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立教大学 理学研究科 数学専攻 数学 2025年度 春季(2025年2月実施) 院試 過去問 解答例・解説(全9問)

全9問の分野は線形代数3問、微分積分・解析2問、複素解析2問です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

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第1問 — 線形代数:4次行列の核・固有空間・対角化可能性

検算

A(−1,1,1,0)TA\left(-1,1,1,0\right)^{\mathsf T} の各成分は −1−1+2+0=0-1-1+2+0=0、−1+1+0+0=0-1+1+0+0=0、−1+0+1+0=0-1+0+1+0=0、0−1+1+0=00-1+1+0=0。確かに 0\bm 0 になる。

00 が固有値であること

Ker⁡f≠{0}\operatorname{Ker}f\neq\left\{\bm 0\right\} なので λ=0\lambda=0 は AA の固有値で、その固有空間の次元は 11 である。設問 33 で使う。

rank⁡\operatorname{rank} の読み取り

階段形の 00 でない行の本数が階数である。第 44 行が 0\bm 0 になるのは、元の行列の 44 行の間に 11 次関係があること(実際 第4行=第3行−第2行\text{第4行}=\text{第3行}-\text{第2行})の反映である。

設問2 固有値 11 とその固有空間

検算

A(2,0,0,1)TA\left(2,0,0,1\right)^{\mathsf T} の各成分は 2−0+0+0=22-0+0+0=2、2+0+0−2=02+0+0-2=0、2+0+0−2=02+0+0-2=0、0−0+0+1=10-0+0+1=1。 (2,0,0,1)T\left(2,0,0,1\right)^{\mathsf T} と一致するので固有値 11 の固有ベクトルである。

行の重複が示すもの

A−IA-I の第 22 行と第 33 行が一致することが、固有値 11 の存在を計算なしに示している。固有多項式を展開せずに済む近道である。

幾何的重複度は 11

rank⁡(A−I)=3\operatorname{rank}\left(A-I\right)=3(独立な行は第 11・第 22・第 44 行)なので dim⁡=4−3=1\dim=4-3=1。設問 33 の判定に直結する。

設問3 対角化可能性

ジョルダン標準形

λ=1\lambda=1 に対応するのは 2×22\times2 のジョルダン細胞 11 個で、 J=(1100010000000002) J=\begin{pmatrix}1&1&0&0\\0&1&0&0\\0&0&0&0\\0&0&0&2\end{pmatrix} が AA のジョルダン標準形になる。

判定に必要な情報

「対角化可能でない」ことを示すには、11 つの固有値について幾何的重複度が代数的重複度に届かないことを示せば足りる。すべての固有値を調べる必要はない。

λ=0,2\lambda=0,2 の固有空間

どちらも代数的重複度が 11 なので、幾何的重複度も自動的に 11(11 以上で重複度以下)。問題になるのは λ=1\lambda=1 だけである。

失点しやすい点

「固有値が 44 個そろわないから対角化できない」という論法は誤りである。重複固有値があっても固有空間が十分大きければ対角化できる。次元を実際に比べること。

解答

行基本変形

第 22・第 33 行から第 11 行を引く。 A=(1−120110−2101−20−111)⟶(1−12002−2−201−1−20−111). A=\begin{pmatrix}1&-1&2&0\\1&1&0&-2\\1&0&1&-2\\0&-1&1&1\end{pmatrix} \longrightarrow \begin{pmatrix}1&-1&2&0\\0&2&-2&-2\\0&1&-1&-2\\0&-1&1&1\end{pmatrix}. 第 22 行を 22 で割って (0,1,−1,−1)\left(0,1,-1,-1\right) とし、第 33 行からこれを引き、第 44 行にこれを加えると ⟶(1−12001−1−1000−10000). \longrightarrow \begin{pmatrix}1&-1&2&0\\0&1&-1&-1\\0&0&0&-1\\0&0&0&0\end{pmatrix}. よって rank⁡A=3\operatorname{rank}A=3、dim⁡Ker⁡f=4−3=1\dim\operatorname{Ker}f=4-3=1。

解く

第 33 行から x4=0x_4=0。第 22 行から x2−x3−x4=0x_2-x_3-x_4=0、すなわち x2=x3x_2=x_3。第 11 行から x1−x2+2x3=0x_1-x_2+2x_3=0、すなわち x1=x2−2x3=−x3x_1=x_2-2x_3=-x_3。 x=x3(−1, 1, 1, 0)T. \bm x=x_3\left(-1,\ 1,\ 1,\ 0\right)^{\mathsf T}.

固有値であることの確認

A−I=(0−120100−2100−20−110). A-I=\begin{pmatrix}0&-1&2&0\\1&0&0&-2\\1&0&0&-2\\0&-1&1&0\end{pmatrix}. 第 22 行と第 33 行がまったく同じなので det⁡(A−I)=0\det\left(A-I\right)=0。よって λ=1\lambda=1 は AA の固有値である。

固有空間を解く

(A−I)x=0\left(A-I\right)\bm x=\bm 0 は −x2+2x3=0,x1−2x4=0,−x2+x3=0. -x_2+2x_3=0,\qquad x_1-2x_4=0,\qquad -x_2+x_3=0 . (第 22 行と第 33 行は同じ式なので独立な条件は 33 本。) 第 11 式と第 33 式から 2x3=x32x_3=x_3、すなわち x3=0x_3=0、したがって x2=0x_2=0。 第 22 式から x1=2x4x_1=2x_4。よって x=x4(2, 0, 0, 1)T. \bm x=x_4\left(2,\ 0,\ 0,\ 1\right)^{\mathsf T}.

固有多項式

t=1−λt=1-\lambda と置くと A−λI=(t−1201t0−210t−20−11t). A-\lambda I=\begin{pmatrix}t&-1&2&0\\1&t&0&-2\\1&0&t&-2\\0&-1&1&t\end{pmatrix}. 第 22 行から第 33 行を引くと (0,t,−t,0)\left(0,t,-t,0\right) になり(行列式は不変)、第 11 列に沿って展開すると det⁡(A−λI)=t∣t−t00t−2−11t∣+∣−120t−t0−11t∣=t⋅t3+(−t2)=t2(t2−1). \det\left(A-\lambda I\right) =t\begin{vmatrix}t&-t&0\\0&t&-2\\-1&1&t\end{vmatrix} +\begin{vmatrix}-1&2&0\\t&-t&0\\-1&1&t\end{vmatrix} =t\cdot t^{3}+\left(-t^{2}\right)=t^{2}\left(t^{2}-1\right). t=1−λt=1-\lambda を戻すと det⁡(A−λI)=(1−λ)2(−λ)(2−λ). \det\left(A-\lambda I\right)=\left(1-\lambda\right)^{2}\left(-\lambda\right)\left(2-\lambda\right).

固有値と重複度

λ=1\lambda=1(代数的重複度 22)、λ=0\lambda=0(重複度 11)、λ=2\lambda=2(重複度 11)。 検算:tr⁡A=1+1+1+1=4\operatorname{tr}A=1+1+1+1=4、固有値の和も 1+1+0+2=41+1+0+2=4 で一致する。

判定

設問 22 より、固有値 11 の固有空間の次元(幾何的重複度)は 11 である。代数的重複度 22 に届かないので、 dim⁡V1=1<2. \dim V_1=1<2 . よって AA は対角化可能でない。

最終答

Ker⁡f\operatorname{Ker}f の基底:(−1, 1, 1, 0)T\left(-1,\ 1,\ 1,\ 0\right)^{\mathsf T}(11 次元)

λ=1\lambda=1 は固有値であり、固有空間の基底は (2, 0, 0, 1)T\left(2,\ 0,\ 0,\ 1\right)^{\mathsf T}(11 次元)

AA は対角化可能でない。固有多項式は λ(λ−1)2(λ−2)\lambda\left(\lambda-1\right)^{2}\left(\lambda-2\right)(符号を除く)で λ=1\lambda=1 の代数的重複度は 22 だが、固有空間の次元は 11 にとどまるからである

第2問 — 線形代数:基底の取り替えと表現行列・対角化可能性

列に並べる

係数を行に並べる誤りが多い。「第 jj 列 =f(pj)=f\left(p_j\right) の座標」と覚える。

上三角になること

f(p2)f\left(p_2\right) に p1p_1 が混じるだけなので BB は上三角である。固有値が対角成分 1,1,−21,1,-2 として直ちに読める。

aa の役割

aa は (1,2)\left(1,2\right) 成分にのみ現れる。a=0a=0 なら対角行列、a≠0a\neq0 ならジョルダン細胞をもつ形になる。設問 44 の答えがここで予想できる。

設問2 標準基底に関する表現行列

検算

Ap1Ap_1:第 11 成分 12(−12+32)=12\frac{1}{\sqrt2}\left(-\frac12+\frac32\right)=\frac{1}{\sqrt2}、第 22 成分 00、第 33 成分 12(32−12)=12\frac{1}{\sqrt2}\left(\frac32-\frac12\right)=\frac{1}{\sqrt2}。p1p_1 に一致する。 Ap2=−(第2列)=(a2,−1,a2)TAp_2=-\left(\text{第2列}\right)=\left(\frac{a}{\sqrt2},-1,\frac{a}{\sqrt2}\right)^{\mathsf T}、 一方 ap1+p2=(a2,−1,a2)Tap_1+p_2=\left(\frac{a}{\sqrt2},-1,\frac{a}{\sqrt2}\right)^{\mathsf T}。一致する。 Ap3=−2p3Ap_3=-2p_3 も同様に確かめられる。

直交性に気づく利点

P−1P^{-1} を掃き出し法で求めると 33 次の逆行列計算が要る。正規直交系であることに気づけば転置で済み、さらに本問では PP が対称なので P−1=PP^{-1}=P となって計算が半分になる。

tr⁡\operatorname{tr} による確認

tr⁡A=−12+1−12=0\operatorname{tr}A=-\frac12+1-\frac12=0、tr⁡B=1+1−2=0\operatorname{tr}B=1+1-2=0。相似な行列はトレースが等しいので整合している。

設問3 AA の固有値

aa に依存しないこと

固有値は aa の値に関係なく 1,1,−21,1,-2 である。aa が影響するのは固有空間の次元、すなわち対角化可能性だけである。

与えられた条件からの直読

そもそも f(p1)=p1f\left(p_1\right)=p_1、f(p3)=−2p3f\left(p_3\right)=-2p_3 が固有ベクトルの関係そのものなので、11 と −2-2 が固有値であることは条件から直ちに読める。11 の重複度が 22 であることは BB の三角形から従う。

検算

tr⁡A=0=1+1−2\operatorname{tr}A=0=1+1-2、det⁡A=det⁡B=1⋅1⋅(−2)=−2\det A=\det B=1\cdot1\cdot\left(-2\right)=-2。整合する。

設問4 対角化可能となる aa

a=0a=0 のときの BB

B=diag⁡(1,1,−2)B=\operatorname{diag}\left(1,1,-2\right) で、そもそも対角行列である。f(p2)=p2f\left(p_2\right)=p_2 となり p2p_2 も固有ベクトルになるからである。

a≠0a\neq0 のときの構造

BB は固有値 11 に 2×22\times2 のジョルダン細胞をもち、p2p_2 は一般化固有ベクトル((f−id)p2=ap1\left(f-\mathrm{id}\right)p_2=ap_1)になる。aa の大きさは相似変換で 11 に正規化できるので、a≠0a\neq0 である限り構造は同じである。

最小多項式で見る

a=0a=0 なら最小多項式は (λ−1)(λ+2)\left(\lambda-1\right)\left(\lambda+2\right) で重根なし、a≠0a\neq0 なら (λ−1)2(λ+2)\left(\lambda-1\right)^{2}\left(\lambda+2\right) で重根あり。判定が一目で済む。

失点しやすい点

AA の成分で直接判定しようとすると 2\sqrt2 と aa が混じって煩雑になる。相似不変性を使って BB に移すこと。

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第3問 — 微分積分:絶対収束による広義積分の存在と sin x の評価

m>nm>n としてよい理由

∣Im−In∣\left|I_m-I_n\right| は m,nm,n の入れ替えで不変なので、大小関係を固定して議論してよい。m=nm=n の場合は差が 00 で自明である。

ff の連続性

ff は (0,a]\left(0,a\right] で連続だから、[1/m,1/n]⊂(0,a]\left[1/m,1/n\right]\subset\left(0,a\right] 上でリーマン積分可能である。積分そのものが定義できることを確認しておく。

絶対値の不等式

∣∫f∣≤∫∣f∣\left|\int f\right|\le\int\left|f\right| は積分の基本性質である。この 11 行が設問の要点で、残りは ε\varepsilon--NN の形式的な処理にすぎない。

設問2 絶対収束から収束

絶対収束と条件収束

逆は成り立たない。∫011xsin⁡1xdx\displaystyle\int_0^{1}\frac{1}{x}\sin\frac{1}{x}dx の類は条件収束で、絶対値をつけると発散する。本問は「絶対収束 ⇒\Rightarrow 収束」の一方向のみを主張している。

級数との対応

∑∣an∣\sum\left|a_n\right| が収束すれば ∑an\sum a_n が収束する、という級数の定理とまったく同じ構造である。どちらも実数の完備性が根拠である。

設問1を使う場所

列 {In}\left\{I_n\right\} の収束が設問 11 から従う。一般の ϵ→+0\epsilon\to+0 への拡張は上の追加評価で埋める。設問の流れに沿って両方を書くと完全な答案になる。

設問3 x2<sin⁡x<x\dfrac{x}{\sqrt2}<\sin x<x

別解(sin⁡x/x\sin x/x の単調性)

h(x)=sin⁡xxh\left(x\right)=\dfrac{\sin x}{x} は h′(x)=xcos⁡x−sin⁡xx2h'\left(x\right)=\dfrac{x\cos x-\sin x}{x^{2}} で、分子の導関数が −xsin⁡x<0-x\sin x<0、分子は x=0x=0 で 00 なので分子は負。よって hh は狭義減少で h(x)>h(π/4)=22π>12h\left(x\right)>h\left(\pi/4\right)=\dfrac{2\sqrt2}{\pi}>\dfrac{1}{\sqrt2}。同じ結論が得られる。

1/21/\sqrt2 という値の意味

sin⁡(π/4)=1/2\sin\left(\pi/4\right)=1/\sqrt2 である。左側の不等式は「x=π/4x=\pi/4 での値をそのまま傾きとした直線」より上、という主張になっていて、境界 x→π/4x\to\pi/4 でぎりぎり成立している。

失点しやすい点

凹関数は弦の上側にある(凸関数は下側)。向きを間違えると不等号が逆になる。(sin⁡x)′′<0\left(\sin x\right)''<0 を明示してから使う。

設問4 ∫0π/4xαsin⁡xdx\displaystyle\int_0^{\pi/4}\frac{x^{\alpha}}{\sin x}dx の存在

α>0\alpha>0 が必要な理由

α≤0\alpha\le0 だと xα−1x^{\alpha-1} の指数が −1-1 以下になり ∫01xα−1dx\displaystyle\int_0^{1}x^{\alpha-1}dx が発散する。実際、α=0\alpha=0 では被積分関数が 1sin⁡x∼1x\dfrac{1}{\sin x}\sim\dfrac1x で、積分は log⁡\log 発散する。α>0\alpha>0 という仮定は本質的である。

もう一方の不等式の使いどころ

設問 33 の右側 sin⁡x<x\sin x<x からは xαsin⁡x>xα−1\dfrac{x^{\alpha}}{\sin x}>x^{\alpha-1} が出る。これは下からの評価で、α≤0\alpha\le0 のときの発散を示すのに使える。上下の不等式が両方与えられているのはこのためである。

x=π/4x=\pi/4 側は特異でない

sin⁡(π/4)=1/2≠0\sin\left(\pi/4\right)=1/\sqrt2\neq0 なので、上端では被積分関数は連続で有界である。問題になるのは x→+0x\to+0 だけである。

失点しやすい点

比較判定を使う前に、被積分関数が正であること(したがって絶対値が外せること)を確認する。設問 22 は絶対収束を前提としているので、この確認が接続点になる。

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第4問 — 微分積分:極座標による重積分

22 次と 11 次に分ける

rr の 22 次の部分(x2+y2+xyx^{2}+y^{2}+xy)と 11 次の部分(x−yx-y)に分かれる。重積分では r dr dθr\,dr\,d\theta が掛かるので、それぞれ ∫r3dr\int r^{3}dr、∫r2dr\int r^{2}dr を生む。この分離が計算を見通しよくする。

sin⁡2θ\sin2\theta の周期

sin⁡2θ\sin2\theta の周期は π\pi である。設問 22・33 の積分区間はどちらも長さ π\pi なので、sin⁡2θ\sin2\theta の寄与が消えることが予想できる。

cos⁡θ−sin⁡θ\cos\theta-\sin\theta の書き換え

cos⁡θ−sin⁡θ=2cos⁡(θ+π4)\cos\theta-\sin\theta=\sqrt2\cos\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)。積分区間の中心が −π/4-\pi/4 からどれだけずれているかで値が決まる、という見方もできる。

設問2 DD 上の重積分

対称性による検算

DD は x→−xx\to-x で不変である。xyxy と xx は xx について奇関数なので、これらの寄与は 00。残るのは ∬D(x2+y2)dA=π4\displaystyle\iint_D\left(x^{2}+y^{2}\right)dA=\frac{\pi}{4} と −∬Dy dA=−23\displaystyle-\iint_D y\,dA=-\frac23。 本解の結果と一致する。

∬Dy dA\iint_D y\,dA の意味

2/3π/2=43π\dfrac{2/3}{\pi/2}=\dfrac{4}{3\pi} は半円板の重心の yy 座標である。よく知られた値と一致している。

数値

π4−23=0.7854−0.6667=0.119\frac{\pi}{4}-\frac23=0.7854-0.6667=0.119。DD の面積 π/2≃1.571\pi/2\simeq1.571 に対し平均値が 0.0760.076 程度で、ff が DD 上で正負両方の値を取ることと整合する。

設問3 EE 上の重積分

回転による検算

u=y−x2u=\dfrac{y-x}{\sqrt2}、w=x+y2w=\dfrac{x+y}{\sqrt2} と 45∘45^\circ 回転すると EE は {r≤1, u≥0}\left\{r\le1,\ u\ge0\right\}(半円板)になる。x−y=−2 ux-y=-\sqrt2\,u だから ∬E(x−y)dA=−2∬u≥0u dA=−2⋅23=−223. \iint_E\left(x-y\right)dA=-\sqrt2\iint_{u\ge0}u\,dA=-\sqrt2\cdot\frac23=-\frac{2\sqrt2}{3}. また x2+y2=r2x^{2}+y^{2}=r^{2} は回転不変なので π4\dfrac{\pi}{4}、 xy=w2−u22xy=\dfrac{w^{2}-u^{2}}{2} の積分は半円板上で 12(π8−π8)=0\dfrac12\left(\dfrac{\pi}{8}-\dfrac{\pi}{8}\right)=0。合計は本解と一致する。

設問2との違い

22 次の部分の寄与 π4\dfrac{\pi}{4} は共通で、変わるのは 11 次の部分だけである。領域が原点対称な半円板であることと、22 次形式の積分が回転で不変であることによる。

sin⁡2θ\sin2\theta が消える理由

どちらの積分区間も長さが π\pi、すなわち sin⁡2θ\sin2\theta の周期ちょうどである。周期にわたる積分は 00 になる。

失点しやすい点

y≥xy\ge x の θ\theta の範囲を [π/4,5π/4]\left[\pi/4,5\pi/4\right] と正しく取る。[π/4,π]\left[\pi/4,\pi\right] などとすると領域が半分にならない。図を描いて確認すること。

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第5問 — 代数学:アルティン・シュライアー拡大 x^5-x-1 over \mathbb F_5

アルティン・シュライアー多項式

xp−x−ax^{p}-x-a(a≠0a\neq0)の形の多項式をアルティン・シュライアー多項式という。根が「もとの根に Fp\mathbb F_p の元を足したもの」で尽きるという性質が、標数 pp に特有である。

55 個の根が相異なること

c≠c′c\neq c' なら ε+c≠ε+c′\varepsilon+c\neq\varepsilon+c'。F5\mathbb F_5 の元は 55 個なので、根は相異なる 55 個そろう。deg⁡f=5\deg f=5 だから、これで ff の根が全部である。したがって ff は重根をもたない(分離的である)。

−1-1 の役割

f(x)=x5−x−af\left(x\right)=x^{5}-x-a で a=0a=0 なら x5−x=∏c∈F5(x−c)x^{5}-x=\prod_{c\in\mathbb F_5}\left(x-c\right) となって根はすべて F5\mathbb F_5 に入る。a≠0a\neq0 が「F5\mathbb F_5 の外に出る」ことを保証している。

設問2 最小分解体と拡大次数の評価

11 つの根で足りる理由

一般の多項式では、11 つの根を添加しただけでは分解体にならない(x3−2x^{3}-2 over Q\mathbb Q が典型例)。本問では他の根が ε+c\varepsilon+c という形で F5(ε)\mathbb F_5\left(\varepsilon\right) の中に入るので、11 つで足りる。

ガロア拡大であること

EE は分離的な多項式 ff の分解体なので F5\mathbb F_5 上のガロア拡大である。したがって ∣Gal(E/F5)∣=[E:F5]\left|\mathrm{Gal}\left(E/\mathbb F_5\right)\right|=\left[E:\mathbb F_5\right] が成り立つ。設問 44 でこの等式を使う。

有限体の一般論

そもそも有限体の有限次拡大は必ずガロアである。本問はそれを ff の性質から直接示している。

設問3 σ\sigma の作用と位数

σ\sigma が ε\varepsilon で決まること

E=F5(ε)E=\mathbb F_5\left(\varepsilon\right) なので、σ\sigma は ε\varepsilon の像だけで完全に決まる。ガロア群の元を数える際の基本である。

位数が素数 55 であること

非自明な元がすべて位数 55 をもつ。これは群が 55 の冪位数であること、さらに設問 44 の ∣Gal∣=5\left|\mathrm{Gal}\right|=5 につながる。

フロベニウスとの関係

有限体のガロア群はフロベニウス Φ(x)=x5\Phi\left(x\right)=x^{5} が生成する。実際 Φ(ε)=ε5=ε+1\Phi\left(\varepsilon\right)=\varepsilon^{5}=\varepsilon+1(f(ε)=0f\left(\varepsilon\right)=0 より)で、c=1c=1 の場合にあたる。Φ\Phi が生成元である。

設問4 ガロア群が位数 55 の巡回群

従う帰結

[E:F5]=5\left[E:\mathbb F_5\right]=5 なので E=F55E=\mathbb F_{5^{5}}、また ε\varepsilon の最小多項式は 55 次で ff を割り切るから ff 自身。すなわち f(x)=x5−x−1f\left(x\right)=x^{5}-x-1 は F5\mathbb F_5 上既約である。

中間体

55 は素数なので Z/5Z\mathbb Z/5\mathbb Z の部分群は自明なもの 22 つだけ。したがって EE と F5\mathbb F_5 の間に真の中間体は存在しない。

一般のアルティン・シュライアー拡大

xp−x−ax^{p}-x-a(a∈Fpa\in\mathbb F_p、a≠0a\neq0)は常に Fp\mathbb F_p 上既約で、分解体は Fpp\mathbb F_{p^{p}}、ガロア群は Z/pZ\mathbb Z/p\mathbb Z である。本問は p=5p=5、a=1a=1 の場合である。

失点しやすい点

∣Gal∣=[E:F5]\left|\mathrm{Gal}\right|=\left[E:\mathbb F_5\right] を使うには、E/F5E/\mathbb F_5 がガロア拡大であること(分離的な多項式の分解体であること)を先に確認する必要がある。設問 22 の結論をここで引用する。

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第6問 — 代数学:行列で実現した可換環 R(K) と体になる条件

複素数との対応

M(a,b)↔a+biM\left(a,b\right)\leftrightarrow a+bi と対応させると、上の積の公式は (a+bi)(c+di)=(ac−bd)+(ad+bc)i\left(a+bi\right)\left(c+di\right)=\left(ac-bd\right)+\left(ad+bc\right)i そのものである。R(K)≅K[x]/(x2+1)R\left(K\right)\cong K\left[x\right]/\left(x^{2}+1\right) という同型が背景にある。

可換性が非自明であること

M2(K)M_2\left(K\right) 全体は非可換である。R(K)R\left(K\right) が可換になるのは、M(0,1)M\left(0,1\right)(ii に対応)とスカラー行列だけで生成されているからである。

失点しやすい点

「M2(K)M_2\left(K\right) の部分環だから可換」とはいえない。可換性は R(K)R\left(K\right) に固有の性質なので、積を書き下ろして確かめる必要がある。

設問2 K=RK=\mathbb R のとき体であること

C\mathbb C との同型

R(R)≅CR\left(\mathbb R\right)\cong\mathbb C である。実際 M(0,1)2=M(−1,0)=−IM\left(0,1\right)^{2}=M\left(-1,0\right)=-I で、M(0,1)M\left(0,1\right) が虚数単位の役割を果たす。複素数を 2×22\times2 実行列で表す標準的な方法である。

実数の順序が効く場所

a2+b2>0a^{2}+b^{2}>0 は「実数の平方は非負で、00 になるのは 00 のときだけ」という性質による。順序体でない KK ではこの議論は使えない。設問 33 がその反例になっている。

逆元が RR に留まること

体であるためには、逆行列が M2(R)M_2\left(\mathbb R\right) にあるだけでなく R(R)R\left(\mathbb R\right) に属する必要がある。M(a,b)−1=M(⋅,⋅)M\left(a,b\right)^{-1}=M\left(\cdot,\cdot\right) の形になることを明示する。

設問3 K=CK=\mathbb C のとき体でないこと

C\mathbb C 上で a2+b2a^{2}+b^{2} が分解すること

a2+b2=(a+bi)(a−bi)a^{2}+b^{2}=\left(a+bi\right)\left(a-bi\right)。C\mathbb C では i∈Ki\in K なのでこの因数分解が KK の中で行え、行列式が 00 になる元が現れる。R\mathbb R 上では x2+1x^{2}+1 が既約なのでこれが起こらない。

構造の同定

R(C)≅C[x]/(x2+1)≅C[x]/(x−i)×C[x]/(x+i)≅C×CR\left(\mathbb C\right)\cong\mathbb C\left[x\right]/\left(x^{2}+1\right)\cong\mathbb C\left[x\right]/\left(x-i\right)\times\mathbb C\left[x\right]/\left(x+i\right)\cong\mathbb C\times\mathbb C(中国剰余定理)。直積は体にならないという一般論からも同じ結論が出る。

一般の KK

R(K)R\left(K\right) が体になる必要十分条件は「x2+1x^{2}+1 が KK 上既約」、すなわち KK が −1-1 の平方根をもたないことである。K=F3K=\mathbb F_3 なら体(−1-1 は平方剰余でない)、K=F5K=\mathbb F_5 なら体でない(22=−12^{2}=-1)。

失点しやすい点

反例は 11 つ挙げれば足りるが、「OO でないこと」と「積が OO になること(または可逆でないこと)」の両方を書く。片方だけでは反例にならない。

代数学:行列で実現した可換環 R(K) と体になる条件の途中式・最終答をPDFで見る

第7問 — 位相空間:ハミング距離が定める離散位相

ハミング距離

dd は符号理論のハミング距離である。誤り訂正符号では「22 語の最小距離が 2t+12t+1 以上なら tt 個の誤りを訂正できる」といった形で使われる。

KK が体である必要はない

証明で使ったのは「成分が等しいか等しくないか」だけである。任意の集合の直積に同じ距離が入る。KK が体という設定は KnK^{n} をベクトル空間と見るためのものにすぎない。

値域

dd は {0,1,…,n}\left\{0,1,\dots,n\right\} にしか値を取らない。この離散性が設問 22・33 を生む。

設問2 11 点集合が開集合

通常の距離との違い

ユークリッド距離では B(x;r)B\left(\bm x;r\right) は r>0r>0 である限り無限個の点を含む。11 点集合が開になるのは、距離の値が 00 の次に 11 へ跳ぶ(00 と 11 の間に値がない)ためである。

孤立点

{x}\left\{\bm x\right\} が開であることは「x\bm x が孤立点である」と言い換えられる。すべての点が孤立点である空間が離散空間である。

半径の取り方

0<r≤10<r\le1 ならどの rr でも B(x;r)={x}B\left(\bm x;r\right)=\left\{\bm x\right\} になる。r=1r=1 を選ぶのが最も分かりやすい。

設問3 任意の部分集合が開集合

離散位相の帰結

任意の部分集合が開なら、補集合も開なので任意の部分集合は閉でもある。したがって「開かつ閉」の集合が 2Kn2^{K^{n}} 個あり、∣Kn∣≥2\left|K^{n}\right|\ge2 なら空間は連結でない。

収束と連続性

離散位相では、点列が収束するのは途中から定数になる場合に限る。また離散空間からの任意の写像は連続になる。位相が最も細かい(開集合が最も多い)極端な例である。

KK が無限体の場合

K=RK=\mathbb R でも (Rn,d)\left(\mathbb R^{n},d\right) は離散空間である。台となる集合が非可算でも位相は離散になり得る、という点が直観に反して面白い。

失点しやすい点

「11 点集合が閉」(どの距離空間でも成り立つ)と「11 点集合が開」(離散位相に特有)を混同しない。設問 22 が主張しているのは後者である。

位相空間:ハミング距離が定める離散位相の途中式・最終答をPDFで見る

第8問 — 複素解析:コーシー・リーマン関係式と等角写像

22 方向で足りる理由

微分可能性は「すべての方向で同じ極限」を要求するので、そのうち 22 方向を選んで等値するだけで必要条件が出る。逆に、C1C^{1} 級のもとではこの 22 式が微分可能性の十分条件でもある(グルサの定理)。

F′F' の表示

F′=ax+ibx=by−iayF'=a_x+ib_x=b_y-ia_y。設問 22 の ∥fx∥=∣F′∣\left\|f_x\right\|=\left|F'\right| という関係がここから読める。

失点しやすい点

1i=−i\dfrac{1}{i}=-i の処理を丁寧に行う。ここで符号を落とすと 22 本目の関係式の向きが逆になる。

設問2 正則ならば等角

幾何学的な意味

ff のヤコビ行列 (axaybxby)=(ax−bxbxax)\begin{pmatrix}a_x&a_y\\b_x&b_y\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}a_x&-b_x\\b_x&a_x\end{pmatrix} は、∣F′∣\left|F'\right| 倍の拡大と回転の合成(相似変換)である。相似変換は角度を保つので、ff は交わる 22 曲線のなす角を保つ。

F′=0F'=0 の点

F′(z0)=0F'\left(z_0\right)=0 なら fx=fy=0f_x=f_y=\bm 0 で、問題文の 22 条件は自明に満たされる。しかしこの点では角度が保たれない(F(z)=z2F\left(z\right)=z^{2} の原点では角が 22 倍になる)。問題文の定義は F′≠0F'\neq0 を要求していないので、この点も「等角」に含まれてしまう。

列で見る

ヤコビ行列の 22 列 fxf_x、fyf_y が同じ長さで直交する、というのが問題文の条件である。これは「行列がスカラー倍の直交行列」であることと同値である。

設問3 逆は成り立つか

なぜ逆が破れるか

問題文の 22 条件は「ヤコビ行列がスカラー倍の直交行列」を意味する。直交行列には行列式が +1+1 のもの(回転)と −1-1 のもの(鏡映)があり、正則関数に対応するのは前者だけである。向きを反転する場合が抜け落ちているので、逆が成り立たない。

正しい命題

ff が等角かつ向きを保つ(det⁡Df>0\det Df>0)ならば FF は正則である。逆に ff が等角かつ向きを反転するならば F‾\overline F が正則、すなわち FF は反正則である。det⁡Df=0\det Df=0 の場合も含めると、等角な C1C^{1} 級写像は「正則、反正則、あるいは微分が退化」のいずれかに分かれる。

反例の一般性

z‾\overline z のほかに F(z)=z‾2F\left(z\right)=\overline{z}^{2}、F(z)=ez‾F\left(z\right)=e^{\overline z} など、任意の反正則関数が反例になる。最も簡単な z‾\overline z を挙げれば十分である。

失点しやすい点

「正しい」と答えて証明を試みても、鏡映の場合で必ず行き詰まる。まず簡単な例で条件を確かめてみるのが早道である。

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第9問 — 複素解析:高位の極の留数と ∫_-∞^∞(x^2+1)^-ndx

検算(n=1n=1)

f1=1z2+1f_1=\dfrac{1}{z^{2}+1}、Res⁡z=i=12i=−i2\operatorname*{Res}_{z=i}=\dfrac{1}{2i}=-\dfrac{i}{2}。公式に n=1n=1 を入れると −i⋅0!2=−i2-\dfrac{i\cdot0!}{2}=-\dfrac{i}{2}。一致する。

検算(n=2n=2)

ddz(z+i)−2=−2(z+i)−3\dfrac{d}{dz}\left(z+i\right)^{-2}=-2\left(z+i\right)^{-3}、z=iz=i で −2(2i)−3=−2−8i=14i=−i4-2\left(2i\right)^{-3}=\dfrac{-2}{-8i}=\dfrac{1}{4i}=-\dfrac{i}{4}。 公式では −i⋅2!23=−i4-\dfrac{i\cdot2!}{2^{3}}=-\dfrac{i}{4}。一致する。

((n−1)!)2\left(\left(n-1\right)!\right)^{2} を付ける意味

この係数のおかげで留数の分母から (n−1)!\left(n-1\right)! が 11 つ消え、答えが (2n−2)!\left(2n-2\right)! と 22 の冪だけで書ける。設問 33 で二項係数が現れる伏線でもある。

設問2 閉曲線に沿う積分

rr に依存しないこと

r>1r>1 である限り、内部の極は z=iz=i だけで変わらない。積分路を連続的に変形しても、囲む極が同じなら積分値は変わらない(コーシーの定理)。この事実が設問 33 で r→∞r\to\infty を取れる根拠になる。

値が実数であること

−i-i の留数に 2πi2\pi i を掛けて i2=−1i^{2}=-1 が生じ、実数になる。実軸上の実数値関数の積分を計算しているので、当然の帰結である。

検算(n=1n=1)

π⋅0!40=π\dfrac{\pi\cdot0!}{4^{0}}=\pi。実際 ∫Crdzz2+1=2πi⋅12i=π\displaystyle\int_{C_r}\frac{dz}{z^{2}+1}=2\pi i\cdot\frac{1}{2i}=\pi。一致する。

設問3 広義積分の値

検算(n=1,2n=1,2)

n=1n=1:π(00)=π\pi\dbinom00=\pi。実際 ∫−∞∞dxx2+1=[arctan⁡x]−∞∞=π\displaystyle\int_{-\infty}^{\infty}\frac{dx}{x^{2}+1}=\left[\arctan x\right]_{-\infty}^{\infty}=\pi。 n=2n=2:π4(21)=π2\dfrac{\pi}{4}\dbinom21=\dfrac{\pi}{2}。x=tan⁡θx=\tan\theta と置換すると ∫−π/2π/2cos⁡2θ dθ=π2\displaystyle\int_{-\pi/2}^{\pi/2}\cos^{2}\theta\,d\theta=\frac{\pi}{2}。どちらも一致する。

漸化式との関係

An=∫−∞∞dx(x2+1)n\displaystyle A_n=\int_{-\infty}^{\infty}\frac{dx}{\left(x^{2}+1\right)^{n}} は部分積分で An+1=2n−12nAnA_{n+1}=\dfrac{2n-1}{2n}A_n を満たす。この漸化式を A1=πA_1=\pi から解いても同じ答えが出る。留数を使わない別解になる。

n→∞n\to\infty の振る舞い

(2n−2n−1)≃4 n−1π(n−1)\dbinom{2n-2}{n-1}\simeq\dfrac{4^{\,n-1}}{\sqrt{\pi\left(n-1\right)}}(スターリングの公式)なので An≃πn−1→0A_n\simeq\sqrt{\dfrac{\pi}{n-1}}\to0。被積分関数が原点付近に集中して幅が狭くなることに対応する。

失点しやすい点

fnf_n に付いている定数 ((n−1)!)2\left(\left(n-1\right)!\right)^{2} を最後に割り忘れない。求められているのはこの係数を含まない積分である。

複素解析:高位の極の留数と ∫_-∞^∞(x^2+1)^-ndxの途中式・最終答をPDFで見る

年度別の解答例(6年度)

  • 2026年度 春季(2026年2月実施)(全9問)

    線形代数:固有値・対角化可能性・ジョルダン標準形と冪 / 線形代数:可換な行列の共通固有ベクトルと同時対角化 / 微分積分:チェザロ平均と重み付き平均の極限

  • 2026年度 夏季(2025年7月実施)(全9問)

    線形代数:パラメータ付き線形写像の全射性・核・像 / 線形代数:冪等行列の固有値・固有空間・対角化可能性 / 微分積分:逆関数定理と逆関数の縮小性

  • 2025年度 春季(2025年2月実施)(このページ・全9問)

    線形代数:4次行列の核・固有空間・対角化可能性 / 線形代数:基底の取り替えと表現行列・対角化可能性 / 微分積分:絶対収束による広義積分の存在と sin x の評価

  • 2025年度 夏季(2024年7月実施)(全9問)

    線形代数:多項式空間上の線形写像と表現行列 / 線形代数:A^4=E を満たす行列の構造 / 微分積分:log(1+x)/x と (1+x)^1/x の連続延長とマクローリン展開

  • 2024年度 春季(2024年2月実施)(全9問)

    線形代数:シルベスター方程式 AX-XB と共通固有値 / 線形代数:{}^tAA と A{}^tA の固有値から行列を復元する / 微分積分:多重極限の非存在と単調増加列による広義重積分

  • 2024年度 夏季(2023年7月実施)(全9問)

    線形代数:パラメータ付き3次行列の固有値と対角化・ジョルダン標準形 / 線形代数:3つの1次因子で零化される行列の構造 / 微分積分:一様連続性の定義と判定

2025年度 春季(2025年2月実施)の出題内容

全9問

この9問の分野は線形代数3問・微分積分・解析2問・複素解析2問・位相・幾何1問・代数1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問線形代数4次行列の核・固有空間・対角化可能性0 が固有値であること / rank の読み取りあり
第2問線形代数基底の取り替えと表現行列・対角化可能性列に並べる / 上三角になることあり
第3問微分積分・解析絶対収束による広義積分の存在と sin x の評価m>n としてよい理由 / f の連続性あり
第4問微分積分・解析極座標による重積分2 次と 1 次に分ける / sin2θ の周期あり
第5問代数アルティン・シュライアー拡大 x^5-x-1 over \mathbb F_5アルティン・シュライアー多項式 / 5 個の根が相異なることあり
第6問線形代数行列で実現した可換環 R(K) と体になる条件複素数との対応 / 可換性が非自明であることあり
第7問位相・幾何ハミング距離が定める離散位相ハミング距離 / K が体である必要はないあり
第8問複素解析コーシー・リーマン関係式と等角写像2 方向で足りる理由 / F&#x27; の表示あり
第9問複素解析高位の極の留数と ∫_-∞^∞(x^2+1)^-ndx検算(n=1) / 検算(n=2)あり

2025年度 春季(2025年2月実施)の解説には失点しやすい点9件・検算2件が付いています。

前年度(2025年度 夏季(2024年7月実施))との違い

大問数
2025年度 夏季(2024年7月実施) 9問 → 2025年度 春季(2025年2月実施) 9問
2025年度 夏季(2024年7月実施)の解答例

立教大学の公式過去問

公開年度範囲
2022〜2026年度の夏季・春季(直近は2024〜2026年度)
公式の解答例
一部の年度・科目のみ公開
英語の扱い
英語は外部試験のスコア提出。専門科目の数学のみ問題を掲載している。
院試hubの最終確認
2026-09-05
立教大学の公式過去問PDF