立教大学 理学研究科 数学専攻 数学 2024年度 夏季(2023年7月実施) 院試 過去問 解答例・解説(全9問)
全9問の分野は線形代数3問、微分積分・解析2問、位相・幾何1問です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。
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第1問 — 線形代数:パラメータ付き3次行列の固有値と対角化・ジョルダン標準形
検算
、固有値の和も ()。 。直接展開しても で一致する。
で書く利点
対角成分がすべて なので と置くと行列が「対角成分 、非対角が定数」の形になる。展開が楽になり、 という臨界値も から即座に読める。
非対称行列であること
、 なので は対称でない。したがって固有値が実数とは限らず、実際 で虚数が現れる。
設問2 各固有空間の基底
検算
の第 成分は 、 一方 。一致する。第 ・第 成分も同様に確かめられる。
の場合
なので 。これは ()と同じベクトルで、固有空間は 次元しかない。設問 ・ でこの退化を扱う。
第 行が従属になること
(固有値の条件)を使うと、第 行の式は第 ・第 行の式から導ける。したがって独立な条件は 本で固有空間は 次元である。
設問3 対角化可能な と変換行列
の意味
()で となり、 本の固有ベクトルが 本に潰れていく様子が式に表れている。設問 の退化はこの極限にあたる。なお、固有値が相異なることから 次独立性は理論的にも保証されるので、行列式の計算は確認の意味をもつ。
実行列としての注意
では が純虚数になるので、 と対角形の成分は複素数である。実行列として実対角化できるのは に限る。答案ではどちらの体で考えているかを明示する。
列の順序
の列の順序と対角成分の順序は対応させる。入れ替えると対角形の並びも入れ替わる。
設問4 のジョルダン標準形
細胞の決め方
細胞の個数 、最大の大きさ の冪零指数。本問では 個で大きさ と決まるので、他の可能性( や )は排除される。
の計算
の第 行 は「第 行を 倍する」作用なので、 の第 行は 。同様に他の行も求まる。
最小多項式
、 より の最小多項式は 。固有多項式 と(符号を除いて)一致するので、 は巡回行列(コンパニオン行列に相似)である。
失点しやすい点
だけでは「細胞が 個」しか分からない。大きさは の冪を調べて決める。 次で細胞 個なら大きさは自動的に になるので、本問では冪の計算は確認の意味をもつ。
解答
置き換え
と置くと
行列式
第 行に沿って展開すると
に戻す
固有値
から 。 から 、すなわち では つとも相異なる実数、 では (重複度 )、 では と (虚数)である。
()
第 行から 、 より 。第 行から 、すなわち 。 と取ると基底は
(、)
のとき は (第 行はこの 式から従う)。 と取ると 、。 同様に では と取れて 、。
結果
判定
のとき で、固有値 は相異なる 個である。相異なる 個の固有値をもつ 次行列は対角化可能だから、 は対角化可能である( のときは複素数の範囲で)。
のときは で固有値 の重複度が になるが、設問 より固有空間は 次元である。 なので対角化できない。
変換行列
のとき、設問 の固有ベクトルを列に並べて 第 列に沿って展開すると なので 、すなわち は正則である。
対角形
行列
のとき固有値は のみ(重複度 )で
階数と固有空間
第 行と第 行は等しく、第 行はそれと 次独立だから 、 ジョルダン細胞の個数は固有空間の次元に等しいので、細胞は 個である。
冪零性
の冪零指数が なので、最大の細胞の大きさは である。
結論
細胞が 個で大きさ 、固有値は だから
最終答
固有多項式 、 固有値
として :、 :、 :( のとき)
のとき対角化可能。 として 、
のとき は対角化できず、ジョルダン標準形は (固有値 の 次細胞 個)
第2問 — 線形代数:3つの1次因子で零化される行列の構造
一般則
の多項式どうしは常に可換である。 が成り立つのは、どちらも の冪の 次結合だからである。本問の 因子はどの順に並べ替えてもよい。
設問2で使う場所
を先頭に移す操作にこの可換性を使う。「与えられた積が 」という情報を任意の並び順で使えるようにするのが設問 の役目である。
がスカラー行列であること
はすべての行列と可換である。 を一般の行列に置き換えるとこの議論は成り立たない。
設問2 が固有ベクトル
どの固有値が出るか
掛けた つの因子が なので、残った が固有値になる。「使わなかった因子の固有値」が答えである、と覚えるとよい。
射影としての解釈
が対角化可能なとき、 は固有値 の固有空間への射影になる(ラグランジュの補間公式の行列版)。設問 の階数の計算はこの射影の階数を求めることに等しい。
失点しやすい点
という仮定を必ず使う。 でも は成り立つが、固有ベクトルにはならない。
設問3 がすべて固有値
仮定が効く場所
「どの 因子の積も でない」という条件が、 つの固有値すべての存在を保証する。たとえば なら が固有値である必要はない( など)。
固有多項式
次行列が相異なる 個の固有値をもつので、固有多項式は に(符号を除いて)等しい。
最小多項式
は を零化し、その真の約数( 因子の積)は零化しない。したがってこれが最小多項式であり、重根をもたないので は対角化可能である。
設問4 が基底
が対角化可能であること
固有ベクトルからなる基底が取れたので、 に対し 。設問 の計算はこの対角形で行う。
固有ベクトルが実であること
は実数と仮定されているので、 の解は実ベクトルの中に取れる。 の基底になると言えるのはこのためである。
因子を掛けて消す技法
となるのは、 を後ろに回して に当てられるから(設問 の可換性)。 次独立性の証明でよく使う手である。
設問5 因子の積の階数
像が固有空間になること
の像は固有値 の固有空間 ( 次元)に一致する。設問 で示した「像の元が固有値 の固有ベクトル」という事実が、階数 の内容そのものである。
核の次元
階数が なので核は 次元で、 に等しい。 つの積の核を合わせると空間全体の分解が読める。
仮定との整合
階数が なので、これらの積はいずれも でない。問題の仮定と矛盾しないことが確認できる。逆に、この仮定がなければ階数は になり得た。
失点しやすい点
の第 成分が であることを、対角成分ごとに の値を代入して確かめる。行列の積ではなくスカラーの積になる点が便利である。
第3問 — 微分積分:一様連続性の定義と判定
各点連続との違い
各点連続では が と点 の両方に依存してよい。一様連続では が だけで決まり、区間全体で共通に取れる。量化子の順序( が より前)がその違いを表している。
否定
一様連続でないとは、ある が存在して、どんな に対しても かつ となる が取れることである。設問 でこの形を使う。
数列による言い換え
を満たすどんな列に対しても 、と言い換えられる。反例を作るときはこちらが扱いやすい。
設問2 が一様連続でないこと
原因は傾きの非有界性
は で発散する。傾きがいくらでも大きくなるので、同じ幅 でも値の変化がいくらでも大きくなる。
有界区間なら一様連続
上では でリプシッツになる。設問 ・ の主張と整合する。区間の非有界性が本質である。
失点しやすい点
を固定してから を選ぶ順序を守る。 を先に固定すると否定命題の形にならない。
設問3 が で一様連続
リプシッツであること
上の評価は としたリプシッツ条件そのものである。設問 を先に示しておけば、そこに帰着させて 行で済む。
でも一様連続
を含めるとリプシッツではなくなる( で傾きが発散)。それでも が成り立つので、 と取れば一様連続である。リプシッツでなくても一様連続なことがある、という好例である。
との対比
の導関数 は で有界()である。導関数が有界なら一様連続、という設問 ・ の筋道がここでも働いている。
設問4 リプシッツ条件から一様連続
が点に依らないこと
が区間全体で共通の定数だから、 も共通に取れる。これが一様連続の核心である。
逆は成り立たない
設問 の注で見たとおり、 は で一様連続だがリプシッツでない。リプシッツ条件は十分条件にすぎない。
の存在
と仮定されている。 なら は定数で、当然一様連続である。
設問5 級関数の有界閉区間上での一様連続性
有界閉であることの必要性
が非有界だと が有界とは限らない。設問 の ()がその例である。 が開区間だと が端点近くで発散し得る( を で考えるなど)。
より強い定理
「コンパクト集合上の連続関数は一様連続」(ハイネ・カントールの定理)が知られており、 級である必要はない。本問は設問 を使う形に誘導しているので、微分可能性を経由する道筋を取る。
とした理由
設問 の仮定が (正)なので、( が定数)の場合に備えて を足しておく。細かいが仮定を満たすための配慮である。
失点しやすい点
平均値の定理を使うには が閉区間で連続かつ開区間で微分可能であることが要る。 級ならどちらも満たす。
第4問 — 微分積分:|x|^ssin(1/x^2) の微分可能性と導関数の連続性
と をまとめる
なら で 。 でも という書き方をすれば同じ式にまとまる。絶対値を残したまま扱うのがこつである。
項の大きさの差
第 項は 、第 項は の大きさをもつ。 では第 項のほうが 倍だけ大きい。設問 で効いてくる差である。
は で 級
も も で何回でも微分できる。問題になるのは だけである。
設問2 での微分可能性
境界
が に近づく速さと、差商で 回割ることの釣り合いが である。振動因子は有界なので速さの比較だけで決まる。
の例
は で微分可能()だが、設問 で見るように は で連続でない。「微分可能だが 級でない」関数の標準的な例である。
失点しやすい点
は で極限をもたないので、積の極限を「(極限)」と書いてはいけない。有界性を使ったはさみうちで扱う。
設問3 が で連続となる
つの境界
微分可能性は 、導関数の連続性は 。差の は が を生み、差商での より だけ強く発散することによる。
の意味
この範囲では は 全体で微分可能だが は で不連続、すなわち は 級でない。導関数は中間値の性質(ダルブーの定理)をもつので、不連続でも「跳び」ではなく振動の形でしか現れない。本問の はまさに振動している。
の場合との比較
なら微分で が出るので、境界は と になる。振動の速さが指数の閾値を決めている。
失点しやすい点
と を混同しない。前者は差商の極限、後者は導関数の極限で、一致するとは限らない。連続性は両者の一致を要求する。
第5問 — 線形代数:短完全列と次元の有限性
線型性が要ること
「核が自明 単射」は線型写像(一般には群準同型)に特有である。一般の写像では成り立たない。
記号
は零空間で、 次元の線型空間である。 からの準同型も への準同型も一意に定まる。
失点しやすい点
が の部分空間 であることを明記する。 そのものと の零部分空間を同一視して書く。
設問2 の全射性
両端の の役割
列 の左端の は「 が単射」を、右端の は「 が全射」をそれぞれ符号化している。この形の完全列を短完全列という。
が一意であること
から への線型写像は零写像しかない。したがって は自動的に定まり、 は常に成り立つ。
完全性の位置
「どこで完全か」を明示する。設問 は における完全性、設問 は における完全性、設問 は における完全性を使う。
設問3 の有限次元性
実は等号が成り立つ
は 次独立でもある。 に を施すと( なので第 項が消え)、基底より 。残る に の単射性を使うと 、よって 。したがって
次元定理との関係
に次元定理を適用すると 。 が単射なので 。同じ結論が得られる。ただし次元定理は が有限次元であることを前提とするので、本問ではまず張ることを示す順序が正しい。
持ち上げの任意性
の取り方には の分だけ自由度があるが、どう取っても は を張る。選択に依存しないことが議論の要点である。
失点しやすい点
における完全性 を使う場所を明示する。設問 ・ で使ったのは両端の完全性で、ここでは中央の完全性が必要である。
第6問 — 代数学:5次円分体とその実部分体
一般の円分体
が一般に成り立つ。 では位数 の巡回群になる。
部分群と中間体
の部分群は位数 の つ。したがって中間体も つで、、 次体(設問 の )、 である。
複素共役
複素共役 は に対応し、位数 の元である。設問 で使う。
設問2
が を保つこと
は のすべての共役()を含むので複素共役で閉じている。したがって の制限が の元になる。
一般の円分体
では が常に成り立つ。実部分体は で、最大実部分体と呼ばれる。
で虚部が でない。したがって であり、 にはならない。
設問3
正五角形との関係
は黄金比の逆数である。正五角形の対角線と辺の比に が現れるのはこの関係による。定規とコンパスで正五角形が作図できることも、 から従う。
で割る技法
の満たす方程式を求めるには、円分方程式を で割って対称式に直す。この「相反方程式の解法」は次数を半分に落とす標準的な手法である。
符号の決定
次方程式の 根 は と にあたる。 から符号が決まる。
設問4 を で表す
ガウス和としての形
第 の表示は ( はルジャンドル記号、 が平方剰余、 が非剰余)というガウス和である。一般に の素数に対し がこの形で書ける。
数値確認
、 。 。一致する。
符号の選択
も の元だが、上の表示は正の平方根を与える。 を (別の原始根)に取り替えると符号が反転する。どの原始根を と呼ぶかで符号が決まる。
失点しやすい点
の書き換えを使う。負の指数のままでも正しいが、「 を用いて表せ」という要求には多項式の形で答えるほうが素直である。
第7問 — 幾何学:上半平面の双曲計量と測地線・面積
ユークリッド長との違い
ユークリッドでは長さ だが、双曲計量では 。 が小さいほど「重み 」が大きくなるので、実軸に近づくほど距離が伸びる。実軸そのものへは無限の距離があり、到達できない。
。上方向にも無限に広がっている。上半平面は双曲計量について完備である。
向きに依らないこと
から へ辿っても長さは同じ である。長さは向きに依存しない。
設問2 鉛直線分が最短であること
等号成立
第 の不等号の等号は (曲線が鉛直線上にある)、第 の等号は が符号を変えないこと( が単調)。すなわち等号は が の(向きを保つ)再助変数化のときに限る。したがって 軸上の線分は測地線であり、最短経路は本質的に一意である。
双曲幾何の測地線
上半平面モデルの測地線は「実軸に垂直な半直線」と「実軸に中心をもつ半円」である。本問の は前者にあたる。 点が同じ鉛直線上にない場合は半円が最短になる。
が現れる理由
なので、鉛直方向の長さは の対数の差になる。双曲距離が「比の対数」で測られる、という双曲幾何の基本的な性質である。
設問3 の面積
ガウス・ボンネの定理
双曲平面(曲率 )の測地三角形の面積は である。本問の領域は、単位半円弧(測地線)と 本の鉛直線(測地線)で囲まれた三角形で、 本の鉛直線は無限遠で交わるため、そこでの内角は である。内角は で、面積 と一致する。
が内角であること
の鉛直線と単位円 の交点は 。この点で円の接線と鉛直線のなす角が になる。 側も同様である。
面積の上限
で面積は に近づく。双曲平面では三角形の面積は を超えられない。ユークリッド幾何との決定的な違いである。
失点しやすい点
面積要素は であって ではない。第 基本形式の係数から を計算して確かめる。
第8問 — 位相空間:連続関数の空間に入れた L^1 型の距離
連続性が本質的な場所
同一律の証明だけが連続性を使う。連続でない関数まで含めると、たとえば「 点だけ値が違う関数」の距離が になり、同一律が破れる。可測関数の空間では「ほとんど至るところ一致」で同一視して 空間を作る。
一様収束の距離との違い
という距離も に入る。 なので で収束すれば でも収束するが、逆は成り立たない。設問 以降の がその例で、 では に収束するが で一様収束はしない。
完備でないこと
は完備でない。たとえば階段関数に で近づく連続関数列はコーシー列だが極限が にない。本問の はその例ではなく、ちゃんと の中に極限をもつ。
設問2
直接積分しても同じ
。 。和は である。
が連続であること
で値は 、 で 。折れ点はあるが連続なので である。
高さは変わらない
は によらない。それでも面積は になる。台の幅が縮むためで、この「高さは残るが面積は消える」性質が設問 の要点になる。
設問3 コーシー列であること
を経由する
と の差を直接積分してもよいが、共通の点 (零関数)を経由して三角不等式を使うほうが速い。設問 の結果がそのまま使える。
収束列は必ずコーシー列
設問 で が示されるので、コーシー列であることは自動的に従う。設問 が先に置かれているのは、 で「収束するかどうか」を独立に考えさせるためである。
直接計算
のとき を計算すると になる。上の評価より小さいが、どちらでもコーシー性は言える。
設問4 収束の判定
一様収束はしない
で によらない。したがって は に一様収束しない。「 の意味で収束するが一様収束しない」典型例である。
各点収束はする
を固定すると、 で 。 では で に収束しない。すなわち各点収束の極限は「 で 、他で 」という不連続関数で、 の極限(零関数)と一致しない。積分の距離では 点の値は効かない、ということである。
完備性の反例ではないこと
が完備でないことを示すには、極限が連続関数にならないコーシー列が要る。本問の は極限が連続なので反例にならない。台の幅を縮めるのではなく、階段に近づける列(たとえば )を使えば反例になる。
失点しやすい点
「高さが のまま残るから収束しない」と早合点しない。距離は面積で測られており、面積は である。どの距離で考えているかを常に確認する。
第9問 — 複素解析:正方形積分路による ∑1/(2n+1)^2 の計算
虚軸上に並ぶ
の零点は虚軸上に等間隔(間隔 )に並ぶ。 である。設問 の正方形はこれらを内部に取り込むように大きさを選んである。
真性特異点はない
は整関数、 は に極をもつだけなので、 は有理型関数である。無限遠点は極の集積点なので孤立特異点ではない。
が二重になる理由
の因子がそのまま極の位数を与える。 が で にならないので約分は起きない。
設問2 位数と留数
留数がすべて正の実数
は正なので、虚軸上の極の留数はすべて正の実数である。 と (すなわち の対)で同じ値になるので、設問 で 倍が現れる。
の別計算
なので 。 の係数が である。微分公式と一致する。
の展開
これはフェルミ分布関数の形で、 と奇数次のみが続く( が奇関数)。
設問3 正方形上の積分
正方形の辺上に極がないこと
極は と虚軸上の だけである。 の水平辺上に虚軸上の極が乗るには が必要だが、左辺は奇数なので起こらない。正方形の大きさを偶数倍 にしてあるのはこのためである。
極の個数
内部の 位の極は 個で、 とともに増える。留数の和が部分和として現れるのが、級数を取り出す仕掛けである。
の確認
内部の極は の 個。和は 。公式に を入れた形と一致する。
設問4 級数の値
との関係
、偶数部分は 。 差を取ると奇数部分は 。本問の結果と一致する。
数値確認
。 一方 、さらに項を足すと に近づく。
の役割
があるおかげで、正方形上で が の大きさになり、周の長さ を掛けても に収束する。 だと収束しないので、指数 が本質的である。
失点しやすい点
求める級数は から始まるので、 の項を引く。 をそのまま答えにしない。
年度別の解答例(6年度)
線形代数:固有値・対角化可能性・ジョルダン標準形と冪 / 線形代数:可換な行列の共通固有ベクトルと同時対角化 / 微分積分:チェザロ平均と重み付き平均の極限
線形代数:パラメータ付き線形写像の全射性・核・像 / 線形代数:冪等行列の固有値・固有空間・対角化可能性 / 微分積分:逆関数定理と逆関数の縮小性
線形代数:4次行列の核・固有空間・対角化可能性 / 線形代数:基底の取り替えと表現行列・対角化可能性 / 微分積分:絶対収束による広義積分の存在と sin x の評価
線形代数:多項式空間上の線形写像と表現行列 / 線形代数:A^4=E を満たす行列の構造 / 微分積分:log(1+x)/x と (1+x)^1/x の連続延長とマクローリン展開
線形代数:シルベスター方程式 AX-XB と共通固有値 / 線形代数:{}^tAA と A{}^tA の固有値から行列を復元する / 微分積分:多重極限の非存在と単調増加列による広義重積分
2024年度 夏季(2023年7月実施)(このページ・全9問)
線形代数:パラメータ付き3次行列の固有値と対角化・ジョルダン標準形 / 線形代数:3つの1次因子で零化される行列の構造 / 微分積分:一様連続性の定義と判定
2024年度 夏季(2023年7月実施)の出題内容
全9問
この9問の分野は線形代数3問・微分積分・解析2問・位相・幾何1問・代数1問です。
| 大問 | 分野 | 主題 | 解説の小見出し | 最終答 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 線形代数 | パラメータ付き3次行列の固有値と対角化・ジョルダン標準形 | t で書く利点 / 非対称行列であること | あり |
| 第2問 | 線形代数 | 3つの1次因子で零化される行列の構造 | 一般則 / 設問2で使う場所 | あり |
| 第3問 | 微分積分・解析 | 一様連続性の定義と判定 | 各点連続との違い / 否定 | あり |
| 第4問 | 微分積分・解析 | |x|^ssin(1/x^2) の微分可能性と導関数の連続性 | x>0 と x<0 をまとめる / 2 項の大きさの差 | あり |
| 第5問 | 線形代数 | 短完全列と次元の有限性 | 線型性が要ること / 記号 O | あり |
| 第6問 | 代数 | 5次円分体とその実部分体 | 一般の円分体 / 部分群と中間体 | あり |
| 第7問 | — | 幾何学:上半平面の双曲計量と測地線・面積 | ユークリッド長との違い / p→∞ | あり |
| 第8問 | 位相・幾何 | 連続関数の空間に入れた L^1 型の距離 | 連続性が本質的な場所 / 一様収束の距離との違い | あり |
| 第9問 | — | 複素解析:正方形積分路による ∑1/(2n+1)^2 の計算 | 虚軸上に並ぶ / 真性特異点はない | あり |
2024年度 夏季(2023年7月実施)の解説には失点しやすい点9件・検算1件が付いています。
立教大学の公式過去問
- 公開年度範囲
- 2022〜2026年度の夏季・春季(直近は2024〜2026年度)
- 公式の解答例
- 一部の年度・科目のみ公開
- 英語の扱い
- 英語は外部試験のスコア提出。専門科目の数学のみ問題を掲載している。
- 院試hubの最終確認
- 2026-09-05