3μ0I4πL=9μ0I4πL. |\bm{B}_3|=3\cdot\frac{3\mu_0I}{4\pi L}=\frac{9\mu_0I}{4\pi L}. 図の電流の向き(反時計回り)から、向きは zz 軸の正の向き(紙面から手前向き)である。

幾何

半径 rr の円に内接する正 nn 角形では、11 辺が中心に張る角の半分が θ=πn\theta=\dfrac{\pi}{n} である。よって 中心から辺までの距離は ℓ=rcos⁡πn\ell=r\cos\dfrac{\pi}{n}、辺の半長は rsin⁡πnr\sin\dfrac{\pi}{n} である。

1辺の寄与

(c)で a=−rsin⁡πna=-r\sin\frac{\pi}{n}、b=rsin⁡πnb=r\sin\frac{\pi}{n} とすると、b2+ℓ2=r\sqrt{b^2+\ell^2}=r だから ∣B1辺∣=μ0I4πrcos⁡πn⋅2rsin⁡πnr=μ0I2πrtan⁡πn. |\bm{B}_{\text{1辺}}|=\frac{\mu_0I}{4\pi r\cos\frac{\pi}{n}}\cdot\frac{2r\sin\frac{\pi}{n}}{r} =\frac{\mu_0I}{2\pi r}\tan\frac{\pi}{n}.

nn 辺の合成

対称性からすべて同じ向きなので ∣B4∣=μ0I n2πrtan⁡πn. |\bm{B}_4|=\frac{\mu_0 I\,n}{2\pi r}\tan\frac{\pi}{n}.

極限

与えられた lim⁡n→∞nπtan⁡πn=1\displaystyle\lim_{n\to\infty}\frac{n}{\pi}\tan\frac{\pi}{n}=1 より ntan⁡πn→πn\tan\dfrac{\pi}{n}\to\pi である。よって ∣B5∣=lim⁡n→∞μ0I2πr⋅ntan⁡πn=μ0I2πr⋅π=μ0I2r. |\bm{B}_5|=\lim_{n\to\infty}\frac{\mu_0I}{2\pi r}\cdot n\tan\frac{\pi}{n} =\frac{\mu_0I}{2\pi r}\cdot\pi=\frac{\mu_0I}{2r}.

最終答

∣dB∣=μ0Iℓ dx4π(x02+ℓ2)3/2|d\bm{B}|=\dfrac{\mu_0 I\ell\,dx}{4\pi\bigl(x_0^{2}+\ell^{2}\bigr)^{3/2}}、向きは zz 軸の正の向き

∣B1∣=μ0I2πℓ|\bm{B}_1|=\dfrac{\mu_0I}{2\pi\ell}

∣B2∣=μ0I4πℓ(bb2+ℓ2−aa2+ℓ2)|\bm{B}_2|=\dfrac{\mu_0I}{4\pi\ell}\left(\dfrac{b}{\sqrt{b^{2}+\ell^{2}}}-\dfrac{a}{\sqrt{a^{2}+\ell^{2}}}\right)

∣B3∣=9μ0I4πL|\bm{B}_3|=\dfrac{9\mu_0I}{4\pi L}、向きは zz 軸の正の向き

∣B4∣=μ0In2πrtan⁡πn|\bm{B}_4|=\dfrac{\mu_0In}{2\pi r}\tan\dfrac{\pi}{n}

∣B5∣=μ0I2r|\bm{B}_5|=\dfrac{\mu_0I}{2r}

第3問 — 量子力学:時間依存2準位系と相互作用表示での摂動論

方針

行列の指数関数は一般には難しいが、対角行列なら成分ごとのスカラー指数関数になる。定義の級数を書いて nn 乗が対角であることを一言添えると、結果の根拠が示せる。

ユニタリ性の確認

U^0†U^0=diag⁡(eiω0te−iω0t, eiω1te−iω1t)=I\hat U_0^{\dagger}\hat U_0=\operatorname{diag}(e^{i\omega_0t}e^{-i\omega_0t},\,e^{i\omega_1t}e^{-i\omega_1t})=I で、確かにユニタリである。(b)で U^0†=U^0−1\hat U_0^{\dagger}=\hat U_0^{-1} として使う。

失点しやすい点

指数の符号 −iH^0t/ℏ-i\hat H_0t/\hbar を落とさない。ℏ\hbar が約分されて e−iωte^{-i\omega t} の形になることを確認する。

設問(b) 相互作用表示のハミルトニアン

方針

相互作用表示は「自由な回転を先に取り除く」変換である。対角成分が消え、非対角成分の位相が ω\omega から Ω\Omega にずれるところが本質である。

Ω\Omega の物理的意味

ω1−ω0\omega_1-\omega_0 は 22 準位のエネルギー差(を ℏ\hbar で割ったもの)で、Ω=ω−(ω1−ω0)\Omega=\omega-(\omega_1-\omega_0) は外場の振動数と準位間隔の差、すなわち離調(デチューニング)である。共鳴 Ω=0\Omega=0 のとき H^new\hat H_{\text{new}} は時間に依存しない定行列になる。

失点しやすい点

U^0†\hat U_0^{\dagger} を左から、U^0\hat U_0 を右から掛ける順序を間違えると位相の符号が反転する。(1,2)(1,2) 成分には左側から eiω0te^{i\omega_0t}、右側から e−iω1te^{-i\omega_1t} が掛かることを成分ごとに追う。

設問(c) ∣Ψ0(t)⟩|\Psi_0(t)\rangle が tt に依存しないこと

方針

摂動論の常套手段である「λ\lambda の次数ごとに等式を分ける」を使う。右辺全体に λ\lambda が掛かっているので、λ0\lambda^0 の項は左辺の時間微分だけになる。

なぜ定数になるか

相互作用表示では自由な時間発展が U^0\hat U_0 に吸収されている。λ=0\lambda=0(外場なし)なら状態は相互作用表示で動かない。∣Ψ0⟩|\Psi_0\rangle が定数であることはその反映である。

失点しやすい点

O(λ2)O(\lambda^2) の項を無視してよい理由は、λ\lambda が任意に小さく取れるからである。「λ\lambda の各次数を比較する」と一言書く。

設問(d) 1次の摂動補正

検算

β(0)=1−1ℏΩ=0\beta(0)=\dfrac{1-1}{\hbar\Omega}=0 で初期条件を満たす。また Ω→0\Omega\to0 の極限では β(t)→−iΩtℏΩ=−itℏ\beta(t)\to\dfrac{-i\Omega t}{\hbar\Omega}=-\dfrac{it}{\hbar} となり、共鳴時に振幅が時間に比例して増えるという正しい振る舞いになる。

遷移確率

準位 11 から準位 22 への遷移確率は ∣λβ(t)∣2=λ2ℏ2Ω2∣e−iΩt−1∣2=4λ2ℏ2Ω2sin⁡2Ωt2 |\lambda\beta(t)|^2=\frac{\lambda^2}{\hbar^2\Omega^2}\bigl|e^{-i\Omega t}-1\bigr|^2 =\frac{4\lambda^2}{\hbar^2\Omega^2}\sin^2\frac{\Omega t}{2} となる。Ω\Omega を横軸に取ると sin⁡2\sin^2 型の共鳴曲線が得られ、フェルミの黄金律の出発点になる。

摂動論が使える条件

設問(c)にある ∣λℏΩ∣≪1\left|\dfrac{\lambda}{\hbar\Omega}\right|\ll1 は、いま得た λβ\lambda\beta の大きさが 11 に比べて小さいことを意味する。共鳴 Ω→0\Omega\to0 では条件が破れ、摂動展開は使えない(このときはラビ振動として厳密に解く必要がある)。

失点しやすい点

1i⋅1−i=1−i2=1\dfrac{1}{i}\cdot\dfrac{1}{-i}=\dfrac{1}{-i^2}=1 の処理で符号を誤りやすい。分母を実数化してから整理する。

量子力学:時間依存2準位系と相互作用表示での摂動論の途中式・最終答をPDFで見る

第4問 — 統計力学:等間隔準位のフェルミ気体の分配関数

検算

N=1N=1 なら E0=0E_0=0(最低準位 j=0j=0 のみ)、N=2N=2 なら E0=ϵE_0=\epsilon(j=0,1j=0,1)で、いずれも直接数えた結果と一致する。

ボース粒子との違い

ボース粒子なら全部が j=0j=0 に入って E0=0E_0=0 になる。N(N−1)/2N(N-1)/2 という N2N^2 に比例する寄与はパウリ原理の直接の帰結で、(d)の指数 α\alpha にそのまま現れる。

失点しやすい点

準位が j=0j=0 から始まることに注意する。j=1j=1 から数えると N(N+1)/2N(N+1)/2 になってしまう。

設問(b) 1粒子分配関数

収束条件

β>0\beta>0、ϵ>0\epsilon>0 より 0<q=e−βϵ<10<q=e^{-\beta\epsilon}<1 で、等比級数は収束する。この条件を書いておくと以降の展開の正当性も担保される。

高温・低温の極限

β→0\beta\to0(高温)で q→1q\to1 となり Z1→∞Z_1\to\infty、つまり多数の準位が寄与する。β→∞\beta\to\infty(低温)で q→0q\to0、Z1→1Z_1\to1 で最低準位のみになる。

失点しやすい点

分母を 1−e−βϵ1-e^{-\beta\epsilon} のままにせず、指示どおり qq で表す。

設問(c) 多項式 P2(q)P_2(q)

分子の qq の意味

分子の q1q^1 は基底状態のエネルギー E0=ϵE_0=\epsilon((a)で N=2N=2)に対応する因子 e−βE0=qe^{-\beta E_0}=q である。分子が基底エネルギー、分母が励起の自由度を担う、という構造になっている。

検算

展開すると Z2=q(1+q+2q2+2q3+⋯ )Z_2=q(1+q+2q^2+2q^3+\cdots) である。q1q^1 の係数 11 は基底状態 (0,1)(0,1)、q2q^2 の係数 11 は (0,2)(0,2)、q3q^3 の係数 22 は (0,3)(0,3) と (1,2)(1,2) に対応し、直接数えた結果と合う。

失点しやすい点

j≠kj\ne k ではなく j<kj<k とする。粒子が区別できないので (j,k)(j,k) と (k,j)(k,j) を別に数えない。j≠kj\ne k で数えると 22 倍になる。

設問(d) 低温展開

物理的な読み方

qαq^{\alpha} は基底状態の寄与 e−βE0e^{-\beta E_0} である。c1qc_1q は最高被占準位の粒子を 11 つ上へ上げる励起(エネルギー ϵ\epsilon)が 11 通りあること、c2q2c_2q^2 はエネルギー 2ϵ2\epsilon の励起が 22 通り(11 個を 22 つ上げる/22 個を 11 つずつ上げる)あることを表す。N≥2N\ge2 が必要なのは後者に 22 粒子必要だからである。

検算:N=2N=2

Z2=q⋅1(1−q)(1−q2)Z_2=q\cdot\dfrac{1}{(1-q)(1-q^2)} で(c)と一致する。展開すると q(1+q+2q2+⋯ )q(1+q+2q^2+\cdots) で c1=1c_1=1、c2=2c_2=2 が読み取れる。

検算:N=1N=1

α=0\alpha=0、∏\prod は 1/(1−q)=1+q+q2+⋯1/(1-q)=1+q+q^2+\cdots で c2=1c_2=1 となり、N≥2N\ge2 の c2=2c_2=2 とは異なる。設問が N≥2N\ge2 を指定している理由がここにある。

失点しやすい点

mkm_k を非減少列に取り直す操作を書かないと、∏(1−qk)−1\prod(1-q^k)^{-1} の形が出てこない。フェルミ粒子の「相異なる準位」を「非減少列+ずらし」に読み替える一手が要点である。

統計力学:等間隔準位のフェルミ気体の分配関数の途中式・最終答をPDFで見る

第5問 — 実験データ解析:片対数プロットによる指数関数のあてはめ

誤差棒の描き方

対数目盛では y+σyy+\sigma_y と y−σyy-\sigma_y の対数を取るので、上側より下側が長くなる。相対誤差 σy/y\sigma_y/y が小さければ ln⁡y\ln y 上の誤差は近似的に σy/y\sigma_y/y に等しい。

x=4x=4 の点の特徴

σy/y=0.53\sigma_y/y=0.53 と相対誤差が突出して大きい。他の 44 点は 0.20.2〜0.340.34 である。あてはめでこの点の重みが軽くなることを意識する。

失点しやすい点

yy をそのまま線形目盛にプロットしない。55 桁近く変化する量なので直線に見えず、a,ba,b が読み取れない。

設問(b) 直線のあてはめと a,ba,b

求め方の説明

片対数上で直線を引き、(11)傾きから bb、(22)切片から ln⁡a\ln a を読む、という 22 段である。両端の点は誤差棒に対する残差が小さく、かつ xx の間隔が最大なので傾きの決定に最も効く。中間の点で直線が誤差棒の内側を通ることを確認したうえで採用する。

重み付き最小二乗との比較

ln⁡y\ln y の誤差を σy/y\sigma_y/y として重み付き直線あてはめを行っても b=1.24b=1.24、a=1.8×102a=1.8\times10^2 となり、目視の読み取りと一致する。相対誤差が xx によらずほぼ一定なので、単純な目視でも大きく外れない。

有効数字

測定値が 22 桁程度なので、aa は 22 桁、bb は小数第 22 位までにとどめる。a=177.2a=177.2 のように書かない。

失点しやすい点

log⁡10\log_{10} と ln⁡\ln を混同しない。y=ae−bxy=ae^{-bx} の指数は自然対数の底なので、傾きから直接 bb を得るには ln⁡\ln を使う。常用対数で読んだ場合は b=2.303×(傾きの絶対値)b=2.303\times(\text{傾きの絶対値}) となる。

設問(c) 誤差の見積もりの妥当性

判定の基準

χ2/ν≫1\chi^2/\nu\gg1 なら誤差の過小評価かモデルの不適合、χ2/ν≪1\chi^2/\nu\ll1 なら誤差の過大評価を疑う。本問は後者である。ν=3\nu=3 のとき χ2\chi^2 が 1.051.05 以下になる確率はおよそ 21%21\% で、決定的ではないが小さすぎる傾向は読み取れる。

モデルの妥当性は否定されない

残差に xx に対する系統的な傾き(すべて正、あるいは単調に増加するなど)は見られない。したがって y=ae−bxy=ae^{-bx} というモデル自体は棄却されず、問題は誤差の大きさの見積もりにある。

答案の書き方

「誤差棒が大きすぎる」と定性的に述べるだけでは不十分で、残差を σy\sigma_y で割った表か χ2\chi^2 の値を示して定量的に論じる。設問が「検討せよ」と求めているのはこの定量性である。

失点しやすい点

自由度を測定点数 55 としない。aa と bb をデータから決めた分だけ自由度が 22 減って 33 になる。

実験データ解析:片対数プロットによる指数関数のあてはめの途中式・最終答をPDFで見る

第6問 — 放射線計測:X線の減衰と統計誤差の最適化

指数減衰になる理由

微小厚さ dxdx で失われる割合が厚さに比例する(dN=−N dx/λdN=-N\,dx/\lambda)ため、解が指数関数になる。一定の割合で減るという仮定が本質である。

失点しやすい点

N=N0(1−d/λ)N=N_0(1-d/\lambda) のような線形近似で答えない。d≪λd\ll\lambda でしか成り立たず、(e)のように d≃λd\simeq\lambda の場合には使えない。

図の読み方

図 11 の縦軸は減衰長(μm\mu\mathrm{m})で、値が大きいほど透過しやすい。1800 eV1800\,\mathrm{eV} の直前で約 14 μm14\,\mu\mathrm{m}、直後で約 1 μm1\,\mu\mathrm{m} と一桁以上落ちている。

設問(b) 1800\,eV での急激な変化

吸収端の一般的性質

吸収端の上下で減衰長は不連続に変わり、端より上では再びエネルギーとともに増加する。図でも 1800 eV1800\,\mathrm{eV} の直前まで増加していた減衰長が急減し、その後また増加している。

増加の理由

光電吸収の断面積はおおよそエネルギーの −3-3 乗に比例するので、吸収端より上でもエネルギーが上がれば吸収は弱まり、減衰長は伸びる。

失点しやすい点

「共鳴」や「ブラッグ反射」と混同しない。原因は内殻電子の電離しきい値である。

設問(c) 薄膜の厚さ

測定量の組み合わせ

dd は N0N_0 と NN の比の対数で決まる。ビーム強度の絶対値は不要で、同じ装置で 22 回測ればよいという実験設計の利点がここにある。

失点しやすい点

ln⁡(N/N0)\ln(N/N_0) と符号を逆にしない。N<N0N<N_0 なので ln⁡(N0/N)>0\ln(N_0/N)>0 であり、d>0d>0 になる。

λ\lambda の誤差は考えない

本問は N0N_0 と NN の計数統計だけを誤差源としている。実際には λ\lambda の不確かさも dd に効くが、(d)以降ではそれを無視した統計誤差のみを扱う。

設問(d) 厚さの統計誤差

方針

ln⁡N\ln N の微分が 1/N1/N になり、そこに N\sqrt N を掛けると 1/N1/\sqrt N が残る。計数の統計誤差では「対数を取ると相対誤差 1/N1/\sqrt N になる」と覚えておくと速い。

どちらが効くか

N<N0N<N_0 なので 1/N1/N の項が大きい。透過側の統計をためることが精度に効く。この非対称性が(f)の最適配分の根拠になる。

失点しやすい点

σN0\sigma_{N_0} と σN\sigma_N を独立として二乗和にする。相関があると仮定して足し算にしない。

設問(e) 必要な N0N_0

要求精度と統計量の関係

δd/d=λd(1+e)/N0\delta d/d=\dfrac{\lambda}{d}\sqrt{(1+e)/N_0} で、d=λd=\lambda なら相対精度 1%1\% を得るのに約 4×1044\times10^4 カウントが要る。相対精度を 1010 倍上げるには統計量を 100100 倍にしなければならない。

読み取りの幅

図からの λ\lambda の読み取りには 1 μm1\,\mu\mathrm{m} 程度の幅がある。λ=9 μm\lambda=9\,\mu\mathrm{m} なら N0≥3.0×104N_0\ge3.0\times10^4、λ=11 μm\lambda=11\,\mu\mathrm{m} なら N0≥4.5×104N_0\ge4.5\times10^4 で、いずれも 10410^4 の桁である。桁の議論として答えれば十分である。

失点しやすい点

δd\delta d の条件を NN ではなく N0N_0 について解く。N=N0/eN=N_0/e を代入して N0N_0 だけの式にしてから不等式を解く。

設問(f) 測定時間の最適配分

結果の読み方

d/λd/\lambda が大きいほど透過光子が減るので、ff は 11 に近づき、透過測定に時間を多く割く。d→0d\to0 なら f→1/2f\to1/2 で、22 つの測定を等分するのが最適になる。直感と合う。

改善の度合い

d=λd=\lambda のとき、最適配分での g(f)g(f) は (1+e)2≃7.01(1+\sqrt e)^2\simeq7.01、等分(f=1/2f=1/2)なら 2+2e≃7.442+2e\simeq7.44 である。δd\delta d の比は 7.01/7.44≃0.97\sqrt{7.01/7.44}\simeq0.97 で、改善は約 3%3\% にとどまる。最適解の近くでは gg が平坦なので、多少ずれても大きな損はない。

ff の意味の確認

設問文の「f:(1−f)f:(1-f) に振り分ける」は、前者が透過測定、後者が直接測定である。取り違えると kk の位置が入れ替わり、f=1/(1+k)f=1/(1+\sqrt k) という誤答になる。

失点しやすい点

f2=k(1−f)2f^2=k(1-f)^2 から平方根を取るとき、f>0f>0 かつ 1−f>01-f>0 なので正の根だけを採る。負の根を採ると f>1f>1 になり物理的に無意味である。

放射線計測:X線の減衰と統計誤差の最適化の途中式・最終答をPDFで見る

年度別の解答例(6年度)

  • 2025年度 春季(2025年2月実施)(全4問)

    解析力学:ケプラー運動のラグランジアンと近星点・遠星点速度 / 電磁気学:一様電場中に置かれた導体球 / 量子力学:非調和振動子とハイパービリアル関係式

  • 2025年度 夏季(2024年7月実施)(このページ・全6問)

    力学:ロケットの運動方程式とツィオルコフスキーの式 / 電磁気学:ビオ・サバールの法則から円電流の磁場まで / 量子力学:時間依存2準位系と相互作用表示での摂動論

  • 2024年度 春季(2024年2月実施)(全4問)

    解析力学:円筒座標での中心力運動とラグランジュ方程式 / 電磁気学:球形コンデンサーの電場・電位・静電容量 / 量子力学:デルタ関数ポテンシャルの束縛状態

  • 2024年度 夏季(2023年7月実施)(全6問)

    力学:棒にはたらく動摩擦力と二糸振り子 / 電磁気学:トロイダルコイルの磁場・エネルギー・自己インダクタンス / 量子力学:超対称性をもつ調和振動子とスピンの結合系

  • 2023年度 春季(2023年2月実施)(全4問)

    力学:減衰と外力を受ける振り子の共鳴 / 電磁気学:電気双極子が作る場と外場から受ける力・トルク / 量子力学:半直線上の調和振動子

  • 2023年度 夏季(2022年7月実施)(全6問)

    解析力学:二重振り子の微小振動と基準モード / 電磁気学:磁気モーメント・磁気回転比・g 因子 / 量子力学:無限井戸に置かれたデルタ関数障壁

2025年度 夏季(2024年7月実施)の出題内容

全6問

この6問の分野は電磁気学・回路1問・熱・統計力学1問・微分積分・解析1問・量子力学1問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問力学ロケットの運動方程式とツィオルコフスキーの式符号 / Δ t\ll1 の意味あり
第2問電磁気学・回路ビオ・サバールの法則から円電流の磁場までこの形が以降で使い回せる理由 / 角度による表現あり
第3問量子力学時間依存2準位系と相互作用表示での摂動論ユニタリ性の確認 / Ω の物理的意味あり
第4問熱・統計力学等間隔準位のフェルミ気体の分配関数ボース粒子との違い / 収束条件あり
第5問微分積分・解析片対数プロットによる指数関数のあてはめ誤差棒の描き方 / x=4 の点の特徴あり
第6問X線の減衰と統計誤差の最適化指数減衰になる理由 / 図の読み方あり

2025年度 夏季(2024年7月実施)の解説には失点しやすい点6件・検算4件・答案の書き方1件が付いています。

前年度(2024年度 春季(2024年2月実施))との違い

大問数
2024年度 春季(2024年2月実施) 4問 → 2025年度 夏季(2024年7月実施) 6問
2024年度 春季(2024年2月実施)の解答例

立教大学の公式過去問

公開年度範囲
2004年度以降の夏季・春季(直近は2023〜2025年度)
公式の解答例
一部の年度・科目のみ公開
英語の扱い
英語は外部試験のスコア提出。専門科目の物理学のみ問題を掲載している。
院試hubの最終確認
2026-09-06
立教大学の公式過去問PDF