九州大学 × 東北大学
九大 電気電子 vs 東北大 電気情報 院試比較|電磁気・回路・通信・情報の出題と併願戦略
九州大学 システム情報科学府 電気電子工学専攻と東北大学 工学研究科 電気・情報系の院試を、収録年度・実施回・大問数・両校に共通する出題論点で対比。年度別の大問見出しと、公式が配布する過去問・解答の公開状況(確認日つき)を並べます。
システム情報科学府 電気電子工学は5年度25大問、工学研究科 電気情報物理工学は4年度48大問の解答を収録しています。両校に共通する出題論点は8件です。
九州大学 システム情報科学府 電気電子工学と東北大学 工学研究科 電気情報物理工学は、地方旧帝大で電気電子情報系の修士課程を狙う外部生にとって有力な選択肢です。どちらも電磁気・電気回路を中核に、通信・情報・確率統計などから選択方式で出題されます。
一目でわかる比較表
| 比較項目 | 九大 電気電子 | 東北大 電気情報 |
|---|---|---|
| 主要科目 | 電磁気・電気回路・電子回路・通信など選択 | 電磁気・回路・電子・通信・情報・確率統計など選択 |
| 研究の幅 | 電気電子・システム情報 | 電気・電子・通信・情報・物理を横断 |
| 選択方式 | 選択方式 | 選択方式 |
| 立地 | 福岡・伊都キャンパス | 仙台・青葉山キャンパス |
| 向いている受験生 | 電気電子・システム情報に興味 | 電気〜情報〜物理を横断的に学びたい |
出題範囲の違い
九大 電気電子工学は電磁気・電気回路・電子回路・通信などから選択方式で出題されます。東北大 電気情報物理工学は電磁気・回路・電子・通信・情報・確率統計を横断的に扱い、選択の幅が広いのが特徴です。東北大は「電気情報物理工学」という名称が示すとおり、電気から情報・物理まで横断する研究科構成です。
分野別に見る対策の重なりと違い
電磁気
マクスウェル方程式・電磁波・境界値問題は両校共通。境界条件を答案で明示する作法が必須です。
電気回路
過渡応答・ラプラス変換・二端子対回路は共通。初期条件のs領域での扱いを答案で明示します。
電子回路
オペアンプ・トランジスタの小信号モデルは共通。バイアス回路の解析が頻出です。
通信・情報(特に東北大)
変調方式・通信路容量・アルゴリズム・確率統計は東北大で選択の幅が広い領域です。情報系志望なら計算量解析まで準備します。
両校とも選択方式が中心です。電気・電子系出身か情報系出身かで得意分野が異なるため、自分の出身分野を軸に「メイン2〜3分野・予備1〜2分野」を事前に決めます。本番では最初の5分で全問を眺めて選択を確定するルーチンを演習段階から固定してください。
どちらを優先するかの判断フロー
- 電気電子・システム情報に興味 → 九大
- 電気から情報・物理まで横断的に学びたい → 東北大
- 九州で生活したい → 九大、東北なら東北大
- 2校体制を組みたい → 電磁気・電気回路が共通なので併願しやすい
関連する解答パック・ガイド
九大 電気電子の答案は九州大学 電気電子工学の解答パック、東北大 電気情報は東北大学 電気情報物理工学の解答パックで確認できます。
九大 専門科目 と 東北大 基礎・専門科目 の院試 過去問 収録年度・大問数(2022〜2026年度)
九大 専門科目は5年度・5回の試験で25大問、東北大 基礎・専門科目は4年度・6回の試験で48大問の解答を作っています。
| 項目 | 九大 専門科目 | 東北大 基礎・専門科目 |
|---|---|---|
| 収録年度 | 2022〜2026年度(5年度) | 2023〜2026年度(4年度) |
| 収録した試験の回数 | 5回 | 6回(2026年3月・2025年8月・2025年3月・2024年8月・2024年3月・2023年8月) |
| 大問の合計 | 25問 | 48問 |
| 1回あたりの大問数 | 5問 | 6〜12問 |
| 解説に典型ミスを書いた大問 | 17問 | 1問 |
| 解説に採点・部分点の置き所を書いた大問 | 1問 | 0問 |
実施回ごとの大問数(年度ページへのリンク)
九大と東北大に共通して出ている論点と、片方だけに出ている論点
テーマ別に数えると、共通する論点は8件、九大だけに出ている論点は3件、東北大だけは14件です。
年度別の大問見出し(九大 / 東北大・直近5年度)
解答PDFに付けた大問見出しをそのまま並べています。年度は各年度の解答・解説ページへリンクしています。
2026年度
2025年度
東北大 基礎・専門科目
- 第1問 平行導体と接地平板
- 第1問 平面電磁波の反射と透過
- 第2問 無損失伝送線路
- 第2問 線路負荷と過渡応答
- 第3問 3値入力論理
- 第3問 JKフリップフロップ
- 第4問 再帰と高速累乗
- 第4問 文脈自由文法
- 第5問 二準位系の統計力学
- 第5問 トンネル効果
- 第6問 級数と行列
- 第6問 ラプラス変換と幾何
2024年度
東北大 基礎・専門科目
- 第1問 中空円筒導体とポインティングベクトル
- 第1問 静電界と静電容量
- 第2問 交流回路と結合インダクタ
- 第2問 共振回路と変圧器
- 第3問 多数決関数と中立関数
- 第3問 論理式の簡単化
- 第4問 直積と集合演算
- 第4問 二分探索木
- 第5問 糸が切れた直後の剛体運動
- 第5問 Drude模型とHall効果
- 第6問 遅延べき関数のラプラス変換
- 第6問 正則関数と対角化
- 第7問 制御系の安定限界と変圧器
- 第8問 ヘテロダインAM受信機
- 第9問 MOSFET増幅回路
- 第10問 Dフリップフロップと順序回路
- 第11問 再帰関数とスタック機械
- 第12問 有限幅ポテンシャルと硬い壁
2023年度
東北大 基礎・専門科目
- 第1問 同心球導体の電界と静電容量
- 第2問 並列交流回路と結合インダクタ
- 第3問 リード・マラー標準形
- 第4問 写像の像と合成写像
- 第5問 半円筒内を転がる球
- 第6問 4次元ベクトルの基底と正規直交化
- 第7問 電磁石の力とブロック線図
- 第8問 整流波形と高調波電力
- 第9問 BJT交流増幅回路
- 第10問 組合せ回路と順序回路
- 第11問 二変数再帰関数の実装
- 第12問 半無限障壁をもつ井戸型ポテンシャル
2022年度
東北大 基礎・専門科目
この年度の収録なし
公式が配布している過去問と解答の公開状況(九大 / 東北大)
院試hubが公式ページを開いて確認した記録です。日付はそのページを最後に確認した日です。
| 項目 | 九大 | 東北大 |
|---|---|---|
| 確認した公式ページ | システム情報科学府(情報理工学・電気電子工学) | 工学研究科 電気・情報系(電気エネルギーシステム・通信工学・電子工学専攻) |
| 公式が出している年度 | 令和4〜8年度(直近5年) | 2023年8月〜2026年3月実施分(実施回ごとに筆記試験問題を掲載) |
| 公式解答 | 問題のみ(解答例は非公開) | 問題のみ(解答例は非公開) |
| 英語の扱い | TOEFL iBT スコア提出。学内英語試験なし。 | TOEFL iBT または TOEIC 公開テストのスコア提出(試験実施日から過去2年以内に受験したもの)。 |
| 最終確認日 | 2026-06-20 | 2026-09-26 |
| 公式ページ | www.isee.kyushu-u.ac.jp/admissions_master.html | www.ecei.tohoku.ac.jp/ecei_web/admission/index.html |
よくある質問
- 九大電気電子と東北大電気情報は併願できますか。
- 両校とも電磁気・電気回路を中核とするため、学習の土台が重なり併願に向きます。試験日程が重ならない年度であれば物理的に併願可能です。日程は最新の募集要項で確認してください。
- 選択方式の試験ではどう戦えばよいですか。
- 両校とも選択方式が中心です。事前に「メイン2〜3分野・予備1〜2分野」を決め、本番では最初の5分で全問を眺めて選択を確定するルーチンを演習段階から固定してください。電気・電子系出身か情報系出身かで得意分野が異なるため、自分の出身分野を軸に選択候補を組みます。
- 地方在住でも準備できますか。
- 両校とも公式過去問PDFが配布されているため、学習面では地理的制約は大きくありません。研究室訪問だけは現地で行う必要があり、福岡・仙台への出張スケジュールを早めに確保してください。
- 情報系の研究室を志望する場合は何を補強すべきですか。
- アルゴリズム・データ構造・計算機アーキテクチャ・確率統計を補強します。電気・電子系出身者は情報系の科目を、情報系出身者は電磁気・電気回路を最低限カバーする時間配分が必要です。