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連携大学院とは?理研・NIMS・JAXAで学ぶ方法

連携大学院では大学に入学して学位を取り、研究所で研究指導を受けます。理研・NIMS・JAXAの修士への経路、別に応募する雇用・受入制度を比較し、東北大・筑波大・東大の試験科目と過去問の選び方を説明します。

最終更新: 2026-10-24

連携大学院では、大学院に在籍して大学の学位を取得しながら、連携する研究所の研究者から指導を受けます。 修士進学を目指すなら、希望する研究室がどの大学の修士課程で学生を受け入れているかを調べ、大学の入試を受けます。 研究所の研修生や研究員への応募だけで、大学院への入学手続きが済むわけではありません。

理研・NIMS・JAXAには異なる受入方式があります。ここでは制度の違いと、出願先をたどれる3つの例を紹介します。 制度・募集資料の確認日は2026年10月24日です。東北大と東大の例は終了済みの選抜を用い、次の募集条件とは分けて説明します。

どこに出願し、どこから学位を取るのか

最初に決めるのは、学位を取得する大学院と希望指導教員です。 研究所の紹介に連携大学が並んでいても、その全大学で修士を募集しているとは限りません。 博士課程だけのプログラムや、大学院に在籍してから利用する受入制度も含まれます。

  1. 学位を取る大学院を特定する。 希望研究室の案内から、大学・専攻やプログラム・修士課程の受入先を探します。受験年度の募集教員一覧にも、その教員が載っているかを照合します。
  2. 大学の出願条件を満たす。 教員への事前連絡・承諾、出願資格、必要書類、試験を大学の要項に沿って準備します。研究室への連絡と大学への出願は、それぞれ行います。
  3. 研究所での身分と手続きを決める。 入学後の研究指導に使う制度、大学側が行う受入依頼、雇用に応募する場合の別選考を区別します。

同じ研究者が複数の大学・専攻に所属していても、どの経路からでも自由に入れるとは限りません。 兼担教員と募集単位を照合する詳しい手順は、希望研究室から出願先を決める方法にあります。

理研・NIMS・JAXAの制度の違い

研究所で修士の学位研究をしたい場合に、区別する手続き。
機関大学院への進学別に扱う受入れ・採用
理研希望研究室と相談して連携先大学院を受験。学位は大学から取得研修生などの受入れ、RSR・JRAなどの採用にはそれぞれ対象・手続きがある
NIMS教員が担当する大学・課程へ出願。筑波には複数の修士の受入先があるジュニア研究員の応募は大学出願と別。雇用選考と学費免除も別
JAXA連携大学院方式では大学に入学し、大学教員を兼ねるJAXA職員から指導を受ける在籍大学を保つ受託指導学生方式、技術習得、インターンシップは目的・指導内容が異なる

根拠は理研の大学院生受入案内、NIMSの出願・雇用に関するFAQ、JAXAの学生受入制度です。 研究所との共同研究実績だけでは、学生本人が使う制度や主指導教員は決まりません。

理研で修士研究をする経路とRSR・JRA

理研には独自の大学院はありません。理研IMSの進学案内では、希望研究室へ連絡し、受入れについて相談したうえで受験する大学院を決め、大学院の試験に合格する手順を示しています。 研究室の案内で修士の受入先が分からなければ、希望入学時期と現在の所属を伝え、どの大学院・課程を通じて指導を受けられるかを聞きます。

研究参加と採用の制度を、入試と混同しない

理研の研修生制度は、大学等からの依頼により学位論文研究や技術習得のために受け入れる制度です。 既に在籍大学がある場合は、その指導教員との調整が出発点になります。 研修生として研究に参加すること自体が、新たな大学院の入学許可や学位取得を意味するわけではありません。

理研スチューデント・リサーチャー(RSR)では、修士課程に在籍する人・在籍予定の人について、博士後期課程への進学希望が条件に含まれます。 応募時点で希望受入研究室において1か月以上、研修生等として研究した経験も必要です。大学院入試とは別のパートタイマー採用です。 一方、2027年度の大学院生リサーチ・アソシエイト(JRA)募集は博士後期課程の在籍者・在籍予定者が対象で、修士への入学制度ではありません。 この募集の候補者締切は2026年10月16日で、確認日時点では終了しています。

出願先の例:R-CCSから東北大情報科学研究科へ

理研計算科学研究センター(R-CCS)の連携大学院案内にある先進的計算システム論講座は、東北大の2027年4月入学・上期要項21ページでは、情報基礎科学専攻のA19-1佐野健太郎教員、A19-2佐藤賢斗教員として掲載されています。 試験群は3群(機械・知能系)です。研究科に「情報」と付くことだけで、2群の試験科目を選ぶと準備がずれます。

これは2026年8月に実施された選抜の例です。両教員の注記には、出願に先立つ2026年6月15日までの教務係への照会がありました。 この期限は既に終了しています。2026年10月24日時点で、次の2027年4月入学・下期要項は公式募集要項一覧に見当たらず、同じ教員・群で次も募集するとは断定できません。

確認した3群の数学A・Bと英語の条件は、東北大情報科学の3群対策で説明しています。2023〜2025年度の解答・解説PDFは、数学A・Bを範囲別に復習する教材として使えます。 併せて収録されている変更前の専門科目は、確認した2027年4月入学・上期の必須科目とは異なります。 2026年実施の問題や英語対策は含みません。

NIMS:筑波の修士でも出願先によって試験が違う

NIMSの連携大学院一覧には、修士・博士を受け入れるプログラムと博士課程のプログラムがあります。 修士を希望するなら、大学名だけを拾わず、希望教員が担当する修士のコースまでたどります。筑波大との修士課程の入学案内では、志望教員へ直接連絡し、受入れの許可を得たうえで出願するよう案内しています。

筑波大の3つの経路

筑波大の2027年入学向け要項で確認した一般選抜等。各経路から全教員を志望できるという意味ではありません。
修士の受入先試験準備の違い電子・物理工学PDFとの対応
電子・物理工学の物質・材料工学クラス数学に加え、力学・電磁気・量子力学・光学・半導体から3分野。力学か電磁気を含めるこの電子・物理工学の過去問に対応
物性・分子工学の物質・材料工学クラス専門基礎2問と専門2問を解答電子・物理工学と同じ問題ではない
国際マテリアルズイノベーション(IMI)確認した7月・10月選抜は英語でのオンライン口述。研究計画、基礎学力、専門知識を問うIMIの口述対策を収録した商品ではない

表の根拠は筑波大・数理物質科学研究群の募集要項の受入れ・選抜方法です。 NIMSの半導体材料分野の教員紹介でも、深田直樹・山口尚秀教員は修士の電子・物理工学、小澤大知・寺地徳之教員はIMIを案内しています。 同じ半導体研究でも試験方式が分かれるため、先に研究室と出願先を対応させます。

確認したIMIの2027年入学向け7月・10月選抜は、2026年10月24日時点で出願と所定の試験日程が終了しています。10月選抜の合格発表は10月30日です。 電子・物理工学の一般入試には2027年1月の試験が掲載され、出願期間は2026年11月30日〜12月10日、郵送書類は12月11日必着です。 この日程が掲載されていることと、希望するNIMS教員がその入学期に受け入れることは別です。教員の承諾と大学の必要手続きを済ませて出願します。

ジュニア研究員の応募と学費

NIMSの公式FAQは、大学院への出願とジュニア研究員への応募を別に行うと説明しています。 ジュニア研究員は雇用であり、大学の入試に合格する必要があります。採用されれば大学の入学料・授業料が自動で免除される、という制度でもありません。 入学に必要な費用は大学の条件で計算し、研究員の採用結果や大学の免除審査とは分けて資金計画を立てます。

電子・物理工学を受ける人は、必須科目と選択科目の説明から過去問の準備へ進めます。解答・解説PDFは2025・2026年度の夏・冬4回を収録しています。 物性・分子工学やIMI口述、2027年度の問題を収録するものではありません。

JAXA:連携大学院・受託指導・実習を分ける

JAXAの学生受入制度には、学位論文のための教育・研究指導と、技術習得・就業体験を目的とする実習があります。 修士論文の研究をしたいなら、連携大学院方式または受託指導学生方式のどちらを使うかを、大学と受入研究室の間で決めます。 学生本人の応募だけで完結する制度ではなく、大学等からの依頼に応じる仕組みです。

  • 連携大学院方式:大学とJAXAの継続的な協定に基づき、大学の教授・准教授等を兼ねるJAXA職員が教育・研究指導を担当します。通常はそのJAXA教員が学位論文の指導教員になります。
  • 受託指導学生方式:個々の学生について大学とJAXAが協定を結びます。大学側が主指導を担い、JAXA職員は学位論文の指導教員にならないのが通常です。国内大学からの修士課程は受入期間が1年までです。
  • 技術習得方式・インターンシップ方式:この制度では研究・論文指導を行いません。技術や仕事の体験と、修士論文の指導を受ける手続きを混同しないでください。

既に大学院に在籍している人には、所属大学を変えずに受託指導を受ける経路があります。 まず現在の指導教員に、研究の目的、JAXAで必要な設備・指導、希望期間を伝え、受入研究室と調整します。 連携大学院方式の受入期間にはJAXAの表で上限が設けられていませんが、大学の修了要件や在学可能期間がなくなるという意味ではありません。

出願先の例:宇宙研の辻本研究室から東大天文学専攻へ

辻本研究室の進学案内は、東大理学系研究科天文学専攻に入学する経路と、他大学に在籍したまま受託指導学生になる経路を説明しています。 東大の2027年度天文学専攻入学案内5ページには、グループDに宇宙研所属の辻本匡弘教員が掲載されています。 古い案内の「海老沢研究室」という名称だけで判断せず、出願する年度の指導教員名と対応させます。

同案内では、志望調書に希望指導教員を書き、少なくとも第1希望の教員へ直接連絡するよう求めています。 そのうえで大学の専門科目・英語の評価と口述試験を受け、合否と指導教員が決まります。 研究室と連絡が取れた段階で、入学や配属が決まったと考えてはいけません。

ここで挙げた2027年度入学の修士選抜は、2026年6月に出願、8月に筆答、9月に口述・最終発表を行った終了済みの選抜です。 次年度の教員・日程・試験条件は、天文学専攻の公式入試案内が公表する対象年度の資料で判断します。 確認済みの専門4題と外部英語試験の条件は、東大理学系研究科の入試情報にあります。

東大天文学専攻の専門科目を準備する場合は、数学・物理学・天文学の2021〜2026年度解答PDFが対応します。 2027年度入学向けの答案や外部英語試験、JAXAのインターンシップ・採用選考の教材ではありません。

授業・研究の場所を決め、入試の準備へ進む

研究所に研究拠点を置いても、授業や学務手続きは大学側に残る場合があります。 たとえば東大天文学専攻の2027年度入学案内1ページは、所属教員の研究機関に机を置くのが通常とし、修士1年次の講義と本郷での事務手続きを案内しています。 研究所に通えれば修士生活が完結する、と考える前に、授業を受ける場所と研究する場所を分けて予定を組みます。

希望研究室へ相談するときは、自分の希望入学時期と研究したい内容に加え、次の点を具体的に尋ねると、出願と生活の準備を進められます。

  • その入学期に修士を受け入れる大学・専攻・選抜と、出願前に必要な承諾や大学側の手続き。
  • 主指導教員、大学と研究所それぞれで行う研究・授業、研究所で過ごす期間。
  • 研究所で必要な受入手続きと、希望する雇用制度がある場合の応募資格・別選考。

研究テーマがまだ定まらない場合も、具体的な計画を完成させてから連絡する必要があるとは限りません。テーマ未定で研究室に連絡する準備を参考に、関心のある論文や学習経験、相談したい点をまとめます。

出願先が決まったら、その選抜の公式過去問で必須・選択科目を調べます。 問題の読解や計算を試してから、解説が必要な科目と商品の収録範囲を照合してください。 上で紹介した3商品の対象は、それぞれ東北大3群の旧年度、筑波の電子・物理工学、東大天文学です。研究所名が同じという理由で、別専攻の教材に置き換えることはできません。

よくある質問

連携大学院なら、研究所に応募するだけで修士に入れますか。
大学院への出願・選抜と、研究所での受入れは別に手続きします。学位を取得するのは在籍する大学です。希望研究室の連携先、修士の受入先、受験する年度の募集教員を照合して、大学の出願条件に従います。研究室から相談への返事を得ただけで入学・配属が決まるわけではありません。
連携大学院に入れば給与が出て、学費も免除されますか。
連携大学院への入学だけで給与や学費免除は決まりません。たとえばNIMSジュニア研究員は大学出願と別の雇用選考で、採用されても大学の入学料・授業料免除が自動で付く制度ではありません。理研のRSR・JRAも対象課程などの条件を持つ別制度です。
既に別の大学院に在籍しています。JAXAで研究するには入り直す必要がありますか。
大学とJAXAが個別協定を結ぶ受託指導学生方式があります。通常は大学側に主指導教員がおり、国内大学からの修士課程の受入れは1年が上限です。所属大学・指導教員と受入研究室を通じて手続きを進めます。すべての研究室が受け入れることを保証する制度ではありません。
研究所名に合った過去問を買えばよいですか。
入学する大学・専攻・選抜の過去問を選びます。NIMSの筑波修士でも電子・物理工学、物性・分子工学、国際マテリアルズイノベーションでは試験が異なります。研究分野や研究所名だけで同じ教材が使えるとは判断せず、必須・選択科目と商品の収録年度を照合してください。

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