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東京科学大学 × 電気通信大学

東京科学大 情報通信 vs 電通大 情報理工 院試比較

東京科学大学 工学院 情報通信系と電気通信大学 情報理工学研究科の院試を、出題範囲・英語・口述・併願戦略まで具体的に比較します。

首都圏で情報通信・電子工学系の修士課程を狙う受験者にとって、東京科学大学 工学院 情報通信系と電気通信大学 情報理工学研究科は実務寄り・通信寄りの観点で似たプログラムを持ちます。両校とも信号処理・通信工学・電子回路・電磁気学を学部標準で運用できることを前提に、応用問題で踏み込んだ設定を出題します。一方で、東京科学大は情報通信を広く扱う構成、電通大は電子・電気・光デバイス系として光デバイスや半導体工学までを含む構成、という違いが選択問題に現れます。本稿では公開募集要項と過去問から読み取れる範囲で両試験を並べ、外部受験者が併願する際に勉強がどこまで重なるかを検討します。

試験科目・出題形式の違い

東京科学大 情報通信系の筆記は 専門科目 として信号処理・通信工学・電子回路・電磁気学を中心に大問が出題され、年度により情報理論・確率過程・離散数学の選択問題が加わる構成です。電通大 情報理工 電子・電気・光デバイスの筆記は 専門科目 として電磁気学・電子回路・半導体工学・光工学が中心で、選択問題で信号処理や制御工学が加わる年度があります。東京科学大は信号と通信の数理運用、電通大は電子デバイスと光工学の物理運用、というテイストの差が読み取れる年度が多いですが、これも変動します。

比較項目東京科学大 情報通信電通大 電子・電気・光デバイス
試験科目信号処理・通信・回路・電磁気 + 選択電磁気・回路・半導体・光 + 選択
試験日程の傾向8月実施が中心8月実施が中心
英語TOEFL系スコア提出が課される年度ありTOEFL系スコア提出が課される年度あり
口述試験実施年度あり実施年度あり
過去問公開公式に直近年度分を配布公式に直近年度分を配布
配点傾向非公表。信号と通信の運用重視非公表。電磁気と半導体・光の運用重視
受け入れ方針情報通信・信号処理・無線通信が中心電子デバイス・光工学・電気回路が中心

勉強の重なりと違い

両校とも学部の電磁気学と電子回路を要求するため、電磁気ならマクスウェル方程式・境界条件・伝送線路、回路なら受動素子の回路解析・オペアンプ・周波数応答が共通の到達点になります。違いは「応用問題の主軸」です。東京科学大の情報通信系では、フーリエ変換とラプラス変換による信号解析、サンプリング定理、ディジタル変調(PSK・QAM)、誤り訂正符号、情報理論(エントロピー・通信路容量)といった通信寄りの応用が出題範囲に入りやすく、確率過程の基礎も必要になります。電通大の電子・電気・光デバイス側では、半導体物理(バンド構造・ドープ・キャリア輸送)、pn接合とMOSFETの動作、光導波路と光ファイバの伝搬モード、レーザの基礎、といった電子デバイス・光工学寄りの応用が中心になります。両者で共通する電磁気・回路の土台は使い回せますが、上位の応用問題は学校別に対策範囲が分かれます。

併願戦略

東京科学大と電通大は試験日程が近い年度が多く、移動の手配を含めて併願は現実的です。準備期間が6か月ある場合、最初の2か月で学部の電磁気学と電子回路を全範囲で固め、3〜4か月目で両校の上位応用問題に取り組み、5〜6か月目で過去問を5年分ずつ解いて答案精度を上げる流れが安定します。両校の共通範囲は電磁気と回路で、ここで穴を作ると両校とも応用問題で詰まるため、最優先で固めます。一方、信号処理と通信工学(東京科学大向け)、半導体工学と光工学(電通大向け)は学校別の追加対策が必要です。具体的には、東京科学大向けにはフーリエ・ラプラスの運用とサンプリング定理、PSK/QAMの変調・復調、誤り訂正符号の基礎、確率過程の基礎までを押さえ、電通大向けには半導体のバンド構造とキャリア輸送、pn接合とMOSFETの動作、光ファイバの伝搬モード、レーザの利得とフィードバックまでを押さえます。論述スタイルとしては、両校とも図示(ブロック図・回路図・バンド図など)を答案に入れる癖をつけると失点を減らせます。院試hub の答案パックで両校の答案を比較すると、図示と論述のバランスを揃える練習として有用です。

どちらを優先するかの判断基準

判断基準は 志望研究室の分野学部の履修分布応用問題の得意分野 の3点です。無線通信・信号処理・情報理論・ネットワーク系の研究室志望なら東京科学大の情報通信系が、半導体デバイス・光デバイス・電子回路設計の研究室志望なら電通大の電子・電気・光デバイスが向きます。学部で信号処理や通信工学を体系的に履修してきたなら東京科学大、半導体物理や光工学を履修してきたなら電通大、と履修履歴で相性が出ます。応用問題で数理運用(フーリエ・ラプラス・確率過程)に強いなら東京科学大、物理運用(バンド構造・キャリア輸送・光伝搬)に強いなら電通大、という大まかな相性もあります。

関連する解答パック・ガイド

東京科学大 情報通信系の答案は 東京科学大学 情報通信系の解答パック を、電通大 電子・電気・光デバイスは 電気通信大学 電子・電気・光デバイスの解答パック を確認してください。記事ガイドとしては 東京科学大 情報通信 出題傾向と対策電通大 電子・電気・光デバイス 演習計画 も併せて読むと、両校の差分が明確になります。両校を併願する場合は 東京科学大の解答パック電通大の解答パック を並べて、図示と論述のスタイルを揃える練習に使えます。

公開前に必ず最新の公式募集要項で試験科目・実施時期を確認してください。

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工学院 情報通信系

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情報理工学研究科 基盤理工学 電子・電気・光デバイス

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