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神戸大 理学研究科 物理学専攻 物理 2022年度 院試 過去問 解答例・解説(全6問)

全6問の分野は数学1問、電磁気学・回路1問、熱・統計力学1問です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

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第1問 — 力学:中心力場での平面運動と有効ポテンシャル

速さの表示

v2=vx2+vy2=r˙2+r2θ˙2v^2=v_x^2+v_y^2=\dot r^2+r^2\dot\theta^2 となる。cos⁡2+sin⁡2=1\cos^2+\sin^2=1 と交差項の相殺による。この形は設問 33 の運動エネルギーで使う。

動径・方位方向の基底

er=(cos⁡θ,sin⁡θ)\bm e_r=(\cos\theta,\sin\theta)、eθ=(−sin⁡θ,cos⁡θ)\bm e_\theta=(-\sin\theta,\cos\theta) と置くと v=r˙ er+rθ˙ eθ\bm v=\dot r\,\bm e_r+r\dot\theta\,\bm e_\theta とまとまる。以下ではこの表示を使うと見通しがよい。

失点しやすい点

θ\theta が時間に依存することを忘れて r˙cos⁡θ\dot r\cos\theta だけにしない。rθ˙r\dot\theta の項が回転に伴う速度である。

設問2 極座標での運動方程式

角運動量保存が読み取れること

eθ\bm e_\theta 成分は 1rddt(mr2θ˙)=0\dfrac{1}{r}\dfrac{d}{dt}\left(mr^{2}\dot\theta\right)=0 と書き換えられる。すなわち ℓ=mr2θ˙\ell=mr^2\dot\theta が保存する。中心力に対する角運動量保存はここから出る。

見かけの力

−rθ˙2-r\dot\theta^2 は遠心力、2r˙θ˙2\dot r\dot\theta はコリオリ項に対応する。回転する基底で微分したことによる項であり、慣性系の記述であることに変わりはない。

失点しやすい点

er\bm e_r、eθ\bm e_\theta が時間に依存することを使わずに mr¨=−U′m\ddot r=-U' としないこと。−rθ˙2-r\dot\theta^2 の項が抜けると円軌道が説明できなくなる。

設問3 有効ポテンシャルエネルギー

11 次元問題への還元

これで rr の運動は、ポテンシャル UeffU_{\mathrm{eff}} の中を動く 11 次元の質点と同じ形になる。22 次元の中心力問題が実質 11 次元に落ちるのは角運動量保存のおかげである。

遠心力ポテンシャル

ℓ2/(2mr2)\ell^2/(2mr^2) は rr が小さいほど大きく、r→0r\to0 で発散する。ℓ≠0\ell\neq0 の粒子は原点に落ち込めない、という事実がこの項に表れている。

検算

−dUeff/dr=−U′(r)+ℓ2mr3=−U′(r)+mrθ˙2-dU_{\mathrm{eff}}/dr=-U'(r)+\dfrac{\ell^{2}}{mr^{3}}=-U'(r)+mr\dot\theta^{2} となり、設問 22 の動径方程式 mr¨=−U′+mrθ˙2m\ddot r=-U'+mr\dot\theta^2 と一致する。

失点しやすい点

ℓ\ell は mr2θ˙mr^2\dot\theta であって r2θ˙r^2\dot\theta ではない。mm を落とすと次元が合わない。

設問4 円軌道まわりの微小振動の周期

安定性の条件

Ueff′′(r0)>0U_{\mathrm{eff}}''(r_0)>0 でなければ TT が実数にならない。このとき円軌道は安定で、Ueff′′(r0)<0U_{\mathrm{eff}}''(r_0)<0 なら擾乱は指数的に増大して軌道は壊れる。

逆二乗力での確認

U=−k/rU=-k/r の場合、Ueff=−k/r+ℓ2/(2mr2)U_{\mathrm{eff}}=-k/r+\ell^2/(2mr^2) で r0=ℓ2/(mk)r_0=\ell^2/(mk)、 Ueff′′(r0)=mk4/ℓ6U_{\mathrm{eff}}''(r_0)=mk^4/\ell^6 となる。よって ωρ=k2m/ℓ3\omega_\rho=k^2m/\ell^3 で、これは円軌道の公転角速度 θ˙=ℓ/(mr02)=k2m/ℓ3\dot\theta=\ell/(mr_0^2)=k^2m/\ell^3 に一致する。動径振動と公転の周期が等しいため軌道が閉じる(楕円になる)という、ケプラー問題の特別な性質がここに現れている。

歳差との関係

一般の U(r)U(r) では ωρ≠θ˙\omega_\rho\neq\dot\theta となり、軌道は閉じずに近日点が回る。水星の近日点移動を論じるときの出発点がこの比較である。

失点しやすい点

UU ではなく UeffU_{\mathrm{eff}} の 22 階微分を使う。遠心力ポテンシャルの寄与を落とすと安定性の判定を誤る。

解答

位置の表示

極座標 (r,θ)(r,\theta) と直交座標の関係は x=rcos⁡θ,y=rsin⁡θ. x=r\cos\theta,\qquad y=r\sin\theta . rr も θ\theta も時間の関数である。

時間微分

積の微分により vx=x˙=r˙cos⁡θ−rθ˙sin⁡θ,vy=y˙=r˙sin⁡θ+rθ˙cos⁡θ. v_x=\dot x=\dot r\cos\theta-r\dot\theta\sin\theta,\qquad v_y=\dot y=\dot r\sin\theta+r\dot\theta\cos\theta .

加速度の極座標表示

e˙r=θ˙ eθ\dot{\bm e}_r=\dot\theta\,\bm e_\theta、e˙θ=−θ˙ er\dot{\bm e}_\theta=-\dot\theta\,\bm e_r を使って v=r˙er+rθ˙eθ\bm v=\dot r\bm e_r+r\dot\theta\bm e_\theta をもう一度微分すると a=(r¨−rθ˙2)er+(rθ¨+2r˙θ˙)eθ. \bm a=\left(\ddot r-r\dot\theta^{2}\right)\bm e_r +\left(r\ddot\theta+2\dot r\dot\theta\right)\bm e_\theta .

中心力

中心力は動径方向のみで、ポテンシャル U(r)U(r) から F=−dUdrer\bm F=-\dfrac{dU}{dr}\bm e_r と書ける。eθ\bm e_\theta 成分は 00 である。

運動方程式

m(r¨−rθ˙2)=−dUdr,m(rθ¨+2r˙θ˙)=0. m\left(\ddot r-r\dot\theta^{2}\right)=-\frac{dU}{dr}, \qquad m\left(r\ddot\theta+2\dot r\dot\theta\right)=0 .

全エネルギー

設問 11 の結果から運動エネルギーは 12m(r˙2+r2θ˙2)\frac12m(\dot r^2+r^2\dot\theta^2) で、 E=12mr˙2+12mr2θ˙2+U(r). E=\frac12m\dot r^{2}+\frac12mr^{2}\dot\theta^{2}+U(r).

角運動量で書き換える

ℓ=mr2θ˙\ell=mr^2\dot\theta より θ˙=ℓ/(mr2)\dot\theta=\ell/(mr^2) だから 12mr2θ˙2=12mr2⋅ℓ2m2r4=ℓ22mr2. \frac12mr^{2}\dot\theta^{2}=\frac12mr^{2}\cdot\frac{\ell^{2}}{m^{2}r^{4}} =\frac{\ell^{2}}{2mr^{2}} .

結果

E=12m(drdt)2+U(r)+ℓ22mr2⏟Ueff(r). E=\frac12m\left(\frac{dr}{dt}\right)^{2}+\underbrace{U(r)+\frac{\ell^{2}}{2mr^{2}}}_{U_{\mathrm{eff}}(r)} .

円軌道の条件

半径 r0r_0 の等速円運動では r˙=0\dot r=0 が保たれるから、有効ポテンシャルの力が釣り合う。すなわち dUeffdr∣r=r0=0. \left.\frac{dU_{\mathrm{eff}}}{dr}\right|_{r=r_0}=0 . これは UeffU_{\mathrm{eff}} の極値、安定な円軌道なら極小に対応する。

微小変位の方程式

r=r0+ρr=r_0+\rho(∣ρ∣≪r0|\rho|\ll r_0)と置き、UeffU_{\mathrm{eff}} を r0r_0 のまわりで展開する。 Ueff(r0+ρ)≃Ueff(r0)+12Ueff′′(r0)ρ2 U_{\mathrm{eff}}(r_0+\rho)\simeq U_{\mathrm{eff}}(r_0)+\frac12U_{\mathrm{eff}}''(r_0)\rho^{2} (11 次の項は円軌道の条件で消える)。動径方向の運動方程式は mρ¨=−dUeffdr≃−Ueff′′(r0) ρ. m\ddot\rho=-\frac{dU_{\mathrm{eff}}}{dr}\simeq-U_{\mathrm{eff}}''(r_0)\,\rho .

周期

これは角振動数 ωρ=Ueff′′(r0)/m\omega_\rho=\sqrt{U_{\mathrm{eff}}''(r_0)/m} の単振動である。周期は T=2πωρ=2πmUeff′′(r0). T=\frac{2\pi}{\omega_\rho}=2\pi\sqrt{\frac{m}{U_{\mathrm{eff}}''(r_0)}} .

最終答

vx=r˙cos⁡θ−rθ˙sin⁡θv_x=\dot r\cos\theta-r\dot\theta\sin\theta、 vy=r˙sin⁡θ+rθ˙cos⁡θv_y=\dot r\sin\theta+r\dot\theta\cos\theta

m(r¨−rθ˙2)=−dU(r)dr\displaystyle m\left(\ddot r-r\dot\theta^{2}\right)=-\frac{dU(r)}{dr}、 m(rθ¨+2r˙θ˙)=0m\left(r\ddot\theta+2\dot r\dot\theta\right)=0

Ueff(r)=U(r)+ℓ22mr2\displaystyle U_{\mathrm{eff}}(r)=U(r)+\frac{\ell^{2}}{2mr^{2}}

T=2πmUeff′′(r0)\displaystyle T=2\pi\sqrt{\frac{m}{U_{\mathrm{eff}}''(r_0)}}、 ただし r0r_0 は Ueff′(r0)=0U_{\mathrm{eff}}'(r_0)=0 を満たす半径

第2問 — 電磁気学:一様帯電球殻の電場と回転球殻が作る磁場

表面での跳び

r→ar\to a の外側極限で E=σ/ε0E=\sigma/\varepsilon_0、内側では 00 である。差 σ/ε0\sigma/\varepsilon_0 は面電荷をまたぐときの電場の不連続として一般に成り立つ関係である。

外側が点電荷と同じになること

r>ar>a では中心に QQ を置いた場合と区別がつかない。球対称な電荷分布の外側は必ずこうなる(ニュートンの殻定理の電磁気版)。

失点しやすい点

内側で E=0E=0 になるのは「囲む電荷が 00」だからであって、「近くの電荷が打ち消すから」という説明は不正確である。ガウスの法則と対称性の両方を書く。

設問2 静電ポテンシャルと概形

球殻が等電位であること

内部と表面が同じ値をとる。導体でなくても、球対称に一様帯電していれば内部は等電位になる。静電遮蔽の最も簡単な例である。

全電荷で書き換える

Q=4πa2σQ=4\pi a^2\sigma を使うと ϕ(r≥a)=Q/(4πε0r)\phi(r\ge a)=Q/(4\pi\varepsilon_0r)、ϕ(r≤a)=Q/(4πε0a)\phi(r\le a)=Q/(4\pi\varepsilon_0a)。点電荷の式と見比べやすい。

静電エネルギー

W=12Qϕ(a)=Q28πε0aW=\frac12Q\phi(a)=\dfrac{Q^{2}}{8\pi\varepsilon_0a}。球殻を無限遠から集めるのに要する仕事で、古典電子半径の議論の出発点になる量である。

失点しやすい点

内部で ϕ=0\phi=0 としない。電場が 00 でもポテンシャルは一定値をとる。

設問3 円電流が軸上に作る磁束密度

中心での値

z=0z=0 で B=μ0I/(2R)B=\mu_0I/(2R)。円電流の中心磁場としてよく使う式である。

遠方での振る舞い

z≫Rz\gg R で B≃μ0IR2/(2z3)=μ0m/(2πz3)B\simeq\mu_0IR^2/(2z^3)=\mu_0m/(2\pi z^3)(m=πR2Im=\pi R^2I は磁気モーメント)。磁気双極子場の 1/z31/z^3 則を再現する。

失点しやすい点

cos⁡\cos 因子 R/R2+z2R/\sqrt{R^2+z^2} を忘れると指数が 3/23/2 でなく 11 になる。軸方向成分だけが残ることを明示する。

設問4 回転球殻が中心に作る磁束密度

どの輪帯が効くか

dB∝sin⁡3θdB\propto\sin^3\theta なので赤道付近(θ=π/2\theta=\pi/2)の寄与が最大、極付近はほとんど効かない。赤道の輪帯は半径が大きく電荷も多いので当然である。

磁気モーメントとの関係

同じ分割で dm=πR2dIdm=\pi R^2dI を積分すると m=4π3σωa4m=\frac{4\pi}{3}\sigma\omega a^{4}。一様磁化球と同じく、球殻内部の磁場は一様で B内=23μ0σωa ez\bm B_{\text{内}}=\frac23\mu_0\sigma\omega a\,\bm e_z(中心の値と同じ)になることが知られている。中心の値がそのまま内部全体の値である点はこの問題の隠れた見どころである。

次元の確認

[μ0σωa]=[T m/A][C/m2][s−1][m]=[T m/A][A/m]=[T][\mu_0\sigma\omega a]=[\mathrm{T\,m/A}][\mathrm{C/m^2}][\mathrm{s^{-1}}][\mathrm m] =[\mathrm{T\,m/A}][\mathrm{A/m}]=[\mathrm T]。磁束密度の次元になっている。

失点しやすい点

dI=dq⋅ω/(2π)dI=dq\cdot\omega/(2\pi) の 1/(2π)1/(2\pi) を落とさない。また設問 33 の式に代入するとき、RR と zz を球殻の幾何から正しく読み替える。

電磁気学:一様帯電球殻の電場と回転球殻が作る磁場の途中式・最終答をPDFで見る

第3問 — 光学:マイケルソン干渉計による表面形状の計測

可視度

干渉縞の可視度は V=Imax⁡−Imin⁡Imax⁡+Imin⁡=ba=2ErEsEr2+Es2V=\dfrac{I_{\max}-I_{\min}}{I_{\max}+I_{\min}}=\dfrac{b}{a}=\dfrac{2E_{\mathrm r}E_{\mathrm s}}{E_{\mathrm r}^{2}+E_{\mathrm s}^{2}}。相加相乗平均から V≤1V\le1 で、等号は Er=EsE_{\mathrm r}=E_{\mathrm s} のとき。22 光束の強度を揃えると縞が最もはっきりする、という設計指針がここから出る。

光路差が 2h2h でないこと

問題文が「試料面で反射した光線の光路長は L−h(x)L-h(x)」と定義しているので、往復による 22 倍はすでに hh の定義に含まれている。設問 33 の L−2vtL-2vt が 22 倍になっているのと対照的なので、定義をそのまま使う。

失点しやすい点

∣Er+Es∣2|E_{\mathrm r}+E_{\mathrm s}|^2 の交差項に 22 を付け忘れない。

設問2 I(x)I(x) の概形

縞の数え方

凸の高さが 3λ3\lambda なので、片側で 33 本の暗線が現れる。「縞を数えれば高さが λ\lambda 単位で分かる」というのが古典的な干渉計測の原理である。

符号が読めないこと

cos⁡\cos は偶関数なので、I(x)I(x) だけからは hh の符号(凸か凹か)が決まらない。(a) の図でも山と谷の区別はつかない。これも設問 33・44 の手法が必要になる理由の一つである。

(b) が難しい理由

h≪λh\ll\lambda では II の変化が h2h^2 に比例するので、hh が半分になると信号は 1/41/4 になる。しかも cos⁡\cos の極大付近では傾きが 00 なので、hh に対する感度そのものが失われている。

失点しやすい点

(a) で x1x_1 より左と x3x_3 より右を描き忘れない。そこは平坦(h=0h=0)で最大強度である。

設問3 基準平面を動かしたときの強度

2v2v の意味

鏡が vtvt だけ動くと往復の光路長は 2vt2vt 変わる。問題文が光路長を L−2vtL-2vt と与えているのはそのためで、ここでの 22 は幾何学的な往復に由来する。

うなりとしての見方

参照光は動く鏡で反射されるためドップラー効果を受け、角周波数が Ω=2kv\Omega=2kv だけずれる。撮像面ではこの 22 波のうなりが見え、それが II の時間振動である。ヘテロダイン干渉計と呼ばれる方式そのものである。

数値感覚

λ=633 nm\lambda=633\,\mathrm{nm}、v=1 μm/sv=1\,\mu\mathrm{m/s} なら Ω/2π=2v/λ≃3.2 Hz\Omega/2\pi=2v/\lambda\simeq3.2\,\mathrm{Hz}。カメラで十分追える速さになるよう vv を選ぶ。

失点しやすい点

位相を k(h−2vt)k(h-2vt) とするか k(2vt−h)k(2vt-h) とするかで II は変わらない(cos⁡\cos が偶関数)が、設問 44 で位相を読むときは符号の約束を固定しておく。

設問4 半波長より小さい h(x)h(x) の求め方

位相シフト干渉法との関係

実際の装置では鏡を連続的に動かす代わりに、λ/8\lambda/8 ずつ 44 段階(位相で π/2\pi/2 ずつ)動かして 44 枚の画像 I0,I1,I2,I3I_0,I_1,I_2,I_3 を撮り、 φ=arctan⁡I3−I1I0−I2 \varphi=\arctan\frac{I_3-I_1}{I_0-I_2} とする方法が広く使われる。原理は本問と同じで、位相を測るために既知の位相を加える、という点が共通している。

到達分解能

位相を 1/1001/100 ラジアンの精度で読めれば hh の分解能は λ/(4π)×0.01≃0.5 nm\lambda/(4\pi)\times0.01\simeq0.5\,\mathrm{nm}(λ=633 nm\lambda=633\,\mathrm{nm})。波長よりはるかに小さい凹凸が測れるのがこの方式の強みである。

必要な測定時間

位相を正しく取り出すには少なくとも 11 周期 2π/Ω=λ/(2v)2\pi/\Omega=\lambda/(2v) を、実用上は数周期を測る必要がある。vv を上げれば速く測れるが、カメラのフレームレートが Ω/2π\Omega/2\pi の 22 倍以上でなければ標本化定理を満たさない。

失点しやすい点

「縞を数える」という答えでは ∣h∣<λ/2|h|<\lambda/2 の場合に縞が 11 本も現れないので解決にならない。強度の大小ではなく位相を測る、と明言する。

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第4問 — 量子力学:3準位系のハミルトニアンと状態の時間発展

行列表示

基底 (∣1⟩,∣2⟩,∣3⟩)\left(|1\rangle,|2\rangle,|3\rangle\right) で H=−ε(010101010) H=-\varepsilon\begin{pmatrix}0&1&0\\1&0&1\\0&1&0\end{pmatrix} と書ける。実対称なのでエルミートであり、固有値はすべて実数である。以降この行列で考えると速い。

00 になる理由

∣1⟩|1\rangle と ∣3⟩|3\rangle は H^\hat H によって同じ −ε∣2⟩-\varepsilon|2\rangle に写る。差を取ると打ち消し合う。1↔31\leftrightarrow3 の入れ替えに対する反対称性が理由であり、これは H^\hat H がその入れ替えで不変なことから来る。

失点しやすい点

期待値だけを問われているが、H^∣ψ⟩=0\hat H|\psi\rangle=0 を示せば「たまたま 00」ではなく固有状態であることが分かる。ここまで書いておくと設問 33 が楽になる。

設問2 対称な固有状態

規格化した固有状態

a=1,b=±2a=1,b=\pm\sqrt2 のノルムは 1+2+1=2\sqrt{1+2+1}=2 だから ∣E∓⟩=12(∣1⟩±2 ∣2⟩+∣3⟩),E∓=∓2 ε. |E_\mp\rangle=\frac12\left(|1\rangle\pm\sqrt2\,|2\rangle+|3\rangle\right), \qquad E_\mp=\mp\sqrt2\,\varepsilon . 設問 11 の ∣E0⟩=12(∣1⟩−∣3⟩)|E_0\rangle=\frac{1}{\sqrt2}(|1\rangle-|3\rangle) と合わせて 33 つの固有状態がそろう。固有値は −2ε, 0, +2ε-\sqrt2\varepsilon,\,0,\,+\sqrt2\varepsilon である。

トレースによる検算

Tr H=0\mathrm{Tr}\,H=0 で、固有値の和も −2ε+0+2ε=0-\sqrt2\varepsilon+0+\sqrt2\varepsilon=0。Tr H2=4ε2\mathrm{Tr}\,H^{2}=4\varepsilon^{2} で、固有値の 22 乗和も 2ε2+0+2ε2=4ε22\varepsilon^2+0+2\varepsilon^2=4\varepsilon^2。整合する。

対称性の使い方

a∣1⟩+b∣2⟩+a∣3⟩a|1\rangle+b|2\rangle+a|3\rangle という形(11 と 33 の係数が等しい)が仮定されているのは、1↔31\leftrightarrow3 入れ替えの対称固有状態を先に選んでいるからである。反対称なものが設問 11 の状態にあたる。

失点しやすい点

H^∣2⟩\hat H|2\rangle には ∣1⟩|1\rangle と ∣3⟩|3\rangle の両方が現れる。片方だけにすると 2a2a の係数が aa になり、固有値が ±ε\pm\varepsilon になってしまう。

設問3 ∣1⟩|1\rangle の固有状態展開

規格化の確認

(12)2+(12)2+(12)2=14+12+14=1\left(\frac12\right)^{2}+\left(\frac{1}{\sqrt2}\right)^{2}+\left(\frac12\right)^{2}=\frac14+\frac12+\frac14=1。確率の和が 11 になっている。

測定の意味

状態 ∣1⟩|1\rangle でエネルギーを測ると、−2ε-\sqrt2\varepsilon が確率 1/41/4、00 が確率 1/21/2、+2ε+\sqrt2\varepsilon が確率 1/41/4 で得られる。期待値は 14(−2ε)+12⋅0+14(2ε)=0\frac14(-\sqrt2\varepsilon)+\frac12\cdot0+\frac14(\sqrt2\varepsilon)=0 で、直接 ⟨1∣H^∣1⟩=0\langle1|\hat H|1\rangle=0(対角成分)と一致する。

直接展開してもよい

∣1⟩=α∣E−⟩+β∣E0⟩+γ∣E+⟩|1\rangle=\alpha|E_-\rangle+\beta|E_0\rangle+\gamma|E_+\rangle と置いて ∣1⟩,∣2⟩,∣3⟩|1\rangle,|2\rangle,|3\rangle の係数を比較しても同じ結果になる。∣2⟩|2\rangle の係数から 22(α−γ)=0\frac{\sqrt2}{2}(\alpha-\gamma)=0、すなわち α=γ\alpha=\gamma がすぐ出る。

失点しやすい点

∣E±⟩|E_\pm\rangle の規格化因子 1/21/2 を落とすと係数が 2\sqrt2 倍ずれ、設問 44 の時間発展まで狂う。

設問4 ∣Ψ(t)⟩=−∣3⟩|\Psi(t)\rangle=-|3\rangle となる最小の tt

完全な移送が起こる理由

33 つの固有値が −2ε, 0, +2ε-\sqrt2\varepsilon,\,0,\,+\sqrt2\varepsilon と等間隔に並んでいる。位相差がすべて ϕ\phi の整数倍になるため、ϕ=π\phi=\pi で係数がきれいに揃い、確率 11 で ∣3⟩|3\rangle へ移る。固有値が等間隔でなければ完全な移送は起こらない。

∣2⟩|2\rangle の占有

∣c2∣2=sin⁡2ϕ2|c_2|^2=\frac{\sin^2\phi}{2} は ϕ=π/2\phi=\pi/2 で最大値 1/21/2 をとる。∣1⟩|1\rangle から ∣3⟩|3\rangle へ移る途中で、粒子は中間状態 ∣2⟩|2\rangle に最大でも半分しか滞在しない。∣2⟩|2\rangle が両端をつなぐ「橋」として働いている構造が見える。

符号 −- の意味

t=tmin⁡t=t_{\min} で得られるのは ∣3⟩|3\rangle ではなく −∣3⟩-|3\rangle である。全体の位相は物理的な観測に影響しないが、この時点でさらに時間を進めると ϕ=2π\phi=2\pi で ∣Ψ⟩=∣1⟩|\Psi\rangle=|1\rangle に戻る。周期は 2tmin⁡=2πℏ/ε2t_{\min}=\sqrt2\pi\hbar/\varepsilon である。

失点しやすい点

時間発展の位相は e−iEnt/ℏe^{-iE_nt/\hbar} である。E−=−2εE_-=-\sqrt2\varepsilon に対しては e+iϕe^{+i\phi} になる。符号を取り違えると c2c_2 の符号が変わるが、tmin⁡t_{\min} 自体は変わらない。

量子力学:3準位系のハミルトニアンと状態の時間発展の途中式・最終答をPDFで見る

第5問 — 統計力学:2原子分子の回転運動と比熱

異核分子であること

22 つの原子が異なるので分子を 180∘180^\circ 回しても別の配置になる。同核 22 原子分子なら対称数 22 で割り、さらに核スピン統計から ℓ\ell の偶奇が制限される。本問ではその複雑さがないため、素直にすべての ℓ\ell を足せばよい。

Θrot\Theta_{\mathrm{rot}} の定義に注意

本問は Θrot=ℏ2/(IkB)\Theta_{\mathrm{rot}}=\hbar^{2}/(Ik_{\mathrm B}) と定義されている。教科書では ℏ2/(2IkB)\hbar^{2}/(2Ik_{\mathrm B}) を使うものも多く、値が 22 倍違う。問題文の定義に従うこと。この定義では ℓ=1\ell=1 の準位が kBΘrotk_{\mathrm B}\Theta_{\mathrm{rot}} ちょうどになる。

失点しやすい点

縮重度 2ℓ+12\ell+1 を掛け忘れない。これが高温極限で Z∝TZ\propto T を与える源であり、比熱の値を決める。

設問2 高温極限の比熱

等分配則との一致

直線分子の回転自由度は 22 つ(分子軸に垂直な 22 方向)で、それぞれが 12kBT\frac12k_{\mathrm B}T を担う。合計 kBTk_{\mathrm B}T、比熱 kBk_{\mathrm B} で古典論と一致する。量子論から出発して古典極限を再現したことになる。

並進との合計

並進の 32kB\frac32k_{\mathrm B} を加えると 52kB\frac52k_{\mathrm B}、すなわち CV=52RC_V=\frac52R。室温の 22 原子分子気体でよく知られた値である(振動は Θvib\Theta_{\mathrm{vib}} が数千 K\mathrm K なのでまだ凍結している)。

補正項

和を積分に直す際のオイラー・マクローリン補正を入れると Z≃2TΘ(1+Θ6T+⋯ )Z\simeq\frac{2T}{\Theta}\left(1+\frac{\Theta}{6T}+\cdots\right) となり、比熱は kBk_{\mathrm B} をわずかに超える。高温側から kBk_{\mathrm B} に近づくのではなく、上を通ってから近づく振る舞いになる。

失点しやすい点

置換 x=ℓ(ℓ+1)x=\ell(\ell+1) に気づかず ℓ\ell のまま積分しようとすると計算が進まない。縮重度がちょうど dx/dℓdx/d\ell になっている点が仕掛けである。

設問3 低温極限の比熱

自由度の凍結

kBTk_{\mathrm B}T が最低励起エネルギー kBΘrotk_{\mathrm B}\Theta_{\mathrm{rot}} より小さくなると、分子はほとんど ℓ=0\ell=0 にとどまり回転できない。エネルギーを吸収できないので比熱が消える。これが「自由度の凍結」で、熱力学第 33 法則とも整合する。

ショットキー型の振る舞い

本質的に 22 準位系の比熱(ショットキー異常)と同じ形である。cc は低温で指数的に 00、高温で古典値 kBk_{\mathrm B} に近づき、T∼ΘrotT\sim\Theta_{\mathrm{rot}} 付近でなだらかに立ち上がる。

検算

T=ΘrotT=\Theta_{\mathrm{rot}} を代入すると c≃3kBe−1=1.1kBc\simeq3k_{\mathrm B}e^{-1}=1.1k_{\mathrm B}。低温近似の適用範囲を超えているが、kBk_{\mathrm B} と同じ桁になっており 22 つの極限がこの付近でつながることが分かる。

失点しやすい点

ℓ=1\ell=1 のエネルギーは 1⋅2⋅ℏ22I=ℏ2I=kBΘrot\frac{1\cdot2\cdot\hbar^{2}}{2I}=\frac{\hbar^{2}}{I}=k_{\mathrm B}\Theta_{\mathrm{rot}} であって 12kBΘrot\frac12k_{\mathrm B}\Theta_{\mathrm{rot}} ではない。指数の肩を間違えると比熱の立ち上がる温度が 22 倍ずれる。

設問4 塩化水素の特性温度

換算質量が水素に近いこと

mCl≫mHm_{\mathrm{Cl}}\gg m_{\mathrm H} なので μ≃mH\mu\simeq m_{\mathrm H} になる。実際 1.65×10−271.65\times10^{-27} は mH=1.7×10−27m_{\mathrm H}=1.7\times10^{-27} とほぼ等しい。重い塩素はほとんど動かず、軽い水素が塩素のまわりを回る描像である。

室温との比較

Θrot≃30 K\Theta_{\mathrm{rot}}\simeq30\,\mathrm K は室温 300 K300\,\mathrm K よりずっと低い。したがって常温の HCl\mathrm{HCl} 気体では回転は完全に励起されており、設問 22 の高温極限(crot=kBc_{\mathrm{rot}}=k_{\mathrm B})が成り立つ。回転比熱の凍結を観測するには液体窒素温度よりさらに低温にする必要がある。

振動との比較

HCl\mathrm{HCl} の振動特性温度は約 4300 K4300\,\mathrm K で、室温では完全に凍結している。Θrot≪T≪Θvib\Theta_{\mathrm{rot}}\ll T\ll\Theta_{\mathrm{vib}} という室温の状況が、CV=52RC_V=\frac52R という古典的な値の根拠になっている。

失点しやすい点

I=mHr02I=m_{\mathrm H}r_0^{2} としない。重心のまわりの慣性モーメントは換算質量を使う。また ℏ\hbar と hh を取り違えると (2π)2≃39(2\pi)^{2}\simeq39 倍ずれる。

統計力学:2原子分子の回転運動と比熱の途中式・最終答をPDFで見る

第6問 — 数学物理:複素関数のコーシー・リーマン関係式と静電場への応用

zˉ\bar z を含まないこと

x=z+zˉ2x=\frac{z+\bar z}{2}、y=z−zˉ2iy=\frac{z-\bar z}{2i} と見て ∂f∂zˉ=12(∂∂x+i∂∂y)f=0\dfrac{\partial f}{\partial\bar z}=\frac12\left(\frac{\partial}{\partial x}+i\frac{\partial}{\partial y}\right)f=0 を書き下ろしても、実部・虚部がそのままコーシー・リーマンの 22 式になる。「zz のみの関数」という条件の意味が最も端的に見える形である。

反例

f=zˉ=x−iyf=\bar z=x-iy は u=xu=x、v=−yv=-y で ux=1≠vy=−1u_x=1\neq v_y=-1。zˉ\bar z を含む関数は正則でない、という具体例になる。

失点しやすい点

1/i=−i1/i=-i を使う。ここで符号を誤ると 22 本目の式の符号が逆になる。

設問2 ラプラス方程式

共役調和関数

コーシー・リーマンで結ばれた 22 つの調和関数 uu、vv を互いに共役調和関数と呼ぶ。片方を与えれば、もう一方はコーシー・リーマンの式を積分して(定数を除いて)決まる。

2次元静電場との対応

真空中の電位もラプラス方程式を満たすから、任意の正則関数の実部(または虚部)は、22 次元の静電場の電位として使える。設問 55 はこの対応を実際に使う問題である。

正則関数の強さ

11 回微分できるだけで 22 回以上の微分可能性が保証され、しかも調和になる。実関数にはない、複素微分可能性の強い制約が効いている。

失点しやすい点

偏微分の順序交換を無条件に使わず、「C2C^{2} 級であれば」と一言添える。

設問3 等値線の直交性

例外点

f′(z)=ux+ivx=0f'(z)=u_x+iv_x=0 となる点では ∇u=∇v=0\nabla u=\nabla v=\bm 0 で、法線が定まらない。設問 44 の f=z2f=z^{2} では z=0z=0 がこれにあたり、そこでは等値線が 90∘90^\circ ではなく 45∘45^\circ で交わる。証明に ∇≠0\nabla\neq\bm0 の断りが要るのはこのためである。

等角写像としての見方

正則関数による写像は f′≠0f'\neq0 の点で角度を保つ(等角写像)。直交する 22 直線 Re w=\mathrm{Re}\,w= 一定、Im w=\mathrm{Im}\,w= 一定 の逆像が u=c1u=c_1、v=c2v=c_2 なので、直交性が保たれるのは当然である。

静電場での意味

uu を電位とすれば v=v= 一定 の曲線が電気力線になる。電気力線が等電位線に直交するという物理的事実が、この数学的直交性そのものである。

失点しやすい点

勾配は等値線の「法線」であって接線ではない。ここを取り違えると直交性の結論が逆になる。

設問4 f(z)=z2f(z)=z^{2} の実部と虚部

コーシー・リーマンの確認

ux=2xu_x=2x、vy=2xv_y=2x で一致。uy=−2yu_y=-2y、−vx=−2y-v_x=-2y で一致。∇2u=2−2=0\nabla^{2}u=2-2=0、∇2v=0\nabla^{2}v=0 も成り立つ。設問 11・22 の具体例になっている。

等値線の形

u=c1u=c_1 は x2−y2=c1x^{2}-y^{2}=c_1、すなわち y=±xy=\pm x を漸近線とする直角双曲線。v=c2v=c_2 は xy=c2/2xy=c_2/2、すなわち xx 軸・yy 軸を漸近線とする直角双曲線。両者は 45∘45^\circ ずれた双曲線族で、確かに直交する。

極形式

z=reiθz=re^{i\theta} なら z2=r2e2iθz^{2}=r^{2}e^{2i\theta} で u=r2cos⁡2θu=r^{2}\cos2\theta、v=r2sin⁡2θv=r^{2}\sin2\theta。角度を 22 倍に開く写像であることが分かり、設問 55 で直角の角(90∘90^\circ)が半平面(180∘180^\circ)に写ることの根拠になる。

失点しやすい点

(x+iy)2(x+iy)^2 の交差項 2ixy2ixy の係数 22 を落とさない。

設問5 直角に折れた導体の近くの電場

uu を捨てる理由

u=x2−y2u=x^{2}-y^{2} は x=0x=0 上で −y2≠0-y^{2}\neq0、y=0y=0 上で x2≠0x^{2}\neq0 なので、そもそも境界条件 V=0V=0 を満たさない。さらに領域内の y=xy=x で 00 になるという二重の不都合がある。問題文が「V=0V=0 となる点が存在しないような場合」と断っているのは、この uu を排除するための条件である。

角の指数

一般に開き角 α\alpha の導体の角では V∝rπ/αsin⁡(πθ/α)V\propto r^{\pi/\alpha}\sin\left(\pi\theta/\alpha\right) となる。本問は α=π/2\alpha=\pi/2 なので V∝r2sin⁡2θ=2xyV\propto r^{2}\sin2\theta=2xy で、まさに得られた答えと一致する。鋭い凸角(α→2π\alpha\to2\pi)では V∝r1/2V\propto r^{1/2} となって電場が発散し、雷が尖った所に落ちる理由になる。本問は逆の凹角なので電場が原点で 00 に消える。

面電荷密度

導体表面の電荷密度は σ=ε0En\sigma=\varepsilon_0E_n。y=0y=0 上では ∣σ∣=ε0∣A∣x|\sigma|=\varepsilon_0|A|x で、角から離れるほど大きい。角の内側には電荷がほとんど溜まらないことが定量的に示される。

鏡像法との一致

第 11 象限の点電荷に対して 22 枚の接地導体板を扱うと、鏡像は 33 個((−x0,y0)(-x_0,y_0)、(x0,−y0)(x_0,-y_0) に負、(−x0,−y0)(-x_0,-y_0) に正)になる。遠方から見たときの主要項がここで得た xyxy 型の電位である。

失点しやすい点

「等電位面と電気力線を図示せよ」なので、両方を描き、どちらがどちらかを明記する。片方だけでは答案にならない。

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年度別の解答例(6年度)

  • 2025年度(全6問)

    解析力学:最小作用の原理とばねでつながれた質点 / 電磁気学:誘電体を挟んだ同軸円筒コンデンサー / 実験物理:ノギスの読み取りと振り子による重力加速度の測定

  • 2024年度(全6問)

    力学:単振り子とパラメトリック励振 / 電磁気学:平行二線(レッヘル線)の特性インピーダンス / 熱物理・実験:半無限体の熱伝導とサーミスタ

  • 2023年度(全6問)

    力学:ジャイロスコープの歳差運動 / 電磁気学:マクスウェル方程式・ポインティングの定理・平面波 / 実験物理:陽電子とシンチレータによる同時計測

  • 2022年度(このページ・全6問)

    力学:中心力場での平面運動と有効ポテンシャル / 電磁気学:一様帯電球殻の電場と回転球殻が作る磁場 / 光学:マイケルソン干渉計による表面形状の計測

  • 2021年度(全6問)

    力学:剛体振り子と回転座標系・フーコー振り子 / 電磁気学:並進する2電荷間の静電気力と磁気力 / 熱力学:気体分子運動論と断熱大気の温度・密度分布

  • 2020年度(全6問)

    力学:穴を通した棒の剛体振り子と周期の最小化 / 電磁気学:同心円形回路の相互インダクタンスと磁場のエネルギー / 波動:張られた弦の波動方程式とピアノの打弦点

2022年度の出題内容

全6問

この6問の分野は数学1問・電磁気学・回路1問・熱・統計力学1問・量子力学1問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問力学中心力場での平面運動と有効ポテンシャル速さの表示 / 動径・方位方向の基底あり
第2問電磁気学・回路一様帯電球殻の電場と回転球殻が作る磁場表面での跳び / 外側が点電荷と同じになることあり
第3問マイケルソン干渉計による表面形状の計測可視度 / 光路差が 2h でないことあり
第4問量子力学3準位系のハミルトニアンと状態の時間発展行列表示 / 0 になる理由あり
第5問熱・統計力学2原子分子の回転運動と比熱異核分子であること / Θ_{rot} の定義に注意あり
第6問数学複素関数のコーシー・リーマン関係式と静電場への応用\bar z を含まないこと / 反例あり

2022年度の解説には失点しやすい点6件・検算2件が付いています。

前年度(2021年度)との違い

大問数
2021年度 6問 → 2022年度 6問
2021年度の解答例

神戸大学の公式過去問

公開年度範囲
2013〜2025年の物理I・物理II(実施年で表記)
公式の解答例
非公開(問題冊子のみ)
英語の扱い
2022年実施分より英語は外部試験(TOEFL iBT)に切り替わり、英語問題の掲載はない。2021年以前の英語問題は著作権の都合で来訪閲覧のみ。
院試hubの最終確認
2026-09-05
神戸大学の公式過去問PDF