東京大学 × 東京科学大学
東大 機械工学 vs 東京科学大 機械系 院試比較|4力の出題比重・答案文化・併願戦略
東京大学 工学系研究科 機械工学専攻と東京科学大学(旧東工大)工学院 機械系の院試を、収録年度・大問数・両校に共通する出題論点で対比。大問見出しの粒度の違いを年度別に確認でき、公式の過去問配布と解答の公開状況(確認日つき)も並べます。
工学系研究科 機械工学専攻は6年度35大問、工学院 機械系は5年度22大問の解答を収録しています。両校に共通する出題論点は7件です。
首都圏で機械工学系の修士課程を狙う受験者にとって、東京大学 工学系研究科 機械工学専攻と東京科学大学(旧東京工業大学)工学院 機械系は最有力の二択です。どちらも材料力学・流体力学・熱力学・機械力学の4力を軸に学部標準の運用力を測りますが、出題範囲の重み・選択方式・基礎数学/制御の扱い・答案文化に差があります。
一目でわかる比較表
| 比較項目 | 東大 機械工学 | 東京科学大 機械系 |
|---|---|---|
| 主要科目 | 4力 + 制御 + 基礎数学 | 4力中心(新体制で再整備、要確認) |
| 答案文化 | 数値処理の正確さと論理の簡潔さ | 連続体振動・サイクル解析に重み(旧東工大の伝統) |
| 基礎数学 | 別科目で課される傾向 | 新体制で要確認 |
| 立地 | 本郷(工学系研究科) | 大岡山・すずかけ台 |
| 向いている受験生 | 計算の正確さと制御・数学に強い | 機械力学・熱力学を深く詰めたい |
試験形式・出題範囲の違い
東大 機械工学専攻は4力+制御工学+基礎数学の構成が中心で、基礎数学(線形代数・微分方程式・複素関数論)が別科目で課される傾向があります。このため4力では計算技術よりも概念理解の答案を残す方が安全です。東京科学大の機械系は旧東工大の伝統で機械力学の連続体振動・熱力学のサイクル解析に重みが出やすく、問題集ベースの定型対策に頼ると本番でズレが出ます。新体制での科目構成・選択方式は必ず最新の募集要項で確認してください。
分野別に見る対策の重なりと違い
材料力学
はりのたわみ・組み合わせ応力・座屈・ねじりは両校共通。フリーボディダイアグラムを答案で必ず描き、境界条件と座標を明示する作法はどちらでも必須です。
流体力学
連続の式・運動量保存・ベルヌーイ・境界層は共通。検査体積を図示してから式に入る作法を両校で徹底します。
熱力学
サイクル解析(オットー・ディーゼル・ランキン・ブレイトン)は共通ですが、東京科学大ではサイクル解析の比重が高い傾向があります。T-S線図・P-V線図を答案で必ず描いてください。
機械力学
1自由度・多自由度振動と連続体振動が共通。東京科学大は連続体振動に踏み込む傾向が強く、境界条件(自由端・固定端・単純支持)を図示してモード解を選ぶ作法が重要です。
東大は数値処理の正確さと論理の簡潔さを見る傾向で、式変形のミスを許しません。東京科学大(旧東工大)は機械力学・熱力学を深く突っ込んで問う傾向があり、定型対策では対応しきれない密度が出ます。どちらも「条件・仮定・図」を答案冒頭に整理してから式に入る作法が得点に直結します。
どちらを優先するかの判断フロー
- 制御・基礎数学に強く、計算を正確に処理できる → 東大向き
- 機械力学・熱力学を深く詰めるのが得意 → 東京科学大向き
- 志望研究室が決まっている → その研究室が所属する大学を優先
- 首都圏で2校体制を組みたい → 4力共通なので併願しやすい
関連する解答パック・ガイド
東大 機械工学の答案を確認したい場合は東京大学 機械工学専攻の解答パックを、東京科学大の方は東京科学大学 機械系の解答パックを確認してください。
東大 機械工学 専門科目 と 科学大 機械系 専門科目 の院試 過去問 収録年度・大問数(2021〜2026年度)
東大 機械工学 専門科目は6年度・6回の試験で35大問、科学大 機械系 専門科目は5年度・5回の試験で22大問の解答を作っています。
| 項目 | 東大 機械工学 専門科目 | 科学大 機械系 専門科目 |
|---|---|---|
| 収録年度 | 2021〜2026年度(6年度) | 2021〜2025年度(5年度) |
| 収録した試験の回数 | 6回 | 5回 |
| 大問の合計 | 35問 | 22問 |
| 1回あたりの大問数 | 5〜10問 | 4〜5問 |
| 解説に典型ミスを書いた大問 | 27問 | 22問 |
実施回ごとの大問数(年度ページへのリンク)
東大と科学大に共通して出ている論点と、片方だけに出ている論点
テーマ別に数えると、共通する論点は7件、東大だけに出ている論点は9件、科学大だけは4件です。
年度別の大問見出し(東大 / 科学大・直近6年度)
解答PDFに付けた大問見出しをそのまま並べています。年度は各年度の解答・解説ページへリンクしています。
2026年度
東大 機械工学 専門科目
- 第1問 逆ブレイトン冷凍サイクルと発熱平板
- 第2問 非定常粘性拡散
- 第3問 熱膨張拘束はり
- 第4問 穴あき円板の回転振動とPD制御
- 第5問 手動油圧ポンプと配管選定
科学大 機械系 専門科目
この年度の収録なし
2025年度
2024年度
東大 機械工学 専門科目
- 第1問 熱機関サイクルと非定常熱伝導
- 第2問 風車モデルと傾斜液膜流
- 第3問 応力変換と自重を受ける丸棒
- 第4問 強制振動とPID調整
- 第5問 送りねじの設計・加工と効率
2023年度
東大 機械工学 専門科目
- 第1問 熱力学と相変化熱伝導
- 第2問 音速と圧縮性流れの相似
- 第3問 はりの応力と平面トラス
- 第4問 回転振動とPD姿勢制御
- 第5問 ボール盤機構と工作機械設計
2022年度
東大 機械工学 専門科目
- 第1問 熱ポンプサイクルと放射体温計
- 第2問 運動量法則と細管内の粘性流れ
- 第3問 はりの曲げと薄肉円筒容器
- 第4問 微小振動とフィードバック制御
- 第5問 力センサと空気圧シリンダ
2021年度
東大 機械工学 専門科目
- 第1問 断熱タンクへの充填
- 第2問 分子運動論による熱伝導
- 第3問 二次元粘性流の減衰
- 第4問 ランキン渦
- 第5問 段付き棒と並列棒
- 第6問 組合せはりの曲げ
- 第7問 剛体棒の回転振動
- 第8問 一自由度マニピュレータ
- 第9問 平ベルト伝動とプーリ加工
- 第10問 ベルト摩擦の推定
公式が配布している過去問と解答の公開状況(東大 / 科学大)
院試hubが公式ページを開いて確認した記録です。日付はそのページを最後に確認した日です。
| 項目 | 東大 | 科学大 |
|---|---|---|
| 確認した公式ページ | 工学系研究科 機械工学専攻 | 全学院共通(理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院 ほか) |
| 公式が出している年度 | 2013〜2026(一部年度のみ) | 主に2021〜2025年実施(数学系は2020〜2024年実施) |
| 公式解答 | 問題のみ(解答例は非公開) | 問題のみ(解答例は非公開) |
| 英語の扱い | TOEFL iBT/ITP のスコア提出。学内英語試験なし。 | TOEFL iBT スコア提出。著作権の関係で一部の英語問題は非公開。 |
| 最終確認日 | 2026-06-03 | 2026-09-26 |
| 公式ページ | www2.mech.t.u-tokyo.ac.jp/admissions | admissions.isct.ac.jp/ja/013/graduate/examination-questions |
よくある質問
- 東大機械と東京科学大機械は併願できますか。
- 両校とも首都圏で4力を主要科目とするため、学習の土台が大きく重なり併願に向きます。試験日程が重ならない年度であれば物理的に併願可能です。日程・出願期間は必ず最新の募集要項で確認してください。
- 東京科学大は旧東工大とどう違いますか。
- 東京科学大学は2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して発足した国立大学です。工学院 機械系は旧東工大の機械系を継承していますが、試験運用は新体制で再整備されている可能性があるため、旧東工大時代の情報をそのまま参照せず最新の公式募集要項で確認してください。
- 基礎数学はどちらも必要ですか。
- 東大は4力に加えて基礎数学(線形代数・微分方程式・複素関数論)が別科目で課される傾向があります。東京科学大は旧東工大の伝統で機械力学の連続体振動・熱力学のサイクル解析に重みが出やすい構成です。どちらも出題範囲は最新の募集要項で確認してください。
- 制御工学はどちらも出ますか。
- 東大の機械系は4力に制御・基礎数学を加える構成が中心です。東京科学大は機械系の科目構成が新体制で整備されているため、制御の扱いは最新の募集要項で確認してください。