名古屋大学大学院の倍率・外部受験|多元数理と情報学の英語・日程
名古屋大学大学院の倍率と受験条件は研究科ごとに異なります。2026年度の多元数理・一般は第1次募集1.95倍、第2次募集3.50倍。情報学・博士前期課程は第1次・第2次の合計で1.99倍、学外受験者に限ると2.90倍でした。ここでは両研究科の人数と、2027年4月入学の夏試験で指定された条件を説明します。
多元数理の一般募集:2026年度は第1次1.95倍、第2次3.50倍
多元数理科学研究科の入試データから、修士課程の一般募集を抜き出しました。実質倍率は受験者数÷合格者数、年度は入学年度、人数は人です。昼夜開講制とG30は含めていません。
| 入学年度 | 募集回 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度 | 第1次 | 168 | 160 | 82 | 41 | 1.95倍 |
| 2026年度 | 第2次 | 50 | 42 | 12 | 11 | 3.50倍 |
| 2025年度 | 第1次 | 139 | 131 | 76 | 43 | 1.72倍 |
| 2025年度 | 第2次 | 35 | 30 | 5 | 3 | 6.00倍 |
| 2024年度 | 第1次 | 120 | 111 | 56 | 33 | 1.98倍 |
| 2024年度 | 第2次 | 39 | 34 | 15 | 14 | 2.27倍 |
| 2023年度 | 第1次 | 121 | 113 | 75 | 54 | 1.51倍 |
| 2023年度 | 第2次 | 23 | 21 | 4 | 4 | 5.25倍 |
| 2022年度 | 第1次 | 101 | 94 | 62 | 45 | 1.52倍 |
| 2022年度 | 第2次 | 30 | 28 | 5 | 5 | 5.60倍 |
| 2021年度 | 第1次 | 93 | 92 | 63 | 44 | 1.46倍 |
| 2021年度 | 第2次 | 22 | 17 | 8 | 8 | 2.13倍 |
第2次募集は年によって合格者が4〜15人と少なく、この6年間では第1次より倍率が高くなっています。第2次を受ければ合格しやすいとは言えません。公式表の括弧内は男女の内訳で、外部受験者数ではありません。この資料から多元数理の外部生だけの倍率は算出できません。
情報学の2026年度実績:全体1.99倍、学外受験者2.90倍
情報学研究科の2026年4月入学・入試実施状況の博士前期課程を使用しています。下表の学外人数は全体の内数です。原表には選抜方式別の内訳がないため、一般筆記試験だけの倍率とは区別して読んでください。
| 専攻 | 募集回 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 学外受験者 | 学外合格者 | 学外倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 数理情報学 | 第1次 | 34 | 19 | 1.79倍 | 20 | 10 | 2.00倍 |
| 数理情報学 | 第2次 | 6 | 2 | 3.00倍 | 3 | 1 | 3.00倍 |
| 複雑系科学 | 第1次 | 75 | 51 | 1.47倍 | 46 | 23 | 2.00倍 |
| 複雑系科学 | 第2次 | 33 | 18 | 1.83倍 | 18 | 7 | 2.57倍 |
| 社会情報学 | 第1次 | 14 | 12 | 1.17倍 | 10 | 8 | 1.25倍 |
| 社会情報学 | 第2次 | 9 | 7 | 1.29倍 | 8 | 6 | 1.33倍 |
| 心理・認知科学 | 第1次 | 13 | 9 | 1.44倍 | 7 | 5 | 1.40倍 |
| 心理・認知科学 | 第2次 | 3 | 1 | 3.00倍 | 1 | 0 | 合格者0人 |
| 情報システム学 | 第1次 | 69 | 35 | 1.97倍 | 35 | 6 | 5.83倍 |
| 情報システム学 | 第2次 | 4 | 3 | 1.33倍 | 2 | 1 | 2.00倍 |
| 知能システム学 | 第1次 | 128 | 45 | 2.84倍 | 103 | 23 | 4.48倍 |
| 知能システム学 | 第2次 | 29 | 8 | 3.63倍 | 28 | 7 | 4.00倍 |
| 合計 | 第1・2次 | 417 | 210 | 1.99倍 | 281 | 97 | 2.90倍 |
知能システム学の学外倍率は第1次4.48倍、第2次4.00倍、情報システム学は第1次5.83倍、第2次2.00倍でした。ただし第2次の情報システム学は学外受験者2人の結果です。専攻や募集回の選択には、研究内容・募集人数・試験科目も合わせて判断する必要があります。
学外者の倍率が全体より高いことだけでは、同じ成績でも外部生が不利に扱われるとは判断できません。受験者の専攻構成や準備状況、選抜方式の違いは、この人数表では分かりません。
他大学から出願できる。情報学は希望教員への事前連絡が必要
多元数理の2027年度第1次募集要項と情報学の2027年度募集要項は、日本の大学の卒業者・2027年3月の卒業見込み者を出願資格に含めています。外国の大学の卒業資格や個別資格審査を使う場合は、該当する資格と審査期限を別に確認します。
- 情報学:公式入試案内は、出願前に研究指導を希望する教員へ連絡するよう求めています。希望する研究、これまでの学習・卒業研究、志望理由を整理して相談します。志望理由書には第1志望以外の教員に関する記入欄もあります。
- 多元数理:一般募集要項は教員への事前連絡を出願条件とはしていません。提出する学習・研究計画書では、卒業研究や現在の学習内容、大学院で学びたいことを説明します。
- 書類:成績証明書・卒業または卒業見込み証明書などを準備します。多元数理の証明書免除は名大理学部の卒業者・卒業見込み者に対する指定で、他大学出身者には適用されません。情報学の成績・卒業等の証明書は原本が必要です。
両研究科とも、Web入力と検定料の支払いだけでは出願が完了しません。印刷した志願票等と必要書類を、所定の期限までに大学へ届けます。
多元数理は外部英語スコア不要。情報学は4種類の試験を利用できる
多元数理の2027年度第1次募集は筆記試験のみで、TOEFL・TOEIC等のスコア提出は指定されていません。希望者が英語で数学の試験を受ける制度はあり、2026年6月8日必着で事前申請する日程でした。これは英語能力を測る独立した試験ではありません。
情報学の2027年度夏試験では、2024年4月1日以降に受験した成績を使用します。試験当日に英語の筆記試験は行いません。以下は募集要項の英語提出条件です。
| 項目 | 情報学・2027年度夏試験の指定 |
|---|---|
| 利用できる試験 | TOEIC L&R公開テスト、TOEFL iBT、IELTS、Duolingo English Test。TOEFL iBT Home Editionも利用可。 |
| スコア提出期限 | 2026年7月21日16時必着。出願書類に間に合わない場合は、後から簡易書留で提出できる。期限までに出さないと英語の試験を欠席した扱い。 |
| コピー・デジタル印刷 | 要項の指定に従い、原本の複写またはデジタル証明書の印刷に相違ない旨を手書きし、署名または捺印する。 |
| 提出後の変更 | 提出した成績は返却されず、差し替えもできない。受験日・氏名・スコア・必要な手書き記載を提出前に確認する。 |
英語の換算表は換算の「目安」です。例えばTOEIC729点・TOEFL79点・IELTS6.0・Duolingo105点が換算74点、TOEIC867点・TOEFL100点・IELTS7.0・Duolingo130点が換算88点の行に対応します。この表から合格最低点や中間スコアの厳密な換算式は決められません。
2027年4月入学の夏試験は終了。次の冬募集は新しい要項を待つ
下表は2026年夏に実施済みの選抜です。2027年度という表記は2027年4月入学を指します。
| 手続き | 多元数理・第1次 | 情報学・通常の夏試験 |
|---|---|---|
| Web登録・支払い | 6月5日〜7月2日15時 | 6月12日〜7月1日 |
| 書類提出 | 6月19日〜7月2日16時必着。受付時間内の持参または郵送。 | 6月26日〜7月2日16時必着。郵送のみ。 |
| 筆記試験 | 7月25日・26日 | 8月5日 |
| 口頭試問 | 第1次募集は筆記試験のみ | 8月6日。複雑系科学・社会情報学は全員、他4専攻は必要と認められた人。 |
| 合格発表 | 7月28日 | 8月17日12時 |
情報学の数理情報学・口述試験と社会情報学・筆記試験免除には別の申請日程があり、Web登録は5月29日〜6月17日、書類は6月12日〜18日16時必着でした。学業成績等の申請条件があるため、通常の出願者が自由に筆記を省略できる制度ではありません。
2026年10月16日時点で、情報学の2027年2月実施要項は後日掲載予定です。多元数理の現行一覧にも2027年度第2次募集要項は未掲載です。過去の2026年度第2次募集の日付を、次の冬試験の締切として使用しないでください。
多元数理は各日4題必答。情報学は専攻によって選択数が異なる
多元数理の2027年度第1次募集・筆記試験の説明は、2日間、各日3時間・4題すべて必答としています。第1日は基礎的な計算、第2日は論証を中心に、線形代数・微分積分・複素関数・集合と位相などの学部1〜2年程度の基礎を問います。多元数理の過去問と復習項目も参照できます。
情報学の数理情報学は90分で5〜6題から2題、複雑系科学は180分で15〜20題から3題を選びます。知能システム学は180分で解析・線形代数、確率・統計、プログラミングの3題が必答で、言語はPython3です。情報学6専攻の試験形式と過去問で専攻ごとの条件を確認できます。
院試hubでは多元数理、数理情報学、複雑系科学、知能システム学の解答解説を扱っています。収録回は各商品ページに表示しています。
過去問は何年分あるか(公式の公開年度と院試hubの収録年度)
6件
名古屋大学の院試過去問は研究科・専攻ごとに配布先が分かれます。多元数理科学研究科は2001〜2027年度、理学研究科物理科学領域は2008〜2026年度、情報学研究科は2023〜2026年度を掲載しています。工学研究科の機械航空系は2025〜2026年度、環境学研究科の地球惑星科学系は2023〜2027年度を公開し、一部年度には公式の解答例や出題意図もあります。院試hubの解答・解説集は商品一覧に表示する科目・年度が対象で、公式問題の配布範囲すべてを収録するものではありません。
| 公式の配布先 | 公式が公開している年度 | 院試hubの収録年度 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 理学研究科(共通入口) | 各専攻ページに依存 | 収録なし | 2026-10-16 |
| 理学研究科 物理科学領域(物理学教室) | 2008〜2026(2021年度はオンライン面接) | 2020〜2026年度(6年度分)・6回物理学 解答PDF | 2026-10-16 |
| 多元数理科学研究科 | 2001〜2027(修士) | 2021〜2026年度(6年度分)・6回数学 解答PDF | 2026-10-16 |
| 工学研究科 機械システム工学・航空宇宙工学(機械航空系) | 2025〜2026 | 2022〜2025年度(4年度分)・4回基礎部門・専門部門 解答PDF | 2026-09-26 |
| 情報学研究科(博士前期課程・全6専攻) | 2023〜2026(博士前期課程) | 2020〜2026年度(5年度分)・12回複雑系科学 解答PDF知能システム学 解答PDF数理情報学 解答PDF | 2026-10-16 |
| 環境学研究科 地球環境科学専攻(地球惑星科学系) | 2023〜2027(令和5〜9年度) | 2022〜2026年度(5年度分)・5回地球惑星科学系 専門科目 解答PDF | 2026-09-26 |
公式の解答例が公開されている配布先
3件
確認した6件のうち、公式解答の掲載は「あり」0件・「一部あり」3件・「なし」3件・窓口閲覧0件です。
- 理学研究科 物理科学領域(物理学教室) — 一部の年度・科目のみ公式解答あり(2008〜2026(2021年度はオンライン面接))
- 工学研究科 機械システム工学・航空宇宙工学(機械航空系) — 一部の年度・科目のみ公式解答あり(2025〜2026)
- 環境学研究科 地球環境科学専攻(地球惑星科学系) — 一部の年度・科目のみ公式解答あり(2023〜2027(令和5〜9年度))
解答PDF(研究科・専攻 × 科目 × 収録年度)
7件
7件の解答PDFに、のべ33回の試験・260大問を収録しています。
| 研究科・専攻 | 科目 | 収録年度 | 大問数 | 価格 | 解答PDF |
|---|---|---|---|---|---|
| 環境学研究科 地球環境科学専攻 | 地球惑星科学系 専門科目 | 2022〜2026年度(5年度分)・5回 | 40 | ¥2,880 | 解答PDF |
| 工学研究科 機械航空系 | 基礎部門・専門部門 | 2022〜2025年度(4年度分)・4回 | 39 | ¥2,580 | 解答PDF |
| 情報学研究科 | 数理情報学 | 2020〜2026年度(5年度分)・6回 | 43 | ¥3,200 | 解答PDF |
| 情報学研究科 | 知能システム学 | 2024〜2026年度(3年度分)・3回 | 9 | ¥2,180 | 解答PDF |
| 情報学研究科 | 複雑系科学 | 2024〜2026年度(3年度分)・3回 | 59 | ¥2,180 | 解答PDF |
| 多元数理科学研究科 | 数学 | 2021〜2026年度(6年度分)・6回 | 46 | ¥3,200 | 解答PDF |
| 理学研究科 | 物理学 | 2020〜2026年度(6年度分)・6回 | 24 | ¥3,200 | 解答PDF |
関連 リソース
外部受験のよくある質問
名大大学院の倍率は何倍ですか。
2026年度の多元数理・一般は第1次募集が受験160人・合格82人で1.95倍、第2次募集が42人・12人で3.50倍です。情報学・博士前期課程は第1次・第2次合計で417人・210人の1.99倍、学外者は281人・97人の2.90倍です。いずれも受験者数÷合格者数で、名大全研究科の倍率ではありません。
名大大学院は外部から受験できますか。
多元数理・情報学の2027年4月入学要項には、日本の他大学の卒業者・卒業見込み者も出願資格に含まれます。情報学では出願前に研究指導を希望する教員への連絡が必要です。多元数理の一般募集要項は同じ事前連絡を必須とはしていません。
多元数理の院試にTOEFLやTOEICは必要ですか。
2027年度修士第1次募集は筆記試験のみで、TOEFL・TOEICなどの外部英語スコアは提出書類に指定されていません。希望者が英語で数学の試験を受ける制度はありますが、英語能力を測る別試験ではありません。
情報学研究科ではどの英語試験が使えますか。
2027年度夏試験では、2024年4月1日以降に受験したTOEIC L&R公開テスト、TOEFL iBT、IELTS、Duolingo English Testを利用できます。TOEFL iBT Home Editionも対象です。スコア提出は2026年7月21日16時必着でした。
名大大学院の冬入試には今から出願できますか。
2026年10月16日時点では、情報学の2027年2月実施の博士前期課程要項は後日掲載予定です。多元数理の現行一覧にも2027年度第2次募集要項はまだ掲載されていません。掲載中の2026年度第2次募集は終了した選抜なので、次回の期限として使わないでください。