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室蘭工業大学 工学研究科 専門科目 2026年度 第1次募集 院試 過去問 解答例・解説(解説18項目)

解説18項目の分野は物性物理1項目、力学1項目です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。PDFの収録範囲は商品ページで確認できます。原題の条件だけでは答えが一つに決まらないため、確定答案を収録していない箇所が1項目あります。各項目に対象の小問と収録範囲を記載しています。問題本文は含みません。

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第1日・力学 問題[1] — 二質点の相互作用と角運動量の保存

二つの粒子の相互作用を考えるときは、力の和とトルクの和を分ける。角運動量は L=r×mv\bm L=\bm r\times m\bm v で、dL/dt=r×Fd\bm L/dt=\bm r\times\bm F を満たす。作用反作用の二力が反対であるだけでなく、同じ作用線上にあることが、全角運動量の保存を確かめる条件になる。

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第1日・力学 問題[2] — 鉛直ばねの減衰振動と初期条件

ア・イ 自然長で放す位置と速度

Hookeの法則では、ばねの弾性力は自然長からの伸びに比例し、伸びを減らす向きに働く。鉛直ばねでは、静止時にも重力を支えるために mg/kmg/k だけ伸びる。座標の原点をそのつり合い点へ移すと、自然長の位置の座標は負になる。ばねが伸びていないことと、平衡点からの変位がゼロであることを区別する必要がある。

例えば m=0.10m=0.10 kg、k=10k=10 N m−1\mathrm{N\,m^{-1}}、g=9.8g=9.8 m s−2\mathrm{m\,s^{-2}} なら、つり合いの伸びは0.098 mであり、初期座標は −0.098-0.098 mとなる。単位も mg/k=N/(N m−1)=mmg/k=\mathrm N/(\mathrm{N\,m^{-1}})=\mathrm m である。x0=+mg/kx_0=+mg/k とすると、つり合い点より下に引き伸ばした別の初期状態を表してしまう。

「静かに放す」は、放す瞬間に速度を与えないという条件であって、加速度までゼロにする条件ではない。自然長では弾性力がゼロなので、放した直後の加速度は下向きの gg になる。この事実は、後で求める解の二階微分でも確かめられる。

ウ つり合い点から測った運動方程式

重力が式から消えるのは、重力を無視したためではない。原点に選んだつり合い位置で、重力とばねの力が等しい分をあらかじめ差し引いたからである。自然長から測る座標 y=x+mg/ky=x+mg/k を使えば、式は my¨=mg−ky−Γy˙m\ddot y=mg-ky-\Gamma\dot y となり、重力が明示的に残る。二つの座標で同じ運動を表している。

抵抗力の符号は、速度が正のとき負、速度が負のとき正となる必要がある。Γ>0\Gamma>0 とすれば −Γx˙-\Gamma\dot x がこの条件を満たす。運動エネルギーと平衡点基準の弾性エネルギーの和を E=12mx˙2+12kx2 E=\frac12m\dot x^2+\frac12kx^2 とすると、E˙=x˙(mx¨+kx)=−Γx˙2≤0\dot E=\dot x(m\ddot x+kx)=-\Gamma\dot x^2\le0 である。抵抗を +Γx˙+\Gamma\dot x と書く誤りでは、E˙=+Γx˙2\dot E=+\Gamma\dot x^2 となって振動が増幅する。

γ\gamma の単位は s−1\mathrm{s^{-1}}、ω0\omega_0 も s−1\mathrm{s^{-1}} なので、規格化した運動方程式の各項の単位は m s−2\mathrm{m\,s^{-2}} で一致する。原題の γ\gamma は Γ/m\Gamma/m であり、減衰包絡線の指数に現れる値は後述の γ/2\gamma/2 である。

エ・オ 指数関数を代入して作る方程式

指数関数は、微分しても同じ関数に定数が掛かるだけである。この性質によって、定数係数の線形微分方程式を、指数 pp に関する代数方程式へ変換できる。二階の方程式なので、異なる二つの根があれば二つの指数解の線形結合が一般解となる。重根の場合には、独立な第2の解 teptte^{pt} が必要になる。

根の和と積は p1+p2=−γ,p1p2=ω02 p_1+p_2=-\gamma,\qquad p_1p_2=\omega_0^2 である。γ>0\gamma>0、ω02>0\omega_0^2>0 なので、実根なら二つとも負、複素根なら実部が負になる。外からエネルギーを供給しない抵抗系で、解が減衰することと対応している。

x˙\dot x を代入したときに pp を落として p2+γ+ω02=0p^2+\gamma+\omega_0^2=0 とすると、γ\gamma の単位だけが s−1\mathrm{s^{-1}} となり、他の s−2\mathrm{s^{-2}} の項と加算できない。また、γ=0\gamma=0 では根が p=±iω0p=\pm i\omega_0 となり、周期 2π/ω02\pi/\omega_0 の単振動へ戻る。これが符号と次元の両方による確認になる。

カ 実数の変位を作る共役係数

微分方程式の係数は実数なので、複素数の解があればその複素共役も解になる。複素根を使うのは計算上の表現であり、測定する変位 x(t)x(t) は実数でなければならない。C2=C1∗C_2=C_1^* を入れると x=eαt{C1eiωt+C1∗e−iωt}=2eαtRe⁡(C1eiωt) x=e^{\alpha t}\{C_1e^{i\omega t}+C_1^*e^{-i\omega t}\} =2e^{\alpha t}\operatorname{Re}(C_1e^{i\omega t}) となり、任意の実数時刻で実数であることが確認できる。

C1=a+ibC_1=a+ib とすれば、Eulerの公式から中括弧は 2acos⁡ωt−2bsin⁡ωt2a\cos\omega t-2b\sin\omega t になる。したがって A=2aA=2a、B=−2bB=-2b と置けば、二つの実定数を使う表示へ移せる。実数条件を課しても、二階方程式に必要な二つの実定数は残っている。

例えば C1=1+iC_1=1+i なら、正しい相手は C2=1−iC_2=1-i である。誤って C2=C1=1+iC_2=C_1=1+i とすると、t=0t=0 の変位は 2+2i2+2i となって実数条件に反する。共役の根を選んだことだけで自動的に実数解になるのではなく、係数にも共役関係が要る。

キ・ク 振動を伴う減衰の根

根の実部が振幅の包絡線 e−γt/2e^{-\gamma t/2} を、虚部の大きさが振動角振動数 ω\omega を決める。したがって無抵抗の角振動数 ω0\omega_0 と、抵抗がある実際の振動角振動数は異なり、ω<ω0\omega<\omega_0 になる。両者を同じと置く近似は、γ≪2ω0\gamma\ll2\omega_0 の弱い減衰に限って使える。

γ=2ω0\gamma=2\omega_0 では重根となる臨界減衰、γ>2ω0\gamma>2\omega_0 では異なる実根となる過減衰であり、いずれもこの正弦・余弦の振動解にはならない。原題が示した「振動しながら振幅が指数関数的に減る」という観測が、判別式の負の範囲を選ぶ根拠である。

例えば ω0=1 s−1\omega_0=1\ \mathrm{s^{-1}}、γ=1 s−1\gamma=1\ \mathrm{s^{-1}} なら、根は −1/2±i3/2-1/2\pm i\sqrt3/2 s−1\mathrm{s^{-1}} となる。実部を −γ-\gamma とする誤りでは根の和が −2γ-2\gamma となり、特性方程式の根の和 −γ-\gamma と一致しない。二分の一の係数は、減衰係数の記号の慣習で推測せず、平方完成から求める。

ケ・コ 初期条件から二つの実定数を求める

初速度を計算する際には、正弦・余弦だけでなく、指数関数の微分も必要になる。初速度がゼロでも BB がゼロになるとは限らない。包絡線の微分から生じる −γA/2-\gamma A/2 を、正弦項の微分 ωB\omega B が打ち消すことで、静かに放す条件が成立する。

例として m=k=g=γ=1m=k=g=\gamma=1 を同じ単位系で取れば、A=−1A=-1、ω=3/2\omega=\sqrt3/2、B=−1/3B=-1/\sqrt3 である。B=0B=0 とする誤りでは x˙(0)=+1/2\dot x(0)=+1/2 となり、放す瞬間に下向きの速度を与えた別の解になる。x0=0x_0=0 も併せて代入してしまうと A=B=0A=B=0 となり、初めからつり合い点に静止した運動しか表せない。

運動方程式から初期加速度を求めると、x¨(0)=−ω02x0=g\ddot x(0)=-\omega_0^2x_0=g で、自然長では重力だけが働くことと一致する。γ→0\gamma\to0 では ω→ω0\omega\to\omega_0、B→0B\to0 となり、x=−(mg/k)cos⁡ω0tx=-(mg/k)\cos\omega_0t に戻る。また、γ>0\gamma>0 の振動範囲では長時間後に x→0x\to0 となり、つり合い位置へ近づく。原点、抵抗の符号、初期速度の三つをそれぞれ確かめられる。

解答

ア・イ 自然長で放す位置と速度

静止したつり合いでのばねの伸びを ℓeq\ell_{\rm eq} とすると kℓeq=mg,ℓeq=mgk. k\ell_{\rm eq}=mg,\qquad \ell_{\rm eq}=\frac{mg}{k}. 下向き正の座標では、自然長の位置はつり合い点より mg/kmg/k だけ上にある。静かに手を放すので初速度はゼロである。

ウ つり合い点から測った運動方程式

位置 xx における自然長からの伸びは mg/k+xmg/k+x である。速度に逆らう抵抗力を −Γx˙-\Gamma\dot x とすると mx¨=mg−k(mgk+x)−Γx˙. m\ddot x=mg-k\left(\frac{mg}{k}+x\right)-\Gamma\dot x.

エ・オ 指数関数を代入して作る方程式

x=eptx=e^{pt} なら、x˙=pept\dot x=pe^{pt}、x¨=p2ept\ddot x=p^2e^{pt} である。運動方程式へ代入し、ゼロにならない epte^{pt} を除く。

カ 実数の変位を作る共役係数

複素根を p1=α+iωp_1=\alpha+i\omega、p2=α−iωp_2=\alpha-i\omega と書く。一般解の複素共役を取り、x=x∗x=x^* を要求すると C1ep1t+C2ep2t=C1∗ep2t+C2∗ep1t. C_1e^{p_1t}+C_2e^{p_2t} =C_1^*e^{p_2t}+C_2^*e^{p_1t}. 独立な二つの指数関数の係数を比較する。

キ・ク 振動を伴う減衰の根

二次方程式を平方完成すると (p+γ2)2=−(ω02−γ24). \left(p+\frac\gamma2\right)^2 =-\left(\omega_0^2-\frac{\gamma^2}{4}\right). 観測された減衰振動に対応するのは、0<γ<2ω00<\gamma<2\omega_0 の場合である。ω=ω02−γ2/4>0\omega=\sqrt{\omega_0^2-\gamma^2/4}>0 と定義する。

ケ・コ 初期条件から二つの実定数を求める

実数形の一般解は x(t)=e−γt/2{Acos⁡ωt+Bsin⁡ωt}. x(t)=e^{-\gamma t/2}\{A\cos\omega t+B\sin\omega t\}. t=0t=0 を代入すると A=x0=−mg/kA=x_0=-mg/k である。一階微分に初速度ゼロを代入して 0=x˙(0)=−γ2A+ωB,B=γA2ω=−γmg2kω. 0=\dot x(0)=-\frac\gamma2A+\omega B, \qquad B=\frac{\gamma A}{2\omega} =-\frac{\gamma mg}{2k\omega}.

最終答

ア・イ 自然長で放す位置と速度

ア:x0=−mgk\displaystyle x_0=-\frac{mg}{k}、 イ:v0=0v_0=0。

ウ つり合い点から測った運動方程式

ウ:mx¨=−kx−Γx˙\displaystyle m\ddot x=-kx-\Gamma\dot x。 また γ=Γ/m\gamma=\Gamma/m、ω02=k/m\omega_0^2=k/m なので、x¨+γx˙+ω02x=0\ddot x+\gamma\dot x+\omega_0^2x=0。

エ・オ 指数関数を代入して作る方程式

エ:p2+γp+ω02=0p^2+\gamma p+\omega_0^2=0。 オ:特性方程式。

カ 実数の変位を作る共役係数

カ:C1∗C_1^*、すなわち C1C_1 の複素共役。

キ・ク 振動を伴う減衰の根

キ:−γ/2-\gamma/2、 ク:ω02−γ2/4\displaystyle\sqrt{\omega_0^2-\gamma^2/4}。 すなわち p=−γ/2±iωp=-\gamma/2\pm i\omega。

ケ・コ 初期条件から二つの実定数を求める

ケ:−mgk\displaystyle-\frac{mg}{k}、 コ:−γmgk4ω02−γ2\displaystyle-\frac{\gamma mg}{k\sqrt{4\omega_0^2-\gamma^2}}。 したがって x(t)=−mgke−γt/2(cos⁡ωt+γ2ωsin⁡ωt). x(t)=-\frac{mg}{k}e^{-\gamma t/2} \left(\cos\omega t+\frac{\gamma}{2\omega}\sin\omega t\right).

第1日・熱力学 問題[1] — 相平衡と自由エネルギー

相境界は二相の化学ポテンシャルが等しい場所である。単成分の非反応系では、Gibbsの相律 f=C−P+2f=C-P+2 が独立に動かせる示強変数の数を与える。圧力まで外部から固定した場合は自由度が一つ減るので、圧力・温度をともに動かす相図の数え方と区別する。

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第1日・熱力学 問題[2] — 等温膨張と定積冷却

理想気体の内部エネルギーは温度の関数であり、体積変化だけではその変化を決められない。可逆な体積仕事を「気体へ加える向き」を正に取るなら、δw=−p dV\delta w=-p\,dV となる。等温という温度の条件と、断熱という熱の出入りの条件を混同しない。

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第1日・電磁気学 問題[1] — 静電場と直列容量

対称な電荷配置の合力は、各Coulomb力をベクトルで足して求める。対称軸に垂直な成分が消える場合でも、力の大きさそのものを足してよいとは限らない。Gaussの法則 ∮E⋅dS=Qin/ε0\oint\bm E\cdot d\bm S=Q_{\rm in}/\varepsilon_0 では、包む電荷と対称性の両方を確認する。

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第1日・電磁気学 問題[2] — 直線電流と誘導起電力

一部の確定答案なし

外部の直線電流による磁束の比は確定していますが、長方形自身の自己インダクタンスは導線の断面等が指定されず一つには決まりません。相互誘導の係数と自己誘導の定義を分け、他の小問の磁束・起電力を導出しています。

二回路がある場合、回路2を貫く磁束は線形な範囲で Φ2=M21I1+L22I2\Phi_2=M_{21}I_1+L_{22}I_2 と分けられる。他方の回路の電流に掛かる係数と、同じ回路自身の電流に掛かる係数は別の量である。磁束を電流で割る前に、どの電流がその磁場を作ったかを確かめる。

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第2日・量子力学[1] — 水素型原子の1s状態

球対称の波動関数でも、半径方向の確率は ∣ψ(r)∣2dr|\psi(r)|^2dr だけでは数えられない。半径 rr の球殻の体積要素を含め、4πr2∣ψ(r)∣2dr4\pi r^2|\psi(r)|^2dr を使う。全空間での規格化と、原点での波動関数の値、球殻上の確率が最大になる位置は区別する。

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第2日・統計力学[2] 問題[1] — 二準位系の状態数と温度

状態数 Ω(E)\Omega(E) とエントロピーは S=kBln⁡ΩS=k_B\ln\Omega で結ばれ、温度は 1/T=(∂S/∂E)V,N1/T=(\partial S/\partial E)_{V,N} で定義される。組合せの階乗へStirling近似を使うときは、占有数と非占有数の両方が十分大きい範囲を扱う。端点の状態数は近似式とは別に確かめる。

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第2日・統計力学[2] 問題[2] — 大きな熱浴から導く正準分布

小さい系と大きな熱浴を合わせて孤立させると、小系へ渡した分だけ浴のエネルギーが減る。浴のエントロピーを一次まで展開できることが、一定温度の正準分布を使う条件になる。相互作用のエネルギーが無視できない強い結合や、温度が大きく変わる小さな浴では補正が必要である。

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第2日・固体物理[3] 問題[1] — 正方格子とFermiエネルギー

自由電子のFermi波数を求めるには、波数空間の一状態当たりの体積とスピンの数を数える。三次元では、零温度で占有する球の状態数が電子数密度 n=N/Vn=N/V と対応する。全電子数をそのまま密度に置き換えると、試料を広げたときのエネルギー変化を表せなくなる。

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第2日・固体物理[3] 問題[2] — 結合・Hall効果・格子比熱・X線回折

Bragg反射では、隣り合う格子面から散乱する波の光路差を用い、2dsin⁡θ=nλ2d\sin\theta=n\lambda と書く。装置が表示する散乱角が 2θ2\theta の場合、式へ入れる角度はその半分である。格子定数へ進む前に、反射面の指数と反射次数をそろえておく。

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第2日・固体物理[3] 問題[3] — 単原子鎖の分散関係と群速度

周期的な鎖の波数は、逆格子ベクトルだけ異なるものを同じ格子点上の位相として扱う。分散関係の傾き vg=dω/dkv_g=d\omega/dk は波束の包絡が進む速度で、ω/k\omega/k と一般には異なる。第一Brillouin領域の外に書いた波数を、直ちに存在しない振動と判断しない。

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第2日・物理系実験[4] 問題[1] — ノギスとマイクロメータの目盛読取

副尺付きの計器では、まず副尺0の手前にある本尺を読み、その後に一致する線の刻み数を数える。読取りは l=M+nδl=M+n\delta と整理できる。MM は本尺の値、δ\delta は最小読取りであり、印刷された数字が何刻み分かも確認する。具体的な値には原図の目盛が必要である。

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第2日・物理系実験[4] 問題[2] — 物理量とSI単位

単位は定義式から逆算できる。例えば F=maF=ma なら、力は質量に加速度を掛けた次元を持つ。エネルギーを温度や物質量で割った量では、その分だけKやmolの因子が残る。数値が似た定数でも、1粒子当たりか1 mol当たりかを区別して語群を選ぶ。

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第2日・物理系実験[4] 問題[3] — 粉末回折と格子定数

粉末X線回折で立方晶の格子定数を出すには、Braggの式で面間隔を求め、dhkl=a/h2+k2+l2d_{hkl}=a/\sqrt{h^2+k^2+l^2} へつなぐ。ここで aa は立方晶の辺の長さである。測った角度をそのまま代入する前に、散乱角とBragg角の違いを確認する。

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第2日・物理系実験[4] 問題[4] — 半導体の抵抗率と熱活性化

熱活性化を伴う抵抗率では、温度そのものを横軸にした曲線と、逆温度を横軸にした直線を区別する。ln⁡ρ=ln⁡ρ0+B/T\ln\rho=\ln\rho_0+B/T の模型なら直線の傾きは BB となる。片対数図の同じ高さの差は、抵抗率の同じ差でなく同じ比を表す。

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第2日・応用力学[5] — Mohrの応力円と主応力

二次元のモール円では、直交する二面の応力点が直径の両端になる。中心は平均垂直応力であり、二点のせん断成分は符号が反対になる。面の法線を回す角度に対し、円上では二倍の角度が現れるので、主面そのものとその法線の向きを取り違えない。

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第2日・材料科学[6] — Mg--Ni系の凝固と相平衡

二相が共存する組成は、全体組成と同じとは限らない。水平なタイラインの両端で各相の組成を読み、全体組成を二相の加重平均で表す。横軸が原子百分率か質量百分率かにより、得られる割合の基準も異なる。反応名は、冷却時に液相と固相がどう増減するかから判断する。

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専門科目の解答・解説PDF

2025〜2026年度・4回 · ¥2,580

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年度別の解答例(4年度)

  • 2026年度 第2次募集(解説18項目)

    剛体振り子と慣性モーメントの測定 / 摩擦の仕事と保存力の判定 / 状態方程式と熱容量差の一般式

  • 2026年度 第1次募集(このページ・解説18項目)

    二質点の相互作用と角運動量の保存 / 鉛直ばねの減衰振動と初期条件 / 相平衡と自由エネルギー

  • 2025年度 第2次募集(解説20項目)

    斜面を滑る物体と摩擦の仕事 / 棒への力積と重心・回転運動 / 実在気体の圧力展開と近似の次数

  • 2025年度 第1次募集(解説19項目)

    逆二乗の中心力と円軌道の保存量 / 左右のばねによる微小横振動 / 二つの等圧過程を持つ熱機関

2026年度 第1次募集の出題内容

解説18項目

この18問の分野は物性物理1問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1日・力学 問題[1]—二質点の相互作用と角運動量の保存—あり
第1日・力学 問題[2]力学鉛直ばねの減衰振動と初期条件—あり
第1日・熱力学 問題[1]—相平衡と自由エネルギー—あり
第1日・熱力学 問題[2]—等温膨張と定積冷却—あり
第1日・電磁気学 問題[1]—静電場と直列容量—あり
第1日・電磁気学 問題[2]—直線電流と誘導起電力—一部の確定答案なし
第2日・量子力学[1]—水素型原子の1s状態—あり
第2日・統計力学[2] 問題[1]—二準位系の状態数と温度—あり
第2日・統計力学[2] 問題[2]—大きな熱浴から導く正準分布—あり
第2日・固体物理[3] 問題[1]—正方格子とFermiエネルギー—あり
第2日・固体物理[3] 問題[2]—結合・Hall効果・格子比熱・X線回折—あり
第2日・固体物理[3] 問題[3]—単原子鎖の分散関係と群速度—あり
第2日・物理系実験[4] 問題[1]—ノギスとマイクロメータの目盛読取—あり
第2日・物理系実験[4] 問題[2]—物理量とSI単位—あり
第2日・物理系実験[4] 問題[3]—粉末回折と格子定数—あり
第2日・物理系実験[4] 問題[4]物性物理半導体の抵抗率と熱活性化—あり
第2日・応用力学[5]—Mohrの応力円と主応力—あり
第2日・材料科学[6]—Mg--Ni系の凝固と相平衡—あり

前年度(2025年度 第2次募集)との違い

大問数
2025年度 第2次募集 20問 → 2026年度 第1次募集 18問
2025年度 第2次募集の解答例

室蘭工業大学の公式過去問

公開年度範囲
2025・2026年度 第1次・第2次募集
公式の解答例
全年度・全科目で公開
院試hubの最終確認
2026-10-24
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